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ウィークエンドけそ(第1回/2020.8.21号)

くずざんぽー、けそです。
今週の『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました。

湿気は肌を包むけれど、秋の気配も少しずつ感じられるようになってきた帝都・東京。けそは、ごろりと現れる道端のセミに、戦々恐々としております。皆様は、どちらで、いかがお過ごしでしょうか。

この番組では、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たものの中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していきます。

毎週金曜日に更新する予定ですが、突然お休みになったり、内容ガラっと変えたり、自主打ち切りになったりする可能性もありますので、まったりお楽しみください。

それでは、記念すべき第1回の『ウィークエンドけそ』、スタートです!

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最初の部門は、こちら!

笑っちゃうもの、夢中になっちゃうもの、心を掴んで離さない「おもしろいもの」を紹介する部門です。

本日の話題は、こちら。

神田伯山さんの講談が、YouTubeで聴ける!

業界を牽引する大人気若手講談師・神田伯山さんの講談が、なななんとYouTubeで聴けちゃうんですよ~。

私が最初に伯山さん(当時は襲名前で「松之丞さん」だった)を知ったのは、後輩と「そろそろ伝統芸能っぽいのにも手を出したいよね」みたいな話をして、「渋谷らくご」を聴きに行ったときでした。

たぶん、↓ここで公開されてる回、まんま我々が聴いた回だと思うんですが…。

「えっ、ちょっと講談ってなんなのかわかんないけど、すごいおもしろいのですが!!!!???」という衝撃を受けました。

言葉選び、調子の付け方、間の取り方、時折挟まれるユーモア…。

一人の講談師が語っているだけなのに、そこには何人もの人が「見えた」んですよねーー。聴いていて気持ちいいいい日本語!
(↑で引用してる動画の、9:21あたりからぜひ聴いてみてください)

そこから2回ほど松之丞さんの講談を聴きにいきまして。

すごい、おもしろいんだけど、

ときどき寝ちゃう。

いや、申し訳ない…ほんとに申し訳ないんだけど…

集中力が持たね!!!

現代人の集中力がもつのは8秒だという話もありますんでね、ほかになんにもしないで一人の人が語るのを数十分聴き続けるっていうのは、話芸がどんなに素晴らしくてもなかなか難しいんですわ…(一般化という名の言い訳)。

そんな中、先日、伯山さんが公式チャンネルでばしばし講談をあげられていることを発見!

これなら、自宅で、自分のペースで聴き進めることができるぞ!と歓喜して、いくつか聴き始めたのでした。

今聴いてるのはねー、これ。大岡越前がどうしても許せなかった3人の悪人のうちの1人、畔倉重四郎の話。
(連続物で19席あるらしいので、聴き終えられる自信はない。笑)

美しい昔の言葉にたくさん出会えて、小説とか書かれてる方には特におすすめ。

伯山さんのことはいつか単独で記事にもしたいなと思ってて、こないだ『神田松之丞 講談入門』って本を買ったのですが、講談の中身そのものもだけど、講談界の話と、講談界を変えていこうとしている伯山さん(本が刊行された当初は、まだ松之丞さん)の話が、また面白い!最後に収められているインタビュー、これだけでドキュメンタリー映画一本つくれるぞ、という濃厚さ。

──講談は、長い間低迷期がありましたが、その理由について、どのように考えられますか。

松之丞 それは単純で、みんないろいろな理屈をつけますが、率直につまらないからじゃないですか。

──それは、たとえば聴き手側が講談の登場人物、歴史上の人物や出来事についての知識がないからということもありますか。

松之丞 もちろん、お客さんの側で講談を聴く準備ができていないこともあります。同時に、講談師自身もただ常連に向けてやっているだけで、新規のお客さまに聴かせるという工夫や配慮がなかったんだと思います。

だから、講談の会に新しいお客さんが来ても、中に入っていけないような空気感があった。講談師はかたくなに昔の本を読んでる。それで大正時代からずっと低迷してきて、じゃあ講談師は何か改善したのかというと、何もしていない人のほうが多いんですよ。「いつか講談の時代が来る」と言っていただけのように思います。

(『神田松之丞 講談入門』より引用)

観客よついてこい!という姿勢の、プライドの高い講談界と、「それじゃだめだろ」と感じている伯山さん。
講談の話なんですが、文化について、あるいは人の営みについて、もっと大きな、普遍的なものについて思いを馳せてしまうインタビューでした。

(講談の入門本って、なかなかないそうです。長いこと講談人気が低迷してたからずっと出せなくて、最近盛り上がりを見せてきたのでようやく出せるようになったとか…)

いくつか講談聴いたら、読んでみてほしい本です。
普段、「無礼な若手」って感じでふるまっている伯山さんの、情熱がほとばしる言葉・エピソードに、きっとしびれます。

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…ちょっと最初の部門についてがっつり書きすぎましたが…!

続いての部門は、こちら!

企業や個人などの、いいぞ!かっこいいぞ!新時代切り拓いてるぞ!!という取り組みや発信を紹介していきます。

本日取り上げるのは、こんなツイート。

貝印、「体毛=ムダ毛」の「常識」に疑問符を投げかける

前にも書いたと思うんですが、昔、漢字DSが流行った背景には、電通が「『漢字もわからない大人はやばい』という空気をつくっていたことがあるそうです(こちらの記事によれば、「ニュースに取り上げられやすい漢字の日に合わせて「日本人の漢字力低下」という社会的な視点でのニュースリリースを行い、TVや新聞などの40以上のメディアに記事が掲載された」そうです)。

今、自分が「変だ」「違和感がある」って感じていること、自分の感覚だと信じていることって、メディアがばんばん広告打つことで、「そう思わされている」かも、しれないんですよね。「ムダ毛を処理してない女性は、変」って思うのも、たぶんそれで。

物が売れずお金が回らないと社会が死ぬので、「広告代理店がすることはぜーーんぶ悪だ!」って言いたいわけでは、ないんです。
ただ、「消費活動、恐怖とか自己嫌悪からじゃなく、ハッピーな気持ちから行いたいんだが…!!」と思うだけ。

関連する話題として、フィンランド在住の日本人女性・minoさん(生き方・写真・文章、どれもとっても素敵で大好き!)の記事も貼っておきます。

内容を、一部引用しますね。

フィンランドをはじめヨーロッパではほとんどの女性が腕の毛や指の毛の手入れをしません。最近の若いファッションリーダーの女性たちの間では、ワキ毛やスネ毛をあえて生やすことで、長年にわたり女性にだけ一方的に課されてきたムダ毛処理文化に対して異議を唱え、女性へ課される社会的な「美」のルールや制約に対してNOを言う動きも出てきています。

〔中略〕

わたしは何度か腕毛を処理していないことを日本の人から指摘されてきましたが、そのことをフィンランドの人に話すと一人残らず驚き、憤慨します。「そんな小さなことさえ気にするのか」という驚きとともに、「男性に課されないことは女性にも課されるべきではない」と彼女たちは言います。

〔中略〕

「男性に課されないのならば女性にも課されるべきではない」というのは、女性に課されているものを男性にも課すべきだ、という意味ではありません。むしろ、男性には許される自由を、女性にも与えるべきだ、という意味です。

(「フィンランドと日本の『美しい人』の違い」より引用)

自分が生きやすくなるため、楽しくなるためにお金を使うことは、すごくいいこと。
でも、「誰かに後ろ指をさされないために」「『普通』に合わせるために、枠からはみ出ないために」大枚をはたくのって…悲しくなるばっかりです。

(誰かを過剰に傷つけないなら、という条件付きではあるけど)そのままの自分でもいい、何か変えたくなったら、自由に、マイペースに変えたらいい、変えなくてもいい。

健やかな心でのびのび生きられたら、肌もぴかぴかになるし表情も柔らかくなる。それが、「美しい」ってことじゃないかなーと、私は思っています。

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ここでいったん、

ウイークエンド・ミュージック

のコーナー!

季節に合う曲、そのときのけその気分に合う曲をお届けします。

8月の終わりと言えば、この曲でしょう…。
フジファブリックで『若者のすべて』。

少し心が秋に近づいたところで…

続いての部門は、こちら。

おすすめレシピや、ご飯・おやつに関する話題を紹介します!
今日ご紹介するのは、note編集部でおすすめされていた、こちらの記事です。

おうちでフライト気分!?自宅で機内食を再現する試み!

出かけられない日々が続くことにフラストレーションをためた市原えつこさんが、10日間かけて行った「機内食を自宅で再現するための研究」の成果を記事にされています。

薄くて四角い食器を100均で買い、丸パン、ぎざぎざのにんじん、ちょっぴりの蕎麦なんかを配置し、各航空会社の搭乗時の注意喚起ビデオを流す市原さん。
すでにちょっと懐かしくて、涙が出ます…。

私、機内食って嫌いなんですけど(私は普段の食事で炭水化物あんまり食べないのに、炭水化物ばっかりだから。うまい野菜をもっと食わせろ!!と思っている。エコノミークラスなのにわがままな客だよ!!)、それでもなんか…ビジュアルにはわくわくしますよねえ…!大体毎回写真撮っちゃうもん。そのうち、これまで食べてきた機内食紹介の記事でも書こうかしら。

※皆様も、思い出の機内食エピソード等ありましたら、コメント欄にお寄せくださいませ~。

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さてさて、あっという間に、最後の部門になりました。

愛らしい動物や赤ちゃんの話題、きゅんとくる話などを紹介するコーナーでございます。

今週は、こちら。

人生の後半で新しいことを始めるってだけでも尊いのに、これ…。
その場にいたら絶対に泣いちゃう!!!!

LOVE!!!!!!!!

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ノリと勢いでお届けいたしました初回の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?

この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。

ラジオネームを添えて、この記事のコメント欄に記入するか、以下のリンクからマシュマロ投げてください!採用された方は、番組内でご紹介させていただきます(マシュマロは、Twitterでも回答載せるかも!)

(↑ちなみに『叫ぶチーズ』っていうのは、私がラジオに投稿するとき使ってる名前です。「けそ」が「チーズ」って意味なので、関連するラジオネームにしたんす)

ここまでのお相手はけそでした~。
熱中症もニュースになってますし、皆さんご自愛くださいね!

また来週!バイバ〜イ!

いただいたサポートは、ますます漫画や本を読んだり、映画を観たりする資金にさせていただきますm(__)m よろしくお願いします!