週間でプラスを目指すメリットとデメリット
トレードの資金と成績を週間で"管理"することはメリットしかありません。
資金管理は投資の基本中の基本であり、それを週間で管理することにデメリットはないと個人的には思っています。
しかし、週間で”プラスを目指す”ということに対しては弊害もあります。
今日はそのメリット・デメリットの両面を書きたいと思います。
デメリット
まずはデメリットから。
週間でプラスを目指すということは
必ず週に1度はトレードが必要
ってことになります。
そして「実現損益」で管理しますので、エントリーから決済まで最低1往復が必要となります。
もしその一回でプラスで終了すれば、あとは取引しなくてもいいわけです。しかしもし負ければ再びタイミングを見つけてトレードしなければなりません。
これはつまり、
調子の良く無い週に無理をする
可能性がある、ということです。
人間は毎日違うコンディションで生活しています。
気分、体調、予定などなど。
そして以下のようなときもたくさんあると思います。
気分が乗らない
先週からトレードの調子が悪い
今週は予定がぎっしり
特にトレードの調子が悪いときは「休むも相場」という言葉があるように、休むのが一番です。
無理してトレードしてもいい結果は生まれないでしょう。そして体調が悪いときも休むが一番です。
週間プラスにこだわるあまり、調子のよくないときでも無理にエントリーしてしまう、という事態を避ける努力をしなければなりません。
その結果、週間プラスにならなくてもいいのです。
むしろトレードをスキップする週があってもいいのです。
そして調子のよいときでさえデメリットがあります。
それは
トレードがこじんまりになる
です。
これは私が未熟だからなのですが、今週は相場と息が合ってる!というときでも週末が近づくと安全策で早めに利確、結果利益を伸ばせなくなったりします。
また週末木曜日や金曜日の時点でマイナスだと
無理しがちになることも
ありました。
こういうデメリットを理解したうえで、自分自身のルール作りが必要だと思っています。
次にメリットです。
メリット
実はメリットは上述のマイナス面を一部カバーできたりします。
まず、週に一度はトレードしなければならないというデメリットは、裏返せば週に一度勝てればよい、ということになります。
そのため優位性のあるポイントに
エントリーを絞り込める
ようになります。
エントリーポイントを絞り込むために、
日々の情報収集、朝のチャート分析、こうなったらこうするというアクションプランの策定が早くなってきます。
そして調子のよくないときにエントリーしなくていいように
自分の状態に敏感に
なります。
ここで言う自分の状態とはメンタル面とトレード面の二つあります。
■メンタル面
私は毎朝「感謝タイム」を実施しています。そこで心の乱れ、落ち着いてない、昨日のあのことが気にかかっている、など自分の状態を観察しています。
心の状態がよくないときには職場での発言や車の運転はもちろん、トレードにも注意しなければ、と心がけています。
■トレード面
トレード面での調子の判断は成績表から判断できます。
そして週別の損益結果を見れば、
調子のよい週と悪い週がわかる
ようになります。
※しっかりと数値管理することが大事です。損益金額だけでなくトレード回数、平均ロット数、勝率などなど。
調子のよい週と悪い週は波のように交互に来ます。
週間利益が急に落ちたとき、もしくは急に上がった時って、そのきっかけになっているトレードがだいたいあります。
だんだんそれがわかってくると「あ、ここからは苦手な相場が来るな」とかを事前に察知できます。そして無理しなくなります。
無理しなくなるとそのメリットとして
無駄なトレードが減る
ことになります。
1週間という中でプラスを残すためには週の後半で無理はできません。
水曜日くらいまででプラスが出ていれば木金は無理にトレードしなくなります。これが無駄なトレードを減らし、いいリズムを作ってくれます。
たまには含み益のもしくは含み損のポジションを持ったまま週をまたぐときはあります。勝負が翌週にずれ込むと見たときです。(ちなみに週間プラスは実現損益ベースなので含み益や含み損のポジションは含みません。)
課題
記述したデメリットに対してはわりと対策が浮かんできて、それが安定したメンタルと成績を作ってくれます。これはとてもよいことです。
しかしデメリットで記述した、トレードがこじんまりになることや、無理しがちになることに対しての対策はまだ不十分だと思っています。
トレードがこじんまりになる分にはまだプラスを残せるので問題ないかもしれませんが、金曜日にまだマイナスで無理やりプラスに持っていくような無茶なトレードは危険です。実際に覚えているだけで4回ありました。
どれも運よくプラスで終わりましたが、ともすればドカン!とやられてもおかしくないトレードでした。
この半年くらいはそういう週はなくなっていますが、今後も十分注意が必要です。
週間プラスにこだわりすぎるのもよくないと思います。