ウィークエンドけそ(第25回/2021.2.6号)
くずざんぽー。けそです!
今週も、勝手にやってるテキストラジオ、『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました。
皆さんは、どちらで、いかがお過ごしでしょうか?
最近、クラブハウスが話題になってるじゃないですか。
私はアンドロイドユーザーなのでそもそもできないんですけど、「人に招待してもらわないと始められない」って仕組みが恐ろしすぎて(骨の髄まで陰の者…)、たとえiPhoneだったとしても使えなかっただろうなと思ってます。しかも退会も大変そうだし…(英語で本部にメールしないと退会できないという噂)。
年々、新しいサービスに対して保守的になっていってるんですが、大丈夫でしょうか、私。令和を生きられるでしょうか…?
さて、この番組では、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たもの等の中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していきます。
ということで、今週の最初の部門!
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だまされる権利について
※ドラマ『俺の家の話』のちょいネタバレ含みます!
今シーズンの日本のドラマで唯一観てるのが、『俺の家の話』。
TVerってアプリで後追いで観てるので(※このアプリを使うと放送から1週間は無料で観ることができる)、まだ最新話は観てないんですが、第2話のエピソードで、気になるものがありました。
この後の話に繋がるので、ドラマのあらすじを引きます。
今回、宮藤が手掛けるオリジナルストーリーで長瀬が演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラーの観山寿一(みやま・じゅいち)。かつては大規模プロレス団体に所属する人気レスラーで、プエルトリコチャンピオンまでなったが、ケガや年齢もあり今は小規模な団体で細々と試合に出ている状態。
ある日、寿一は父親が危篤だと知らされる。父親の観山寿三郎(みやま・じゅさぶろう)は、全国に一万人以上の門弟を持つ二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。いわゆる人間国宝である。その跡を継ぐと期待されていた寿一だが、寿三郎に反発し家出をしたのが20年以上前。以来、音信不通だった寿一が突然、帰ってきたことに家族たちは驚く。
一方、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎だが、傍らに立つ介護ヘルパーの志田さくら(しだ・さくら)を家族に紹介し、彼女と婚約して遺産もすべてさくらに譲ると宣言。実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退し、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことに。
(『俺の家の話』公式サイト「はじめに」より引用。noteに掲載するにあたって、便宜的にけそが改行を入れました)
で、ですね。さくらが婚約したのは、寿三郎の遺産を狙ってのことなんじゃないか?って疑いがかかってたんですね。その証拠を探そうと、観山家次男の踊介(ようすけ)がさくらの身のまわりを洗っていたところ、彼女が過去にも寿命わずかな老人に近づき、財産を相続してきたことが判明。踊介は、過去婚約してきた老人たちの写真とその家族の証言をさくらにつきつけ、どういうことなのか問います。
「ふつう」のドラマだったら、なんとかうやむやにして、さくらは悪人なの~!?って謎を引っ張って、ドラマの推進力にすると思うんですよ。
それがですね、『俺の家の話』は、違った。
その場でさくらはあっさりと、「申し訳ないが、たしかに愛があっての婚約じゃない。自分がしたことに対して、当然の報いとしてお金をもらうだけ。家族がしたがらない介護をして、老人はわずかな余生を私との予定を楽しみにして過ごした。中には、宣告されてた余命よりも長く生きられた人だっている。それでお金もらっちゃいけない?」というようなことを言うんですよ。
少なくとも私は、「さくらを悪いと断定することはできないんじゃないかな…」って思いました。
この話で、思い出すこともあって。
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noteでもたびたび書いてますが、私は母を数年前に癌で亡くしています。
私は彼女が癌で亡くなるまで、「不治の病」の存在が信じられませんでした。その癌の5年生存率は1%くらいしかなかったんですが、ぼんやりと「母はその1%に入れるんじゃないか?」って思っていました。でも入れなかった。
彼女の闘病で辛かったことはたくさんありますが、そのうちの一つに「もう試せる治療法はない」と病院で言われたことがありました。
それまでの治療も見るからに辛そうでしたが、でも続ければいつか終わるかもしれない、という希望がありました。それが全部断たれてしまったときの気持ちは、なんて表現していいかわかりません。他人事みたいに思えて、ただ空っぽでした。こんなに医療が発達してる時代なのに、まだ老人にもなってない人が生きるために打てる手がなんにもないなんて、そんなことあるわけ?
それで私は、ある怪しげな医療機器を買いに行くことにしました。
(母が愛読していた闘病ブログの管理人さんが、気休めと言いながらも試していたからです。)
それを使ったら母が治るとは、思っていませんでした。
ただ、何もしないでいることが難しくて。
その医療機器を買うために私が向かったのは、怪しげな研究所(?)です。
そこで症状を伝えて、おすすめの設定をしてもらった上で購入することになっていました。
「もう病院では、できることがないと言われてしまって…」と口にしたことでまた重い事実を再確認して、私はちょっと泣いてしまったのですが、それに対して研究所の人が優しく「おつらいですよね…」と言ってくれたことが、忘れられません。
その時たしかに私は、少し救われたから。
もちろん、病気で追い詰められている人やその家族に希望をちらつかせてお金を奪うってやり口を、全面的に肯定することはできません(私が買いに行った医療機器を開発している人たちは、ほんとうにその効果を信じているようで、「だましている」とは思っていないように感じましたが。民間療法にしても、宗教にしても、売り手はそのような感覚の人の方が多いかもしれないですね、本当に「相手のためになる」と思って売っている…)。
「前向きに生きていれば、絶対に奇跡が起きる!」とも思わない(前向きだろうがなんだろうが、奇跡は起きないときは起きない)。
でも、「暗い気持ち一色で残りの人生を塗りつぶしたくないから、だまされてたとしても、希望がある方を選びたい」と思ってる人の選択肢を一掃してしまうことって、ほんとうに世界を救うことになるんでしょうかね。
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続いては
ウィークエンドミュージック
のコーナー。
なんとなく午後っぽい雰囲気の曲にしたくて…(歌詞に引っ張られてるだけ…)。
クラムボンで『シカゴ』
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続いての部門!
風味が霧散する前に—余ってるスパイスの活用法!
年始にスープ作家の有賀薰さんが勧められてた、こちらのレシピ(↓)で作ってみたらおいしかったので、皆様にもシェアします!
私は味噌照り焼き山椒風味を、材料をアレンジして(オリジナルレシピは鶏肉だけど、豚にした)作ってみたのですが、いつもよりちょっとおしゃれな(?)味になっておいしかったです!
余ってるスパイスがありましたら、ぜひ!
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最後の部門!
個人的に一番気になるのはふせんです…か、かわいい…!
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今週の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?
この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。
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東京は、昼間暖かい日も増えてきました。お散歩しやすくて嬉しい~。いい天気の日を、楽しみましょう!
それでは、また来週!