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オンライン面談準備メモ

HALの3年生は明日から1ヶ月のインターンが始まります。
それまでにはなんとか書いておこうと思ったオンライン面談準備メモです。
結局、本当にギリギリになってしまったわ~。
ここでは、新型コロナウイルスの流行が始まって以来、学生の就職活動でも大活躍のオンライン面談について、必要な準備や注意をまとめておきます。

オンラインでの面談というものは、何か正解があるわけではなく、私も試行錯誤しているところです。ただ、目指すところとしては、遠方にいる人があたかもそこに存在するように感じられること、ではないでしょうか?
これはテレイグジスタンス(Telexistence)といってVR技術のひとつであり、つまり機械を通したヒューマン・インタフェースなのです。

機材について

カメラ

まず、カメラは専用を買いましょう。カメラを買う理由は3つあります。

  1. 画質が良くなります
    9000円くらいの商品を買えば、ノートPCの内蔵カメラより確実に写りがきれいになります。3000円くらいのだとちょっと良いノートPCと同じくらいな気がします。買うなら9000円くらいのものをオススメします。企業の担当者にこの学生は顔色が悪いけど体調良くないかな?なんか暗いな、老けて見えるな、PC古いんかな・・・とかって思われたくないよね。これはお金で解決できます。

  2. レンズの高さや角度の調整できます
    面談ですのでできるだけ正面から写して、相手と正対して話したいのですが、内蔵カメラだとこれができません。ノートPCをスタンドで上の方に持ち上げるという考えもありますが、この場合指向性の高いマイクだと声をうまく拾ってくれないのです。だから専用カメラに三脚をつけて目の前にカメラがあるようにしましょう。面接官はあなたの姿勢をけっこう見ています。
    補足ですが、ノートパソコンのカメラを使用した場合だと下からなめあげるフレームになります。これはあまり可愛く見えない事で有名なアングルです。正面か少し上からのアングルがベストです。カメラのレンズを通して相手の目を見て話すようにしましょう。

  3. 専用のマイクが付いています
    9000円クラスのカメラだとたいていは専用のマイクも付属しています。このマイク、たいていはノートPC内蔵マイクより高性能です。面談をしていて質問に答える時によく聞こえない場合があります。はっきり発音していてもうまくいかない時があります。これは回線負荷などいろいろな理由があります。ただ外部マイクを使うことで全体に声が通りやすくなります。
    面談は視覚要素が高いように思いますが、質問に応えることが大半なので実際は音声の方が重要なのです。コミュニケーション力がお金の力で向上するわけです。ここは、お金の使い所だと思います。お金に余裕があればオーディオインタフェースを使ってコンデンサーマイクを繋ぐとさらに良くなります。

照明

3千円くらいで丸いやつを私は使っています。学校にもあるよね。
学生はCGの授業で3灯照明を習ったと思います。これはオンライン面談で自分を照らすときも参考になります。いちばん重要なキーライトは天井光やデスクスタンドライトでは代用できません。窓からの光も面談の時間がわからない以上あてにならない。キーライトは買うしかないのです。
カメラやソフトの設定で、被写体が多少暗くても明るさを補正する機能はあります。買うまではそれで代用しますが、基本的にPCに計算負荷がかかっていたり、映像の明暗の階調が減っていたりしているのを忘れてはいけません。
私は机の上においてフィルライトとして顔の影を抑えるライトも買いました。けれどもそこまで効果がないので設置めんどうだし最近はあまり使ってません。あとは、天井の電灯は外光の状況を見ながらつけたり消したりして様子を見てください。

補助モニター

最近私は顔の正面にサブモニターを設置して、面談相手がそこに映るようにしています。これだとアイコンタクトが自然に発生するし、背筋も伸びて姿勢も良いし、良いことずくめです。人間の顔って、少し下からなめあげるカットってあんまり良く見えないんだよね。
サブモニターは古くていらなくなったiPhoneを専用アプリでPCの外付けモニターにしています。ソフトは「SpaceDesk」というのを使っています。この手の環境は、たいていはPC側が無料でスマホのアプリでマネタイズですよね。けど「SpaceDesk」は無料で使えます。お試しにはピッタリ。
ただ設定時にiPhoneを縦にしないと接続ボタンが押せないのは不便なんだよなぁ。
最新MACだと「Sidecar」といって、iPhoneやiPadが外付けカメラ&サブモニターになったりするんじゃなかったかな。
あと、この手の無線サブモニターの接続はwifiなので、無線接続を要求します。通信量が多いと厳しいですね~。例えばfigmaを使った打ち合わせの場合、接続時はWIFIにして途中から有線をつなぐとなんかうまく行ってます。なぜかは謎だけど。
これもお金があるなら、HDMI接続のサブモニターを買うのが多分正解です。安くなったよね。

三脚

設置しやすく安定性の高い環境が理想です。三脚に金をケチるなというのは映像制作の現場で必ず学ぶよね。でも、卓上でオンライン会議用にカメラ・ライト・サブモニタの3種をいい感じで固定できるシステムとしての三脚ってまだこれといった機材が出てきてない。入手できる範囲でみなさん工夫してください。面倒だね。こういうのってヨドバシカメラとHALがタイアップして学生向就職活動支援キットを販売したりすれば良いのにね。まぁセット商品はどこか出すだろうね。

一式組んだらこんな感じ

ホリゾント

ここからは私もまだ研究中です。
できれば背景は、現実の世界で良質なホリゾントを準備するのが理想と思ってます。バーチャルの背景を使うにしても、ロールカーテンのグリーンバック何かを使った方が確実にきれいに抜けるよね。天井を工事して埋込式で導入してみたい。
まずは、まとまった休みに背景の棚を移動させ、見えるのは壁紙と棚にして、花瓶に花を活けたり、絵を飾ったりお気に入りのトイをおいたりしたいなと思っているけどまだできてません。
これからは自宅から配信したり面談することがもっと増えてくるので、自分の個性を表現する手段としてここに投資する人はもっと増えて来ると思っています。
メタバースにある自分のスタジオも充実させたいけど、リアルのスタジオも大切だよねって感じです。

運用について

おそらく、就職面談で使用されるオンライン会議ツールはZOOMが多いと思います。ただ私の転職時の経験ではMicrosoft TeamsやGoogle Meetを指定してくる会社もありました。学生は授業でZoomを普段から使っているので慣れていますが他はあまり知らないですよね。必ず前日までにソフトをダウンロードするなどして、1回は使ってみておいてください。
あと、Zoomも前日に1回は立ち上げて、アップデートがないか確認しておいてください。
私は面談前にセキュリティアップデートのボタンをつい押してしまい、20分くらい待たされてヒヤヒヤなんてこともありました。
あと、ノートパソコンは必ずACアダプターを繋いでおいてください。ライトなどUSB給電で電源を使うものが増えた時に、パソコンはバッテリーがまだあるし電源なくてもいいやって思っちゃう人いるでしょ。そう、私です。いきなりPCがダウンすると焦りますよ。
まぁ、どんだけ気をつけていてもトラブルはあるので、予備のPCか最悪スマホで会議を継続できるようにしておきましょう。

最後に

全部の準備をしなくてはいけないわけじゃないので、自分で必要と思うところ、できるところから、やってみてください。そのときに、遠方にいる人があたかもそこに存在するように感じられることを実現しようとしている、っていう目的に照らしながら、それぞれ自分の環境でうまくいく方法を考えてね。
上記は2022年現在に私が考えている手段で、たぶんこれからどんどん変わっていくと思います。ただ、Telexistenceの本質はそう変わらないだろうと思います。手段を目的化せず、あくまで本質を見据えて、都度自分にとっての最適を選んでください。
まぁ、カメラは買っとけ。それだけでけっこう変わる。

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