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【はじめてのオプション】手法(後編)(2022/10/22)

こんにちは。トレーダー しんです。
今日はオプション価格を変動させる要素について話をします。
オプション価格は次の3つから影響を受けて変動します。

①「現在株価」と「権利行使価格」の距離(影響度:中)
②恐怖心(ボラティリティ)(影響度:大)
③期限までの日数(影響度:小)
以下、一つずつ解説します。

①「現在株価」と「権利行使価格」の距離

①「現在株価」と「権利行使価格」の距離

上の画像はウォルマートの株価チャートの右側にオプション価格の例を載せたものです。
私が使っている手法(プットクレジットスプレッド)は、現在株価より下の価格を売るので、その部分のみ記載しました。

オプション価格は、基本的に
現在の株価に近い権利行使価格($128.00)のオプション価格が高く($2.98)、
現在株価から離れた権利行使価格($116.00)のオプション価格は安くなります($0.62)。

株価に近い方が到達する可能性が高くてリスクも大きいのでオプション価格も高くなります。反対に遠い方は到達する可能性が低くてリスクも小さいのでオプション価格も安いです。

つまり、売りエントリーする際には「株価に近い権利行使価格ほどオプション価格が高いので利益も大きい」が、売った権利行使価格よりも株価が下がってしまえば損失となるので、あまり近づけすぎるのは危険という事になります。

②恐怖心(ボラティリティ)

②恐怖心(ボラティリティ)

次に恐怖心(ボラティリティ)についてですが、株価の急落などで投資家が恐怖心に襲われるとボラティリティチャートおよびオプション価格が上昇します。

上の画像はウォルマートの株価チャートの右側にオプション価格を書いたものです。
オプション価格は「現在の価格(上昇前)と「ボラティリティが30%上昇した価格(上昇後)」の2つを例として書きました。
※実際には、ボラティリティ上昇時のオプション価格は一定割合で増加する訳ではないですが、ここでは例として一律上昇した価格で書いています。

ボラティリティが上昇することのメリットは以下になります。
・上昇前より高いオプション価格を売れる(利益が増える)
・上昇前の利益をより遠くの権利行使価格で得られる(リスクを減らせる)
デメリットはオプションを売った後にボラティリティが上がってしまうと含み損が増えてしまいます。(諸刃の剣)

③期限までの日数

③期限までの日数

上の画像は、ある銘柄のオプション価格の推移を表したものです。
縦軸がオプション価格で横軸が日数です。(右端がオプション期限)

私が取引するオプションは、期限までの残存日数が多いほどオプションの価格は高く、オプションの期限に近づくにつれてオプション価格は下がり、期限には必ず0円になるというものです。

グラフの上昇している所は、ボラティリティが上昇しオプション価格も上昇した部分と思います。それ以外のところはグラフが右肩下がりとなっていて最後には0円になっていることが分かると思います。

オプション価格が0円になることから「売り」で戦った方が有利です。
「買い」は、日々減少するオプション価格以上に値が上がらないと利益になりません。

まとめ

プットクレジットスプレッドの手法を生かすには、
ボラティリティが上昇したところでエントリーすることにより
①オプション価格が高くなった所をエントリーできる(利益が増える)
②現在の株価から離れた権利行使価格で注文を出せる(リスクを減らせる)
エントリー後はオプション価格が日数経過とともに下がっていく優位性を生かして基本的に期限まで放置するトレードが可能となります。

以上、オプション価格を変動させる要素について話をしてきました。
なんとなく、ボラティリティが上昇したところを売るという戦略が有効そうであるという事が分かって頂けましたでしょうか。

それでは、以上になります。

今回の内容はYoutubeで詳しく解説していますのでよろしければ見てください。
【Youtube】
https://youtu.be/tDPJ8eM3iVc

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それでは、ありがとうございました。


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