2023/10/23(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。週初め日足では方向感が出難い位置にいたが結果的には下落基調は変わらず、32000円の大台を割れ安値を切り下げ続け、金曜夜間に31000円の安値引けとなっている。先週終わりの月足は「トンボ」状態までリバウンドし、月足のブレイク後の「初押し」が終わり、そのまま強さを見せる見せるか否かと言う場面だったが、やはりそれを否定する一週間となっている。

5MAは32400円付近で、先週高値は32340円となっておりこれを超えずに先々週のリバウンドが跳ね返された形。先月の安値が31660円、8月の安値が31230円となっておりこれらすべてを突破して来ており、ここ数か月の底堅さは消えたと言える。33950円まで届いた6月の大陽線以後値を切り下げて来ており、現時点で陰線の実態も徐々に毎月しっかりとして来ている。

6月の始値が30910円、安値が30640円となっており31000円以下の推移になった場合それらがターゲットになる。またBB+1σは30780円にあり、月初での安値30300円を付けた後のリバウンドでこれ以下ではかなり強さを見せており、今回も現時点では売られ過ぎの状態から31000円を割れた際にどうなるかはしっかりと対応できるように準備しておく必要がある。但し外部要因的にも好材料は無く、そのまま更に下落を続けると月安値更新、更なるクラッシュ、またそれに近い状態が起こることは否定できない状態に来ていると見ることも出来る。

■日経225先物 週足(期近)

25MA(32000円)は明確に割れ、5MA(31500円)ともデットクロス。ボリンジャーバンドもかなりの勢いで収縮して来ており、BB-1σ(31100円)となっており現在この位置で止まっている。5MAの31500円は木曜夜間のパウエル発言前後で付けたネックライン(5分足)付近と重なっており、現時点ではここを超えない限り完全に買い有利になるのは難しい。ただ超えて推移し、強さが戻ってきた場合は25MAがまだ上向きな為、そちらに引っ張られ同MAの32000円付近までの戻りを試す可能性が出て来る。

BB-1σを割れて推移が始まった場合、BBの収縮からの「割れ」になるのでバンドウォークに繋がる可能性があり、更に下落基調が高まる可能性が見えてくる。

31000円、その他騰落レシオなど見てもかなり「売られ過ぎ」ではあるが、展開が変わるサインは現時点では何一つない事はしっかりと認識して置きたい。BB-2σは30200円となっており、直近安値の30300円の下に。30300円を割れると言う事は(実際に割れる際はBBの数値は変化していると思われるが)BB-2σをも下回ると言う事になる。BB-2σを週足の実体が下回っている場面はざっと見る限り2020年のアメリカ大統領選前後の上げの5本、昨年3月の下落時の2本のみという事は注釈として入れて置きたい。

■日経225先物 日足(期近)

先週は25MA (31820円付近)絡みの厄介な動きを見せていたが結局は25MA以上は全て陰線と上髭になっており、強いレジスタンスとして機能している。5MAは31540円、BB-1σは31100円となっており現時点ではサポートとしては機能しておらず、ここも離れるとBB-2σ:30540円付近までの下落も見えてくる。30500円は今年5月に見せた月足レベルのブレイクラインと重なっており、かなり意識されてくると思われる。

月初の30300円からのリバウンド後に付けた10/6、10/7のレンジ安値が30850円付近になっており、31000円割れて推移した場合はまずここが意識される。ここも割れると前出の30540円付近へ向かう。その後は10/4の安値30400円、直近安値の30300円が見えてくる。

流石に年末に向かう段階で30000円割れ(BB-3σは29900円付近)となると年足レベルでどうなるか、を意識せざるを得なくなる。今年の年足はしっかりとした陽線であることは変わっておらず、年足レベルでは上昇基調であることは間違いなく、下落が続く状況ではあるが今年の年足がどの様に引けるかを意識すべき時期に来ている事は忘れるべきではない。

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

以下は窓の領域 (以下は期近基準と混同あり)

33180円←→33040円(333140円までしか埋まらず)
32780円←→32730円
31860円←→31670円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となり得る価格帯

32230円
(日足75MA付近、10/17に二度頭を抑えられ下位足でWトップになっているライン。)

32150円付近

32070円
(10/19の高値。ここから32150円付近までゾーンとして意識されている。)

32000円

31860円
(31860円←→31670円の窓埋めライン。日足25MAが31820円付近。ここを超えるのは現時点ではかなりのパワーが必要と思われる。)

31730円
(パウエル発言時の高値)

31650円付近
(木曜夜間で執拗にレジスタンスと意識され(その時の高値が31730円、その時点の日足5MAが31750円)、31500円を崩し、31000円まで向かったライン。ここを抜けサポート&リターンするとかなり風景は変わる。31860円←→31670円の窓埋め開始ライン。)

31500円
(日足5MA:31540円にあり。また木曜夜間にあったパウエル発言でネックラインとして意識されたライン。これ以上で推移してサポレジ展開した場合は31800円台、32000円チャレンジあり。)

31350円
(31350円~31500円付近までゾーンとして意識されており、31000円へ来る前までのレジスタンスは31350円。ここから31500円付近まで31000円が底値となった場合、短期的なレジスタンス、戻り売りポイントとなり得る。)

31100円付近
(日足BB-1σが31100円、週足の日足BB-1も同様のレベル。これ以下での推移となると週足のバンドウォークになり得る。)

■31000円
(先週金曜日夜間引け)

30850円付近
(月初の30300円からのリバウンド後に付けた10/6、10/7のレンジ安値が30850円付近。31000円割れて推移した場合まずはここがターゲット。また6月の月足始値が30910円となっている。)

30640円
(6月の大陽線の安値。)

30540円付近
(日足BB-2σ付近にあり、一旦の安値として意識されるレベル。)

30400円
(10/4安値。30370円←→30140円窓埋めあり。)

30300円
(10/5安値、直近安値。)

30140円
(30370円←→30140円窓埋めあり。)

30000円

29900円
(日足BB-3σ)



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