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改良版RSIの「Laguerre RSI」を使って相場を分析する手法を丁寧に解説
相場の「上昇の勢い」と「下降の勢い」を
RSIの考え方に基づいて計算し、
トレンドの勢いなどの相場状況を分析できる、
TradingViewのインジケーターの使い方を解説します。
「ラゲールRSI」のインジケーターの基本的な特徴
今回解説する、TradingViewのインジケーターは、
Laguerre RSI(ラゲールRSI)という
オシレーター系のインジケーターです。
ラゲールRSIは、順張り向けのインジケーターになります。
トレンドの継続性を判断することに有効で、
「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」以外の分析もできます。
このチャートの下側のオシレーター系インジケーターが
ラゲールRSIになります。
![ラゲールRSIの分析例1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63895725/picture_pc_5a3a12683e37a73f855ff3a25e67e0db.png?width=1200)
通常のRSIは最も直近の1パターンにおける、
・価格が上昇した時の日数と上げ幅
・価格が減少した時の日数と下げ幅
この2つの影響の大きさを比較して
「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」の分析を行います。
その一方で、Laguerre RSI(ラゲールRSI)では、
・価格が上昇した時の日数と上げ幅
・価格が減少した時の日数と下げ幅
を4パターン計算して、分析をすることが特徴です。
MACDのようにこれら4つのデータの差を考えることで、
より「素早く」・「高精度」で判断することができます。
ラゲールRSIのインジケーターを描くための4つの線
![ラゲールRSIの元データ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63666660/picture_pc_652305a24557f0beec0d0ac49aa4d30c.png?width=1200)
このグラフがラゲールRSIで
上昇及び下降の勢いを計算する
4パターンの計算式をグラフにしたものです。
・緑の棒グラフ → ローソク足の終値
・L0~L3の4つの線
→実際に上昇と下降の勢いを計算する
4つの計算式のグラフを描いたもの
を表しています。
このグラフの特徴は次の通りです。
L0の線は、ローソク足の価格の動きとほとんど一致しています。
また、L1~L3の3つの線はそれぞれ少しずつ
右にずれて(遅れて)反映される形になっています。
このようにローソク足の価格の変化とほぼ同じ動きをする線から
少し遅れて変化する線をすべて総合的に考慮することで、
より素早く・正確な分析ができるんです。
上昇の勢いと下降の勢いがローソク足の変化に応じてどのように変わるのか?
![ラゲールRSIの上昇と下降の勢いの変化1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63944906/picture_pc_9db1ea04358ea9e352e07e7a1f8db49c.png?width=1200)
ラゲールRSIでは上昇の勢いと下降の勢いがそれぞれ、
実際どのように考えられているのかを示したグラフです。
L0~L3の4つの線の差をMACDのように計算することで、
実際の価格の変化に遅れずに、ほぼリアルタイムで
上昇の勢いと下降の勢いの変化を確認できます。
移動平均線などのほかのインジケーターの多くは、
価格の変化に少し遅れて、反応を始めるのに対して、
ラゲールRSIは、価格の動きが変化した瞬間とほぼ同じタイミングに
遅れずに、上昇と下降の勢いの変化が始まることが分かります。
ラゲールRSIの具体的な分析方法の説明
![ラゲールRSIの分析例1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63945120/picture_pc_bea105261c268db1b9fc39351a12fd6e.png?width=1200)
ラゲールRSIを使って分析するときのポイントは、
線が上側・中央・下側のどこにあるかを意識しましょう。
(※上側:80%より上側、下側:20%より下側)
ラゲールRSIの線の状況に応じて、
・上側を維持して横ばい:上昇トレンド
・下側を維持して横ばい:下降トレンド
・中央付近に留まる:レンジ相場
と判断します。
通常のRSIは、「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」
の判断材料として使い、逆張りの指標と言われます。
その一方で、
ラゲールRSIは、「トレンドの安定性」の
判断材料として使用できるので、
順張り向けのインジケーターとなります。
ラゲールRSIを使った分析の基本は次の通りです。
・80%より下側から上側に越えた瞬間に、新規買いエントリー
・80%より上側を維持しているときは、買いポジションを維持
・80%より上側から下側に下がった瞬間に、買いポジション決済
・20%より上側から下側に越えた瞬間に、新規売りエントリー
・20%より下側を維持しているときは、売りポジション維持
・20%より下側から上側に上がった瞬間に、売りポジション決済
移動平均線などのトレンド系インジケーターと一緒に使うことで
より詳しいチャート分析ができます。
ラゲールRSIの詳しいYouTube解説動画
TradingViewインジケーター解説一覧
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![TradingViewの使い方教室](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53879503/profile_ef9fc845ffd8d2e034f9a134a72968ee.png?width=600&crop=1:1,smart)