2023/10/9(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。先週はかなり刺激的な動きをした一週間となった。何と言っても月曜日の日中の動き。不自然なギャップアップスタートから更に上昇し強い展開で32410円まで上昇。が、やはりと言うか午後に容姿が大きく変わり徐々に下落し始め、不自然なまでに売り展開が続き、寄り後に空けたギャプも埋め更に下落。完全なトラップとなりここから水曜日の夜間の安値30290円まで下落する展開となった。結果的に月曜日の上昇は日足で見る所のWトップ完成後の絶好の戻りとなっているが、その時間が短く、リアルタイムでそれを認識するには中々難しい状況だったと言える。

水曜曜日夜間はギャップダウンで始まり30000円割れか?という雰囲気も漂わせながら、日足BB-3σ到達、短期騰落も6日が34.88、10日が50.95とかなりの「やりすぎ」の状態。結局この安値を割ることなく、上昇し日足5MAまで回復。金曜夜間の雇用統計での下落後にNY時間で同MAのサポートを確認す様な動きから高値更新。31390円の高値、31330円で金曜夜間は引けている。

月足を見るとBB+1σ:30800円がありそれにタッチする様にリバウンド。5MAは32480円で月曜日の高値32410円と重なる。6月の安値は30640円、7月安値は31230円となっており、それらをすべて割った上で一旦戻り下髭を引いた形。また注目したいのは2021年2月の高値30720円、2021年の高値30620円のライン。これを今年の5月にブレイクして34000円手前まで上昇。その後の徐々に下落している動きは、ブレイク後の「初押し」である事はここで何度も指摘している。その押しが前回の高値に触り戻っている状態であることは客観的事実として認識しておきたい。

また今年7月以降の足をより詳しく見ると、下落後下髭を引き、翌月にその下髭をなぞる様に下落し→再び下髭、但し前月の引け値は超えられず陰線引け・・と言う流れが続いている。これに習うなら9月の安値:31660円、引け値32020円を超えて推移するか否か、7月の安値:31230円に対してどのような動きになるかを注視すると見えてくるものがあるかもしれない。32020円以下は全て下髭になっており、これを否定するか否かでかなり見え方は変わって来る。

■日経225先物 週足(期近)

超期間サポートとなっていた20MA(32300円付近)だけでなく、25MA(31800円付近)もあっさり割れBB-1σ:30300円付近(現在は30550円付近)まで下落し戻っていることが分かる。ボリンジャーバンドもかなり収縮に向かっており(画像は25MA、更に20MAの収縮は極のレベル)

25MAを割れているが、まだ上向きという事もあり引き付ける引力はあり、戻りが続けばターゲットになり得る。5MAはその少し上32000円付近にありまもなくデットクロスへ。もしデットクロスすると昨年の12月以来の事となる。週足では(当然日足でも)Wトップ形成後のネックライン割れ、安値更新後の戻りと言う局面。セオリー通りなら再び戻り売りを探る時期に入ると言える。ネックラインは8月下旬の安値31270円付近に引くことが出来、既にそこを試しに来ている事が分かる。更に25MAへ向かいその後の動きで頭を抑えられるなら再び直近安値へ、超えて推移すればかなり展開は変わるシナリオがそれぞれ考えられる。またその頃にはボリンジャーバンドも更に収縮が進み、次への動きへエネルギーが溜まっている状態に入っていると思われる。

■日経225先物 日足(期近)

BB-3σ(当時は30270円、現在は29960円付近)レベルまで下落し、BB-2σ(30730円付近)を超え、BB-1σ(31490円)へ向け戻っている局面という事が分かる。雇用統計前後の激しい動きで5MA(30990円付近)を割り込むことなく上昇、5MA上へ出ることで買い有利な展開になっている。このまま来週も戻り局面が続けばまずは節目の31500円~31550円(BB-1σ(31490円)とも重なる)がターゲット。31350円附近から31550円付近までゾーンになっており、金曜引け値31330円以上で推移が始まった場合31550円へ向かう可能性は高く、底も抜ければ10/3(火)日中の寄り高値、31660円へ向かう。この高値ラインは9/27~10/2へ形成したレンジ底値で、ここを割れることで大きく下落、2本の大陰線が出ている領域。戻る時も値幅は出る可能性があり金曜夜間の高値31390円を抜け推移が始まれば一気にそこまで到達する可能性は高い。そこも抜けると前出の週足25MA:31800円、10/3の大陰線の高値31920円がターゲットとなり32000円チャレンジが見えてくる。

いずれにせよチャート的には戻りを試す位置にいるが、もう少し長い目で見た場合、年末年始また来年3月頃へ向けた安値の位置となるのかは現時点ではまだ見えてこない。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

以下は窓の領域 (以下は期近基準と混同あり)

33180円←→33040円(333140円までしか埋まらず)
32780円←→32730円
31770円←→31660円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となり得る価格帯


32410円
(先週高値)

32250円付近
(9/28高値。日足25MAが下りてきているラインでこれ以上で推移するのは現状見えてこない、この上は先週月曜日の高値のみとなる)

32140円付近
(先週はここを上回ったのは先週月曜日の「ブルトラップ」の時だけ。)

32000円
(週足5MA付近)

31920円
(10/3(火)の大陰線高値。全戻りとなる)

31800円
(週足25MA付近。ここまでの戻りは最大あり。戻り売りポイントにもなり得る可能性はあるが、買いの勢いはかなりついている可能性も同時にあり超えると32000円超えチャレンジでゲームチェンジになり得る)

31770円
(31770円←→31660円の窓埋め)

31660円
(先週10/3(火)の高値。31500円を抜けても勢いがあればここまで一気に来る。31770円←→31660円の窓埋めあり)

31550円付近
(日足BB-1σ(31490円)付近であり31500円の節目。また31350円附近からここまでゾーンとして意識されており、金曜夜間の高値を超えてくるとまずはここがターゲット。)

31390円
(金曜夜間の高値。ここを抜けて推移すれば31550円、31660円がターゲット。)

■31330円
(先週金曜日夜間引け)

31200円
(先週金曜日、雇用統計発表前の高値)ここを割れない限り買い有利)

31100円付近
(日足5MAが現時点で31060円付近で恐らく上昇に転じてくる。32200円を割ってもこの付近でのサポートは堅いと思われる。崩れれば再び下落展開へ)

31000円

30830円~30950円付近
(10/4(水)の安値が30840円。底値からリバウンド後に2回この付近を試しサポートられたゾーン。30950円以下のゾーンに入りリターン、30830円を割れた場合は、30600円台がターゲットとなる。)

30650円付近
(ここも割れると直近安値チャレンジへ向かう。日足BB-2σが30700円付近。)

30500円

30400円
(このラインは今年5/24の安値ラインでブレイク後の押し目→34000円手前まで上昇したライン。今回の下落でもこれ以下は下髭となっており重要ライン)

30290円
(直近安値)

30000円




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