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【知れば利用できる】ダマシが発生する原理

エントリーした直後に逆行して損切…

そんな経験、ありますよね。


それがいわゆるダマシってやつです。


「このラインを抜けたからエントリー!」
とシナリオ通りのトレードをしたのに、なぜか逆行してくる現象です。


僕も経験あります。
…というか今でもあります。


これは厄介なもので、どれだけ経験しても完全にゼロにはできません
(完全にゼロにできるなら勝率100%になりますね)


でも、このダマシを利用したトレードならできます。


…ダマシの原理を知っていれば。ですね。


ダマシを狙ったトレードの特徴は、利幅を大きくとりやすい(=利益を大きくしやすい)点です。

ダマシに狩られるのではなく、ダマシを利用して狩る側に回れたらとても強力な武器となります。


なので今回の記事では

  • ダマシが発生する原理

  • ダマシの利用方法

をお伝えします。


それではいこう。


ダマシが発生する原理

ダマシ

最初に、この記事で言うダマシについて定義しておきます。
画像のように、

  • レンジを上抜けたり

  • ダウ理論的なトレンド転換が起こったり

したにもかかわらず、それを否定する逆行が起こる現象のことを言います。
(一般的なダマシです)


要は「本来だったら伸びるはずだったのに、伸びずに逆行してきた」という現象です。


これが起こる原理を結論から言いましょう。


端的に言うと
「そこに反転の根拠があったから」
です。


解説します。
もう一度先ほどの画像をご覧ください。

ダマシ

これだけ見ると、
「長めのレンジを抜けたにもかかわらず、なぜか伸びずに逆行した」
と思うはずです。

普通なら長いレンジを抜けた時にはそこに溜まった損切を巻き込んで伸びるはずですからね。

※この説明がわからない方はこちら


でもこう見たらどうでしょう。

手前に重要ラインがあった

手前のチャートを見ると、実はもっと重要なラインがあったとき。
今回の動きは自然に見ることができますよね。

シンプルにその重要なラインで反転しただけのことです。


これが基本的なダマシの原理です。

ダマシが起こるポイントでは必ず他の反転根拠があります。

それは直近の高値かもしれないし、移動平均線かもしれない。はたまた時間的な反転かもしれない。


なんであれ、必ずそこには他の根拠があります。


例えば先ほどの例に加えて移動平均線(MA)という反転根拠があった場合。

15分足200MAによる抵抗

こんな状況であれば、ダマシが発生したことに納得感が湧いてきますよね。

ダマシが発生する箇所には、必ずこういった反転根拠があります。


なので

  • こういった反転根拠を見逃さないこと、

  • そしてその反転根拠の強さを正しく認識すること

ができればダマシに狩られることはなくなります。


ただそんなことは現実的に不可能です。

僕も100%できるわけではありません。


シンプルな見逃しもあれば、
僕の手法では説明できない動きが起こることもまれにあります。


これを含めてトータルで勝てる手法ができてればそれで何ら問題ないのですが、全ての動きに説明をつけるには世界中の人が使っているすべての手法を理解し、だれがどこで注文を入れるのかを完璧に予測する必要があります。

そんなの現実的ではないですね。


だからある程度のダマシは防げないと割り切って、逆にダマシを利用する、狩る側に回るというアプローチが1つの武器となります。

ここからはその「ダマシを利用する」方法について解説します。


※ちなみに参考として、僕の手法だと感覚的には9割以上ダマシに説明が付けられます。(裁量なので完全な理解は難しいです。練習必要)
どういった分析をしているかについては下記にまとめてます。


ダマシの後に急落(急騰)が発生する原理

まずはダマシを利用するために必要な予備知識をお伝えします。
それは「ダマシの後に急落(急騰)が発生する原理」です。


こちらの画像のようにダマシが起こった後には、高確率で急落が起こります。
中途半端な戻しではなく、急落です。
これがなぜ起こるのかをまず説明します。

15分足200MAによる抵抗


少しズームした画像を作りました。

ダマシ箇所ズーム画像

ここから順を追って説明しますね。


まずはダマシ発生前の状態です。

まだ買いが優勢

この段階では下記3点の買いが存在します。

  1. レンジ下限での買い

  2. レンジ上抜けを期待した買い

  3. レンジ上抜け確定による損切買い、および新規買い


そして、これらの登場人物が決済をするとそれは売り注文となることを頭に入れておきましょう。
(買い注文の決済は売り注文)


まずは『1.レンジ下限での買いを入れている人』の動きを見ていきましょう。

レンジ下限での買い

レンジ下限での買いを入れている人は、

  1. 反転箇所での利確

  2. 反転し、レンジ内に戻ってきたときに利確

  3. 建値まで戻ってきたときに建値撤退

  4. 直近安値を下回った時に損切

といった注文を入れてきます。


どこで注文を入れるにしても、売り。つまり下落への力を与えることになります。


次に『2.レンジ上抜けを期待した買いを入れている人』の動きを見ていきましょう。

レンジ上抜けを期待した買い

レンジ上抜けを期待した買いを入れている人は、

  1. 建値まで戻ってきたときに建値撤退

  2. 直近安値を下回った時に損切

といった注文を入れてきます。


どこで注文を入れるにしても、売り。つまり下落への力を与えることになります。


次に『3.レンジ上抜け確定による損切買い、および新規買いを入れている人』の動きを見ていきましょう。

レンジ上抜け確定による損切買い、および新規買い

レンジ上抜け確定による損切買い、および新規買いを入れている人は、

  1. レンジまで戻ってきたときに損切

  2. 直近安値を下回った時に損切

といった注文を入れてきます。


どこで注文を入れるにしても、売り。つまり下落への力を与えることになります。



まとめると下記のようになります。

決済注文まとめ
  1. 余裕ある人が高いところで利確する →下落

  2. 慌ててみんなが、利確or建値撤退or損切する →下落

  3. レンジ下限でまだ残ってる人が建値撤退 →下落

  4. レンジ下限を割ったことによる損切 →下落

こういった順番で下落が起こります。


この1.が強く起こりやすいところが、今回だと高値&移動平均線という2つの抵抗帯が交わったとこほだということです。


その1.の利確を皮切りに、そこまで買っていたみんなが決済し始めることで強い下落となるわけです。


それに加えて

  • 反転を狙っていた新規売り勢

  • ダマシを狙う新規売り勢

の新規売り注文も入り、急下落が描かれます。


これがダマシのあとに急下落が発生する原理です。
これさえ理解できれば、ダマシを利用することができます。

ここ大事なところなので、理解できなかったら戻って理解しましょう。


ダマシの利用方法

お待たせしました。ダマシの利用方法です。

ここまでの内容を理解できていれば簡単。


このような箇所を探せばいいだけです。

ダマシ発生個所


どのような場所か、端的に言語化すると

  1. 小さなレンジを見つける

  2. その外側にあるそれ以上の根拠を見つける。

  3. 上記に到達したところで、反転狙いのエントリーをする。

です。


要は、小さな単位しか見ていない人を狩るイメージで、もう少し大枠の根拠で叩くようにエントリーしてやればいいだけです。


小さなレンジしか見えていない人は、それを上抜けたときに買います。
でもその直上に大量の売り勢が控えていたら、すぐにそれを否定される。
そこに乗っていくだけです。


わかりやすさのためにあえてレンジと言っていますが、レンジでなくてもいいです。
小さな単位しか見ていない人が、どこで注文を入れてくるのかを考えながら見ていればおのずとそのラインは見えてくるし、自分がそこに捉われずにもう少し大きい単位でチャートを見ていれば狩れます。


こういうシーンではある程度攻めたエントリーをし、RR比重視のトレードが可能になります。


もちろんRR比を大きくできるという特徴を活かして、あえて損切ラインを下げることで高勝率化させるという手もあります。

それはその相場次第で対応してもいいですし、僕はそうすべきだと思います。


いずれにしても、こういったダマシ狙いのトレードは上手く決まると利幅が伸びやすいのでぜひ狙えるように過去相場検証で練習してみてください。

今回は以上です。

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