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電気泳動実験をやってみよう②Loading Dyeを使った泳動実験

前回↓電気泳動のためのゲルを作成しました。

今回は、自作したゲルを使って泳動をしたいと思います。


実験

TBEの作成

ゲル作成でTBEをかなり消費したので、新しくTBEを調製します。

DNA色素を買ったのと同じThe OdinがTBE粉末を販売↓しているので、これを使います。

溶かす水は薬局などで買える500mlの精製水です↓

↓8.25gのTBEを量りとり……

↓精製水に入れ、振って混ぜます。
区別ができるようラベルを剥がしてペンで「TBE」と書いています。


電気泳動

次に、電気泳動をします。

電気泳動は別記事にて、メルカリで入手したやつを使います↓

↓ゲルトレイの上部を外し、装置に乗せます。

使ったのは前回の記事で2回目に作ったやつです↓

↑DNA loading dyeを5ul取り、ゲルの一番左の穴(ウェル)に流し込みます(アプライ)。

loading dyeもThe Odinから購入したやつです↓

アプライ後のゲル↓

↓150V、20分で泳動をします

↓残り時間15分の頃の色素。予想に反して、色素が少し移動している気が……

泳動後のゲル。色素が確実に移動しています↓

愛読している「スクエア最新図説生物」では「ゲルの色素が8割泳動するまで泳動せよ」と書かれているので追加で数分泳動しました↓

スクエア最新図説生物109ページより

前の記事で用意した自作したトランスイルミネーターでゲルを照らし、購入したダイヤロックフィルター越しにDNAを観察します↓

トランスイルミネーター
ダイヤロックフィルター

↓DNAは見えませんでした。まあ、DNAを入れてないんだからそうなるよね。


考察

作業面においては、特に目立ったミスはなかったと思っていますが、結果では少し異なった部分があります。

販売ページより

使っているloading dyeは泳動すると↑のように色素が分離するのですが、今回の実験ではそうなりませんでした。

理由は不明ですが、DNAが入っていなかったこと、ゲルの形が変だったことが可能性のひとつとして考えられます。

なお、TBEではなく純水でゲルを泳動するとゲルが異常に熱くなるのでそれが原因ではなさそうです。

色素をしっかり溶かした平らなゲルに、DNAラダーを入れた際、どう泳動するのかが鍵になりそうです。


今回の実験の手順書(プロトコル)はこちら↓


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