私を好きな人なんていない気がします。
…というあなたに、「いや、そんなことない!そんなことないよ!」と言いたい、そういう記事です。
私は昔、東京のすみっこに何店舗か展開されているマイナーなチェーンのケーキ屋でアルバイトをしていました(私が就職した後倒産してしまったので、残念ながらもうありません…)。
北海道から冷凍のケーキが送られてきて、私達アルバイトが果物とか飾りを載せたりした後店頭に並べていたんですが、あるとき驚くべき新商品が本店から送られてきました。
え…水色のサナギ…?
(ロールケーキみたいなのが、ゼリーでコーティングされている夏向けの商品)
エディブルフラワーとか飾ったりしても、圧倒的なケミカルさに勝てなくてあんまり売れなかったんですが、それでも、嬉しそうに購入される方がいたんです。
そのとき、人の好みは様々だということを、私は学びました。
私達は、ショートケーキになる必要はありません。
何人も恋人をつくりたいと思っているのでないなら、誰か一人が、「うわあ、好き〜!」と思ってくれたらいいのです。
※決してあなたのことを水色のさなぎだと言いたいのではありません。
「いや、そんなこと言ってくれる人はいないですよ」と思うあなた。
なんでそう思うのでしょうか。
何度も振られたから?
誰かに気持ち悪いと言われたから?
あるいは、誰も告白してくれないからでしょうか?
まず第一に胸に刻んでほしいのは、カレー澤薫さんの「地球向きでないデザインの顔」という概念の中の「〇〇向きでない」の部分です。
(規模が地球になっちゃうと、ちょっとハンドリングしかねますからね)
あなたの見た目が、好きだった「田中さん向き」でなかった可能性はあります。性格が、「渡部さん向きじゃなかった」のかもしれません。
見た目や性格は、結局のところ相性です。
好きな人の好みに合わせようとできる限りの努力をする、というのは素敵なことだし大切なことだと思いますが、それが苦痛に感じるなら、今の自分のままで好いてくれる人はいないか探してみるのはどうでしょうか。
自分がこれまで行ってきた場所で自分を評価してくれる人がいなかったのなら、新しい場所に出かけてみましょう。
例えば私は、日本で顔を褒められることはほとんどありませんが、なぜかブータンで「きれい!」と褒められることが多かったです。
↓前に漫画で描きました。
外国の人とつきあったり結婚する人を「逃げ」みたいに言う人もいますが、自分の周りの人とは違う価値観を持っていそうな人を探すことは、前向きな努力で素敵だと思います。
私は外国に繰り出して恋を掴んだ人の漫画を読むのに一時期はまっていたので(実際の成功例を浴びると自分もできる気持ちになってくる&外国の文化について読むのが好きなため)、そういう方たちの漫画が読めるリンクを貼っておきます。全部読むと長いけど、馴れ初めのとこだけぼんぼん読んでいっても楽しい!
◆何の因果か、漫画オタ外人と結婚してしまった。
http://mukky.blog.jp/
→管理人のムッキーさんが、「あなたの運命の人が一人で寂しいって毎日泣いてるわよ」「早くシドニーに行って運命の人を助けに行かなきゃ」と占い師に言われ、8年働いた会社をやめてシドニーに留学しに行くという始まりがもうすごい。
◆モンプチ 嫁はフランス人
https://comic.pixiv.net/viewer/stories/16138
じゃんぽ〜る西さんの漫画(上のリンクは試し読みページ)。一話のお連れ合いとの出会いの話、パックの米を食べている、と聞いて「この人とは結婚できないなあ」と思った、ってあたりとか、アツいですね。
◆ぱんをたずねて2000里ちょい
音大生だったけど就職も決まらず悩んだ結果ドイツに移住したぱんさん。ドイツの家族から「オタク」と言われていた現・お連れ合いと意気投合して結婚。誰かから非難されることでも、別の誰かにとってはなんでもないことだったり(むしろ魅力だったり)するなーということがよくわかります。
※その後ぱんさんは離婚に向かわれるのですが…離婚は必ずしも後ろ向きな選択肢ではないと思うので、引き続き貼っておきます。
たかのてるこさんの『純情ヨーロッパ』の中の、イタリア・フィレンツェの章もおすすめ。
…「外国の人をターゲットにしよう!」っていう話をしてる雰囲気になってきてしまいましたがそうではなくて、「いろんな価値観の人と出会ったほうがチャンスは増えるんでは?」という話です。大事なのは、行動すること。置かれたところで咲けなくても、咲けるところを探しに行く!
「自分のことを好きな人なんていない…」って言うのは、たぶん「そんなことないよ!」って否定されたいからなんですが、「そんなことないよ!」って自分でも思うためには、誰かに「いいね」って言われるのが一番です。成功例をつかみにいきましょう!
あとは、人は自分のことを好きになってくれる人のことを好きになりやすいので、なんか好きだなーと思ったら、まず「やんわり好意を伝える」のも大事です。これ、かなり、恋人できやすくなります(体験談/ただしあんまり一方的に好意をゴリ押しするのは意味ありません)。
逃げ場のない告白は双方にとってリスキーなので、「やんわり」がよいです。この件については、また追ってじっくり書きたいと思います(と、何度も予告してる気がする…)。
※書きました…。