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フィリーズレビュー 2020【反省】

フィリーズレビュー 結果

コーナーで若干の緩みはあるが、前半3Fの33秒4は過去10年でも最も速く、ほぼ消耗戦といっていい。ただ、稍重までしか回復しなかった馬場は内側から乾くこともあり、馬番①~⑦番枠が上位7位を占めるほど内が有利な馬場でもあった。

1着⑤エーポス

好位~中団グループのインで序盤は行きたがる面を見せたが、必死に抑えて我慢させる競馬。直線でも外を回さずに馬場の良いインで前が開くのを待って、残り1Fを切って間を割って鋭く抜け出した。
とにかく展開も馬場も味方につけた岩田康騎手の好騎乗に尽きるので額面通りの評価は難しいが、この変わり身は距離短縮が大きく働いたことは確か。
過去3走ともマイルを使われていて初の1400、適性がズバ抜けていた可能性があるので今後注意したい。

また、このペースを行きたがりながら追走してからの最後の抜け出した脚を見ると、速いペースでのバテ差し比べが合う。
ただ、寒い時期でありながら、これで3戦連続のマイナス体重だけに馬体にも注意しておきたい。

エーポス 間を割る

2着⑦ヤマカツマーメイド

先行集団の後ろ5番手につけて、道中の手応えも良く4角では3番手。最後に差されはしたが、勝ち馬に完璧な競馬をされてのもので、強い競馬を見せた。
これまでの7戦を振り返るとペースや馬場はそれほど関係なく走っており、上がりに左右されるところがある印象。メンバー最速の上がりを記録したことはなく3度の3位が最高。また、今回も含めてこれまで連対を果たした4レース中3レースがレース上がり35秒8以上で、自身のベストも34秒6だから。上がりは掛かった方がいいタイプ。

ヤマカツマーメイド

3着⑥ナイントゥファイブ

いつも通り積極的に2番手先行策で逃げ馬をぴったりマーク。最後に2頭に差されはしたが、逃げた①カリオストロにはきっちり競り勝った。
内有利の馬場が味方したことは確かだが、本馬の場合は前傾ラップの方が成績が良く、ペースも向いた。
おそらく典型的な東京や京都の瞬発力戦でキレ負けして、前傾ラップ戦で巻き返してくるタイプの馬だと思うので、今後に活かしたい。

ナイントゥファイブ ラップ

4着①カリオストロ

前走の圧勝は開幕週の高速馬場を味方につけた8頭立てのレースだっただけに1番人気は課題評価だった感。
その前走は軽い芝で前半3F 34秒1だったが、今回は回復途上の芝で前半3F 33秒4。重馬場の未勝利戦で2着にこそなっているが、前走を含めたこれまで挙げた2勝はいずれも高速馬場。
前走に比べてマークも厳しかったし、この馬場でのオーバーペースに強風も苦しかったはず。

5着③フェアレストアイル

⑦ヤマカツマーメイドを前に見る形の好位グループ。直線でその⑦ヤマカツマーメイドの外に進路を取ったが、伸び脚はジリジリで力負けの印象。
これまで厳しいラップを経験したことが無く、全兄ミッキーアイルとの比較は少し可哀想かも知れないが、今回の0.4差を好走と捉えるのなら今後に活かしたい。

9着⑭アヌラーダプラ

鼻出血を発症していたとのことで、今回は参考外。

10着⑮マテンロウディーバ

舞台替わりによるパフォーマンスアップを期待して本命に推したが、外枠の時点で終わっていた。
終始外を回らされる形になってしまい、直線でも大外ではどうにもならない。外差し馬場で見直したい。

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