2023/5/1(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。28780円の高値から282240円まで下落し、さらに調整、下落が入ると思われたがここから木曜日の午後に切り返し始め、28750円まで上昇。その後、植田総裁になってから初めての日銀政策発表を経て高値を突破。金曜夜間で遂に29000円タッチをして、29090円まで上昇(引け値は29070円)した。日経平均は¥がNYを引っ張る形になっており、予想以上に強さを見せ続けている。

それを表すように月足の4連続陽線が確定し、引き続きパーフェクトオーダーとなっており最上位足でのこの形からは当然の強さと言える。5MAが28180円、遂に完全に突破したBB+1σは28740円、BB+2σは29700円付近となっており、月足レベルでのバンドウォークに入りつつある状態に。この状態が続くなら下位足での下落は、押し目、調整となり安易な売りは簡単に焼かれる状態になる事はしっかりと頭に入れてシナリオを構築したい。

ここで日経平均の年足を見ておきたい。

日経平均の年足はでも3、5、10MAはパーフェクトオーダーになっており上昇継続。昨年の高値は29388円にあり、既に29090円まで来ている事からここを一旦の達成と見ることは出来るかもしれない。また少し長い目で見れば2008年10月に記録した6994円、1997年、2000年、2015年の高値の21000円付近を高値とするWボトムが形成されており、その値幅は約14000円。その値幅が出るセオリー通りとするならばターゲットは35000円となる。

様々な経済状況等を見ると、決して現在の上昇が楽観視できる状況にはない側面が多くあるが、チャートを素直に見ればアベノミクス以降の日経平均の上昇機運は変わっておらず、長期目線では過去最高値の38957円の達成も夢物語ではない事は認識できる。

■日経225先物 週足(期近)

週足では既にバンドウォークと言って良い状態になっている。5MAが何度も強さを見せた28500円、BB+1σは先週安値付近の28350円付近、BB+2σは29200円付近となっている。最高値が29090円となっている為、29200円は一旦のターゲットになりやすく、前出の通り昨年の日経平均の最高値29388円も合わせて意識される展開になり得る。特にBB+1σ付近のサポートは非常に強く、週足レベルでは先週底堅さを見せた28600円~28500円、28300円付近を割って推移しないと売り有利にはなり難い展開と考えられる。

但し、月足週足でのレンジ高値に来ていることから、過去に倣い再び叩かれレンジ内に戻ることも十分に考えられる位置であることも頭に入れて置きたい。

■日経225先物 日足(期近)

28780円の高値から数本の上髭を付けた後、28240円(日足20MAまで下落.25MAにすらタッチせず)まで非常に浅い調整の後、高値を突破したことが分かる。当然月足から日足まで全てパーフェクトオーダーで揃っている状態。

3月の安値から上昇を見るとすでにこの高値で三度高値更新をしている事になり、日足では既に第五波の状態であることは注視したい。5MAは28700円付近(BB+1σも同様)にあり、この間で推移する限り強い展開となり得る。但しすでにBB+2σ:29130円付近まで来ており、一旦の高値圏であることは間違いない。

またこの後の日中チャートもその状態だが高値圏での下髭陽線となっており、「首吊り線」との見方もできる為、注意が必要。明日の日中で達成感を付けた後の動きには注意が必要と思われる。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

窓が空いている価格帯は以下。(期近チャート基準含む)

29920円←→29520円
29170円←→29090円
29140円←→28830円
28890円←→28790円
28490円←→28460円
28320円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今度節目となり得る価格帯(期近基準)

29500円
(2021年11月の29920円←→29520円窓埋め開始ライン)

29370円
(2020年1月の高値、昨年の日経平均高値29388円)

29200円付近
(週足5MA付近。昨年8/17の高値ライン)

29170円
(29170円←→29090円、29140円←→28830円の窓埋めあり)

29090円
(直近高値)

■29070円
(金曜夜間引け値)


28850円~28900円
(前回高値ライン)

28700円~28780円付近
(日足5MA付近。先週強さを見せた28600円と合わせて28700円付近はサポートになりやすい領域。最低限ここを下回って推移しないとした有利にはならない。)

28600円~28500円
(週足5MA付近。先週、28500円と合わせて強さを見せたサポート帯、28700円を割れ、ここも割れればした展開へ。)

28320円
(サポートが続く週足BB+1付近。先々週、先週も意識された重要ライン。完全に割れ切って先週安値の28240円を割れれば28000円割れチャレンジへ)

28240円
(先週安値、日足25MA付近)

28000円

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