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【勝率重視】確度高く上昇するポイントを見つけてエントリーするに至ったトレード詳細を解説【ゴールド】【FX】

今回は史上最高値を直上に控えているという環境の中の買いトレードを行いました。

史上最高値が直上にあるということはかなり慎重にエントリーしないと、エントリーした途端に逆行して狩られる状況。

なので慎重に慎重に、「ここなら確実に上昇する」というポイントを狙ってトレードしました。

もちろん相場に確実なんてないですが、正確に言うと「確度高く上昇するポイントを見つける」作業を行ったということですね。

気持ち的には「確実に」と思えるところまでしっかりと待ってエントリーしました。

もちろんトレードは勝率が高ければいいわけではありません。

ただ今回は勝率が求められる場面でした。
そういった環境認識も含めてお伝えします。

「環境認識と勝率のあげ方」

この両方を知っていることで、RR比に応じたエントリーポイントの調整ができるようになります。
つまり長期的に勝ちやすいトレードができるようになるということです。

やり方は様々ですが、今回はリアルトレード記録として書いていきます。
それではいこう。


【成長記録】
⭐️トレード記録

※エントリー可能時間は
・8:50〜11:00
・20:50〜23:00
のみ

赤線:200EMA
黄線:75EMA
青線:25EMA

描画ライン重要度
赤→青→黄

チャート画像は解説後に全て載せてます。
画像の黄色縦線内が今回のトレード範囲。

①⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎
✅狙い
大枠の環境認識は下記。

  • GOLD史上最高値更新。上昇の流れ強め。

  • 4時間足上昇トレンド中。

  • 重要なキリ番2700も超えてきたが、超える際のビルドアップがあまりなく、割と早く戻ってくるかもしれないという印象。

4時間足
  • 1時間足上昇トレンド中。

1時間足
  • 15分足上昇トレンド中。

15分足
  • 5分足上昇トレンド中。

5分足
  • もしかしたら前回高値あたりで反転してダブルトップを形成しにくるかも。(下の画像参照)

  • ここからさらに史上最高値更新するのか、下落してダブルトップを完成させにくるのか、といった場面に見える。

5分足ダブルトップ形成...?
  • 1分足レンジ。

  • 黄色水平線の内側でレンジを描いており、その中の上ずった部分で1段小さなレンジを描いている

1分足
  • 1分足をさらにズームすると、下降トライアングルが見えた。

1分足少しズーム

ここまでのまとめはざっくり下記。

  • 中長期足はすべて上昇トレンド。

  • 史上最高値更新中であり、買い勢のお祭り状態。

  • 5分足レベルでは前回高値付近でもみ合い。ともすればダブルトップ形成→急下落となるかという場面。

  • 1分足下降トライアングル形成。上下どちらに抜けるか注目の場面。


そこで、下記の2パターンの戦略を立てた。

  1. 1分足下降トライアングル下抜けたら売りエントリー。
    →5分足前回安値まで狙う。

  2. 1分足下降トライアングルを上抜けたら買いエントリー。
    →史上最高値という強めのレジスタンスまでの距離が近いので、慎重にエントリーする。

エントリー候補

感覚としては①のほうがいいなと思っていた。
②のほうはやはり史上最高値ラインが近いことがとても気になっていた。
それが近いということは

  • 利確が近くなりやすいので損益比が悪くなる。
    →確実に勝つ必要があるのでエントリー、決済の難易度が上がる

  • その割に斜め線を抜けてエントリーするということで、『抜けた』という判断がそもそも難しい

  • 重要なレジスタンスが近いということは、売り勢がどこかにたくさん潜んでおり、その付近で買いを入れるのは危険。

ということになる。


一方で売りで仕掛けられるとしたら、

  • これまで買いが多かった展開なので、その人たちの利確、損切り(売り注文)と売り勢の新規注文によりダブルの圧力により急落が期待できる。

ということになる。


結果はどうなったのか。
見ていこう。(さっきの画像で見せた通りだけど笑)

✅概要(エントリー、決済)

【エントリー】
1分足下降トライアングルを上抜いてきたので、買いを狙った。
予定では上抜いたらエントリーとしていたが、確実に上昇に転じるところで入りたいので、気になる高値ライン(赤線)を上抜けたら買いエントリーということにした。

気になる高値ライン(赤線)を上抜けたら買いエントリー

赤線を抜けてきたのでエントリー。

損切は直近安値の少し下2707あたり。
最終利確目標は直近の波動にフィボナッチを引いた2.0あたり。(下の画像)

下2つの赤丸を結んだフィボナッチの2.0(上の赤丸)が最終利確目標


今回は史上最高値更新ということで、利確目標を設定するとしたら

  • フィボナッチ1.618か2.0

  • キリ番

くらい。

目立ったキリ番はなかったので2.0を最終目標とした。
もちろん1.618も警戒していく。


【決済関連】
エントリー後は含み損タイムもほとんどなく順調に上昇した。
エントリーは完全に捉えた

警戒していた史上最高値もその勢いのまま更新。
環境認識的には上昇の勢いが強いので、このままフィボ2.0くらいまでは行ってくれると思い、そこにTPを設置した。

次に、フィボナッチ1.618あたりで少し揉み合ってから下落してきた。

ここで、
「1.618の強さ程度で戻ってくるのであれば上昇が弱い。上抜けがダマシとなって急落するリスクがある」
と分析し、SLを建値の少し上に移動した。

ただこの段階で史上最高値をそこそこ上抜けていたので、どこかで反転再上昇に向かうと思っていた。

しかし全く再上昇に向かうことはなく、建値決済。
微益での撤退となった。


✅良かったこと
エントリーが非常に良かった。
警戒すべき史上最高値が直上に控えているという状況下、確実にエントリーは捉える必要があったが、うまく捉えられた。

「確実に上昇するポイントを捉える」

という重要性が頭にあったため、下降トレンドライン抜けですぐエントリーするのではなく、さらに小さなダウ転換を待てた。

今回に限ってはもっと積極的なエントリーをしていてもいいポイントになっていたが、史上最高値が直上に控えているという状況下で確実に買い優位になったところで入るという選択肢は間違っていなかった。

こういった場面で攻めたエントリー(売り買いの攻防に決着がつく前のエントリー)をしていたら長期的に見れば勝てない(※後で解説)し、負けるのはメンタル的に良くない。

長期的な上昇の勢いだけでなく5分足レベルの環境認識までしっかりとできた結果が今回のエントリーに繋がった。
いいエントリーだった。


※こういった場面で攻めたエントリー(売り買いの攻防に決着がつく前のエントリー)をしていたら長期的に勝てない理由
攻めたエントリーというのは、勝率が50%に近い。
今回のようにRR比が悪い(損切が遠く、利確が近い)場面でのトレードを勝率50%でしていたら期待値は100%を割ってくる。
つまりやればやるほど資金を減らすことになってしまう。

そのような場合、勝率を上げるために確実なエントリーポイントを探る必要がある。
RR比が悪いのであれば勝率高いポイントでエントリーする。
勝率が悪いのであればRR比良くできるタイミングを狙う。
こういった立ち回りが必要。

(これ、ここで解説してると長くなりすぎるから他の記事でガッツリ書いたほうがいいな…。)

✅反省
建値となってしまったが、内容は良いトレードだった。
建値まで一直線に来てしまったが、経験的にはこれはレアケース。

もう一度高値をトライして失敗したら急落してくるほうが自然。

そんな中やはり1.618あたりで利確しようという気持ちにもなったが、再度高値トライに期待できたのは長期的にみるとよかったと思う。
まだまだ反転根拠としては弱かったので、2.0くらいまで狙えた場面。
下がってきてもどうせ建値なので、その建値まで耐えたという判断に対して責めるべきではない。

次回は同じようにしてももっと伸ばせると思って、悔いなく次に向かう。

悔やまれるのはエントリー前の承諾画面。
口座を新しくしたので、MT5のワンクリックトレードを行うときに承諾画面が出て、そのせいでエントリーが遅れた…

口座を新しくしたときにはこれの承諾を事前にしておくべき。
忘れそう...まあいいか。

⭐️今日できたこと
FX検証1日分
昨日のリアルトレード振り返り

⭐️改善のためにできること
なし!

⭐️コメント(あれば)
今回は確度高く上昇に向かうポイントを探して買いを入れた。
これは環境認識的に『難しいポイント』だったから慎重に入れたということ。

必ずしも毎回こういったポイントで入れればいいというわけではないと思っている。

攻めるトレードをしてRR比を高く狙ったほうが期待値が高い場面もある。
どういった条件でそうなる、みたいなのは条件分岐が多すぎて説明しきれないが、これは基礎を勉強してひたすら過去チャートから練習していれば身につく。

僕の場合は勝てるようになるまでどれくらい練習しただろう…
おそらくこれくらい。

  • システムによる過去検証:延べ50年分くらい。トレード回数10万回とか?

  • 裁量による過去検証、練習:延べ4~5年くらい。トレード回数500回くらい?

本当に肌感というか、ざっくりこんなもんだったかなと思う程度だけど、勝てるようになるまでにこれくらいはやったと思う。

そしてせっかく書いたけど、システムによる過去検証はほぼ役立ってない。
役立ったのは「簡単なロジックでは勝てない」ということが分かった点。
ダウ理論、移動平均線、MACD、RSI、RCI、ストキャスなど様々なインジケーターや理論をプログラム化して試してみたが、単体でも複合でも勝てるロジックは完成しなかった。

一時的に勝てるロジックはあっても、相場に順応して長期的に勝てるロジックは完成しなかった。

そう、システムトレードは"変化"できないのである。
決まったロジックでやってるから、それがハマるところでは勝てるし、ハマらないところでは勝てない。
そういった感じでほとんどすべてのプログラムが勝率48%だった。(おそらく2%は手数料分)

結局は裁量による多角的な判断が必要だと思えた。
それはシステムトレード検証してみてよかった点。

それからはひたすら裁量トレードを練習して、左目の視力は0.9も下がった
テレビ欄が見えなくなった。遠くの人の表情が見えなくなった。目が疲れやすくなった。

その代わりに勝てるようになった。

裁量トレードは"変化”できるし、プログラムでは表現しきれない買い圧力、売り圧力の分析を容易にできる。
だから勝ちやすい。

意外かもしれないが、プログラムで表現できるのは人間の脳でできることの一部。
結局人間の脳が一番多角的に相場を見れるので、そっちのほうが勝てる。
人の頭は本当にすごい。

今回のように「この展開は勝率重視したほうがいい」みたいなことをプログラムで表現しようと思うと、

  • 何が
    (移動平均線が、ダウ的トレンドが、水平線が、トレンドラインが…)

  • どんなときに
    (200EMAが下にある、200EMAペースで進んできた、直近高値安値切りあがってる、水平線が近い)

  • それはどのくらい
    (現在価格より200EMAが〇ドル以上、〇ドル以下で、200EMAペースとは直近〇分の200EMAとの乖離率が〇%未満で、直近高値の切りあがり幅は〇ドルで、安値は〇ドル)

  • 具体的に
    (直近高値とは〇時間前から現在までの間での最も高い価格で、ひげ先を示す)

などなど…

人間が頭で考えれば当たり前のこともすべて定義しなければなりません。
もちろん上のことなんてほんの一部です。
こんな程度の定義では動くプログラムはできません。

こういったことをすべて詰めて考えましたが、僕の書いたプログラムでは勝てるロジックはできませんでした。

やっぱり人間の脳で考えるのが手っ取り早いです。

いつかは僕の脳内の全てを吐き出したプログラムを作ってみたいなと思いますが、さすがに途方もないですね…


ということでざっくりまとめると、

  • FXは練習が必要。

  • プログラムより優れた"あなたの頭"でトレードをしたほうがいいよ。あなたが裁量トレードを頑張ろうと思ってるのはとてもいい方向性だと思うよ。
    (と僕は思う)

です。


僕はいつもこう思ってます。

『FXは技術職』


職人です。
数値化しにくい部分。いわゆる"感覚"みたいなところを極めぬくのが職人です。
FXトレーダーが世間から職人と認められるとは思わないけど、僕はFX職人を目指してます。

あなたもぜひ一緒にFX職人を目指しましょう。
こんなところまで読んでくれたあなたはもう仲間です。

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