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解剖学を楽しく学ぶ!〜大腿・股関節編〜
こんにちは。柔道整復師の安達です!(@tr_adch)
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色々と解剖学の記事をいくつも書いているセラピストです。
主に自分がインプットした事をアウトプットしてるのですが、実際に現場に出てみて感じるのは2Dの丸暗記の解剖学の知識って意味あるの?という事。
ハワイ大学の解剖実習に参加した際に衝撃が走りました。
分かっているようで分かってなかったんだな…と。
そこから、実際に現場で活きる解剖学って大事だなと思い、機能解剖学にも興味を持ち始めました。
もちろんセラピストたるもの技術も必要です。でも型にハマらない患者さんやクライアントさんがいらっしゃった時に、効果を出せる施術をするためには解剖学の知識が大切だと言い切れます。
まだまだ、成長段階の私の記事ではございますが、これから解剖学を学ぼうとされている方々のお力になれればなと思います。
なので、こちらの記事では丸暗記ではなく、理屈で解剖学を覚えて定着しやすくするための記事になります。
臨床にリンクした内容にしていきますので、解剖学が苦手でなかなか臨床で活かせない方は是非ご参考になさって下さい。
大腿部〜股関節まで記事を書いていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。^ ^
大腿骨の形状
まず骨の形状から。
近位部は球関節なので丸く、遠位部はゴツっと大きいところが特徴的。
遠位部にはしっかりと腓腹筋が付着するので、付着部はザラザラしてるという特徴もあります。
*それだけ腓腹筋の力が強いという事です。
【膝関節後方の支持機構】
— (一社)日本治療家研究所(PRT療法/思いっきり解剖学) (@prt_brain) September 30, 2020
後方の動的安定機構で大切なのが腓腹筋です💡
腓腹筋は関節包後方や後十字靱帯を補強します。
腓腹筋の作用は下記の通りです💡
*後方からの圧迫
*大腿骨を後方に引いて脛骨の前方引き出し力を発生させる事で後十字靱帯を補強します。#解剖学#思いっきり解剖学 pic.twitter.com/0DndHCZlmG
上記の様に腓腹筋は足関節の底屈以外にも重要な役割がありますから、力も必要という事になります。
また、膝関節を構成する外側顆と内側顆は大きさが違います。
外側顆の方が大きいので、半月板も外側の方が可動範囲が広いという事にも繋がりますし、外側顆は膝蓋骨が脱臼しない様に大きい必要があります。
生まれつき外側顆が小さいと膝蓋骨が脱臼しやすくなるリスクがあります。実際にこういった方は膝蓋骨軟化症にもなりやすいので、スポーツを行う際には十分注意が必要です。
大腿骨の部分でお伝えする大事なポイントは前捻角ですね。
【前捻角】
— (一社)日本治療家研究所(PRT療法/思いっきり解剖学) (@prt_brain) August 24, 2020
股関節前捻角の増大は
股関節内旋可動域の増大及び外旋可動域の減少に関係する。
回旋可動域の中間位が内旋方向に変位する形となり
空間座標における回旋0°で筋力を測定すると外旋筋力が低下しやすい。#解剖学#思いっきり解剖学 pic.twitter.com/dcZkWiF9Kz
弊社のTwitterでも触れていますが、前捻角が強い方に外旋筋の筋力をチェックする際には、大転子の位置を必ず把握して行うようにして下さい。
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