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CTFC建玉明細の見方
CFTC建玉明細とは
CFTC建玉明細(COT:Commitments of Traders)は、米国商品先物取引委員会(CFTC)が毎週公表する先物取引の建玉状況を示すデータです。このデータは、各市場参加者(商業筋、投機筋など)の建玉の増減を示し、相場の動向を分析するための重要な指標となっています。
CFTC建玉明細の見方
CFTC建玉明細は、様々なサイトやツイッターアカウントで確認することができますが、実際にどのように見ればよいか書いてあることも少なく、見づらく分かりづらいことが多いのが実情です。
そこで、TRADE ALLIANCEが配布を開始した見やすいインジケーターを使って実際にどのように見るのが有用なのか一例を紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1712657486818-gRGQeSwotv.png?width=1200)
CFTC建玉明細インジケーターの構成
最上部グレーライン:OI(Open interest)
オレンジライン:商業筋差し引き
イエローライン:投機筋差し引き(ネットポジション)
グリーンヒストグラム:投機筋ロング
レッドヒストグラム:投機筋ショート
右下パネル:詳細情報(増減のみ前週発表時からの増減)
実際の見方
ネットポジションは、投機筋の買いポジションと売りポジションの差を表しています。つまり、投機筋の需給バランスを示す指標です。ネットポジションがプラスの場合は投機筋の買いが優勢、マイナスの場合は売りが優勢であることを意味します。
ネットポジションの水準を見ることで、投機筋のポジションが過熱していないかを判断することができます。例えば、ネットポジションが過去の高値圏にある場合、投機筋の買いが行き過ぎている可能性があり、反転のリスクが高まります。逆に、ネットポジションが過去の安値圏にある場合は、投機筋の売りが行き過ぎている可能性があり、反転の機会となり得ます。
ネットポジションの重要性
CFTC建玉明細を見る上で最も重要なのは、ネットポジション(イエローライン:投機筋差し引き)の水準です。過去のネットポジションの水準を基に水平線を描写し、水平線に触れているところに垂直線を入れることで、一定水準到達時に反転が起きやすいことが分かります。
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例えば、ドル円の場合、以下のような水準が意識されています。
直近の円売り水準は過去を見ても高い位置にあると言えます。
水準的にも152円が意識されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1712658044931-75zWjkPsAv.png?width=1200)
他の通貨ペアへの応用
ドル円以外にもゴールドなどの他の通貨ペアでも、同じような見方をすることができます。過去のポジション水準を使って反転のタイミングを図ることが可能です。ただし、出ている情報は遅行データであり、反転にも時間を要することが多いので注意が必要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1712658334193-DzM23eFmjL.png?width=1200)
これを見ても水準が意識されていることがわかります。
このように他通貨でも過去のポジション水準を使って反転のタイミングを図ることが出来ます。
※ネットポジションの水準を見る際の注意点は以下の通りです。
遅行指標であること
CFTC建玉明細は、公表時点ではすでに1週間前のデータであるため、リアルタイムの市場動向とはずれがあります。反転にはタイムラグがあること
ネットポジションが一定の水準に達しても、すぐに反転するとは限りません。ある程度の時間を要することが多いため、水準到達をシグナルとして捉えるのではなく、反転の可能性を示唆する材料として取り入れることが大切です。他の指標と組み合わせて判断すること
ネットポジションの水準だけでなく、その他テクニカルやファンダメンタルズの内容を基に総合的に判断することが重要です。
対応通貨は下記の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1712658809584-6i77BVEeJe.png?width=1200)
このインジはTRADE ALLIANCEで配布しています。
詳細は以下よりご確認ください。
基本的にCFTC建玉明細の活用方法は上記のようなものが主流ですが、ゴールドのトレードにおいては、より高い精度で相場の転換点を予測することの出来る聖杯になりえる見方が存在します。
なお、この先は、より深い内容に踏み込むためRTで無料とさせてください。
ゴールドのCFTC建玉明細を使った聖杯になりえるロジック
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