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電気泳動実験をやってみよう③ゲル作成2回目
前回までの記事↓で、ゲル作成〜泳動までの流れを一通り行ってみました。
泳動するためのラダーが届いたので、それを使って電気泳動をしていきたいと思います。
今回は、そのためのゲル作成を行います。
前回犯したミスをしないように頑張るぞ!
実験
必要物品の用意
前に実験していた際、必要な物品を用意していなくて手間取ったことがあるので、チェックします。
必要な物品は↓にあります。
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↓必要なものは全部あるね。ヨシ!
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1回目
まず、ゲルを作るために必要なアガロースを量りとります。
アガロースは、実は「寒天」のことなので、食品用の「かんてんクック」で試します。
薬包紙を折って↓
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量りに乗せ、電源を入れます↓
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↓アガロースを0.4g量りとります。
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耐熱ビーカーにTBEを少量入れ↓
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アガロースを投入し↓
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↓20mlまでTBEを投入(メスアップ)します。
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↓さじでかき混ぜて200Wで30→20加熱します。
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電子レンジから出すたびにサジでかき混ぜ、その後10秒加熱しながら溶け切るまでかき混ぜます。
溶けたとわかったら素早くDNA色素↓を入れ、薬さじでよく混ぜます。
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素早く端をトレイに流し込んだ後、コームを刺します↓
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↑あちゃー。ゲルトレイの端からゲルが溢れてしまいました。
2回目
リベンジ。
↓1回目で染色液がチューブ内に散らばっていたので遠心分離機を使って底に落とします
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ゲルトレイも端をテープで押さえて漏れないよう補強します↓
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↓コームをゲルにに差し込み……
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↓しばらくコームを固定した後、ラップをかけて埃が落ちないようにします。
固定してる時間が長いので大変です……
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3回目
↓色素を入れた際、すぐにかき混ぜられず色素が固まり、失敗。
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4回目
↓もう1人と協力して、色素を入れた直後に素早く混ぜました。
3回目ほどではないが塊ができてしまいました。
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ゲルの様子↓
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↓最終的にできたゲル。ウェル同士がくっついてしまいました。
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考察
今回、2回目に作ったゲルが一番成功しました。
今回の実験で一番手こずったのは、DNA色素が固まらないようにすることとゲルを固めている際、コームを動かさないように手動で固定させ続けることです。
DNA色素が固まるのは、ゲルが持つ熱によるものの可能性があるで、色素を入れる際には少し冷ましてからにした方がよいかもしれません。
また、コームも、スタンド式のクリップを使って固定するのもアリかもしれないと思っています。
次回気をつけるべきこと
DNA色素は入れた後すぐに混ぜ始める
他の人と一緒にやることをオススメします。ひとりで薬さじに持ち替えている間に固まってしまいます。
ゲルを少し冷ましてからDNA色素を入れる
あくまで予想ですが、そうすることで色素が塊にならず溶けるようになる可能性があります。
アガロースを溶かし切った後、マイクロピペットがすぐ使えるように準備する
1回目の時、ピペットの準備で焦ってしまいました。
DNA色素はピペットの先を動かしながら出し、出してからすぐに混ぜ始める
2回目で見つけたコツです。
クリップ式スタンドを使ってコームを固定するようにする
わざわざコームを手で押さえる手間が減り、時間短縮(ゲルが固まるまでコームを押さえるのに殆どの時間を使った)できるかもなので良いかもです。
ゲルトレイの四隅をテープで貼りゲルが漏れないようにする
これを怠ったせいで1回目が失敗してしまいました。
ゲルは適切な固まり方になったら注ぐ
前回の記事で、固まりすぎるとゲルが平らにならなかったのですが、逆にトロトロすぎてもダメみたいです。