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電気泳動装置を作ってみよう④トランスイルミネーターの制作


前回までで、さまざまな機材を自作して来ました。

あとはトランスイルミネーターを自作するのみです。

今回は、トランスイルミネーターを自作して行きたいと思います。

なお、今回の記事は前回までの記事を見ている前提なので、まだ見ていない人は見ることをおすすめします↓


忘れてしまった人のために:トランスイルミネーターって何だ?

電気泳動で使うゲルには、泳動したバンドを観察するための色素を含んでいます。

しかし、この色素は一定波長の光を当てないと発光(励起)しないという性質を持つので、そのような波長の光を当てて励起させるのがトランスイルミネーターの役割というわけです。

ぼくが実験器具の自作で参考にしているサイト「バイオハッカージャパン」(以下、BH)では、励起波長を含むLED懐中電灯とダイヤロックフィルターを使ってDNAを観察していました↓

しかし、現在、このような懐中電灯は全て品切れとなっています。

そのため、一定の波長を出すLEDを購入し、ライトを自作する必要があります。

今回は、このLEDを自作していきます。

LED自作計画を練ってみる

というわけで、実際にLEDを自作していきたいと思います。

↑使おうとしているのはバイオハッカーである・ジョー・ザイナーが経営しているOdin社から。

上記サイトより翻訳

↑290nmと490nmの波長で光るみたいなので、490nmのパワーLEDを購入します↓

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-4N3P

パワーLEDの入力電圧は3.2〜3.5Vなので、1.5Vの乾電池2本を使います。

電池ホルダーは↓から注文しました。

また、パワーLEDは熱が出るので、専用の放熱板を購入する必要があります。↓

LEDを自作してみよう!

それでは、実際にLEDを自作していきましょう。

LEDと放熱板↓

https://akizukidenshi.com/goodsaffix/アルミ基板-2.pdf

↑放熱板の説明書にはLED本体と放熱板を「放熱接着剤」で接着しろとあるので、LEDにグリス↓を塗っていきます。

次に電池ケースを半田で接着します。

どうやらこのLEDは線状の穴が空いているのが-のようです↓

↓正しい向きで放熱版をセットして

↓半田付けします。

本来は金属部分も半田で接着させたかったのですができませんでした。

でもグリスが固まれば大丈夫だよね。


乾電池はパナソニックのエボルタです↓

↓LEDをつけてみたところ。

うわ〜、眩しいなこれ。

でもこれはこのLEDがしっかり使えるという証拠です。BH使っていた懐中電灯は「かなりまぶし」かったと言っています↓

https://biohacker.jp/c/BH114.html

なのでLEDは一旦完成です。よかったよかった。

おわりに

という感じで、電気泳動装置に必要なパーツをすべて完成させました。

これらのパーツを使った電気泳動はまた今度行いたいと思っています。

では!

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