フィリーズ用

フィリーズレビュー 2020【予想】

来週のフラワーカップでの賞金加算もあるが、桜花賞トライアルは今週のアネモネステークスと本レースまで。最後の切符を求めてフルゲート18頭が集まった。

フィリーズレビュー 過去

今年はフルゲートでもあり、例年通りテンのスピードが速くそのままゴールまで向かっていく阪神1400mらしい消耗戦ラップになるだろう。
過去の優勝馬の顔ぶれを見ても、後の1400m巧者を探すことがポイントではあるのだが、消耗戦らしく1200mからの距離延長組が1頭も3着以内に入っていない。上表の通り、前走1400mを使っていても1600m以上を走っていた経験は欲しいし、速い上がりを使った経験があるとなおよし。

①カリオストロ

レコードタイムで逃げ切った前走の万両賞を含めて阪神1400mは2戦2勝。スピードが勝っているだけに良馬場まで回復しきらなかったのは痛い。ここでもハイラップで押し切れたら本物。

⑤エーポス

前走のエルフィンステークスでは逃げ馬がシンガリに沈む差し馬に有利の展開を2番手から粘って4着。3/4馬身差のスマートリアンが先週のチューリップ賞で5着なら、ここで勝ち負けに加わってもいい。
距離が短くなる分、好位〜中団での競馬になりそうで、岩田康騎手のイン突きが見られるかも。
ただ、冬場でありながらマイナス体重が続いており、体重を含めた状態には気をつけたい。

⑦ヤマカツマーメイド

阪神ジュベナイルフィリーズ最先着馬で地力はメンバー最上位。ヤマカツエース、ヤマカツグレースの半妹で父ロードカナロアなら内回りへのコース替わりがハマる可能性は高いが、先行する分メンバー上位の上がりを使うタイプではないだけに、外から足元をすくわれる可能性も少なくなさそう。

⑧ソーユーフォリア

前走のフェアリーステークスでは早めに動くも直線で失速して5着。昨日のファルコンステークスを制したシャインガーネットとは半馬身差だったが、今回は消耗戦ラップが合わない可能性が高い。

⑫ルーチェデラヴィタ

デビュー2戦目のコスモス賞では持続力ラップをメンバー2位の上がりで勝利。前走の阪神ジュベナイルフィリーズでのシンガリ負けはフケが出たもので度外視できるし、その前のアルテミスステークスは瞬発力勝負でキレ負けしたもの。こういう馬が巻き返すレースではあるのだが、母父がトウカイテイオーだから消耗戦ラップの1400mはさすがに忙しい気もする。

⑭アヌラーダプラ

三浦騎手が惚れ込む逸材とのことだが、そのキッカケは前々走で次位に0秒9差をつけた上がり33秒3の末脚だろうか。ただ、平場の1勝クラスでメンバーレベルも怪しく誤認している可能性が高いと見ている。
前走フェアリーステークスの敗因も掴めていないのは単に力不足だったのではないか。
ここは過剰人気の感があり、走ったら疑ってゴメンナサイでいい。

⑮マテンロウディーバ

前走の紅梅ステークスはスローペースで前有利の中、上がり最速の末脚で追い込んだものの届かず3着。
鞍上の藤岡佑騎手も2週連続で追い切りに跨っており、中内田厩舎の良血馬だから桜花賞の権利取りにしっかり仕上げているはず。

⑱エヴァジョーネ

母ギミーシェルターはアネモネステークス、スイートピーステークスで2着するなど芝で活躍した馬で父はロードカナロア。脚元に不安でもあるからダート1400mを初陣に選んだのかと思ったら、優先権取りのために登録したらくぐり抜けてしまったのだとか。そんな中で東京への長距離輸送を含めてあっさりクリアしてしまうのだから能力は高い。
鞍上の和田騎手は昨日、中山牝馬ステークスでフェアリーポルカを勝利に導くなど【2.1.1.3】。
ただ、デビュー戦は思いっきりササったりと若さも目立つ内容で、1か月でしっかり走れるようになっているとは考えづらい。ここも勝つようなら怪物。

【結論】
単複 ⑮マテンロウディーバ

母ライトニングパールはサトノクラウンの全姉で欧州的なパワー溢れる牝系に父ディープインパクト。
冒頭で挙げた1600m以上の経験には合致しないが、小回り急坂コースの消耗戦ラップで前走よりパフォーマンスの大幅アップが見込めるはず。

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