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毎日杯 2020【反省】

毎日杯 結果

テンが速くなかった⑦メイショウラツワンがハナに立つまでに脚を使ったため、前半のペースが例年ほど遅くならず、過去10年で2番目に速い59秒6。
ハナに立ってからは若干落ちているが、ほとんど淀みのないラップだったと言っていい。
前夜からの雨もあって稍重での施行となったが、他レースの時計の出方を見るとそれほど掛かっている程でもないので、標準からせいぜいやや重い程度。

前半が速かった割に勝ち時計は過去10年で3番目に遅く、同日の君子蘭賞の前半1000m通過 - 後半4Fが
61秒6 - 46秒5 = 1分48秒1 に対して、
59秒6 - 48秒3 = 1分47秒9 。
1勝クラスの牝馬限定戦とさほど変わらないだけに、
勝ち馬はともかく、個人的な評価は高くない。

1着⑧サトノインプレッサ

前走に続いて出遅れたが、鞍上の武豊騎手は慌てず最後方からじっくり。3角で内に入れてコーナーワークで前との差を詰めて直線へ。
一瞬②アルジャンナに前を塞がれたが、開くと抜群の加速性能を見せて抜け出し、最後も寄られながらもきっちり勝ち切った。
デビューから2戦続いたスローの瞬発力戦から、淀みのない流れにもきっちり対応できたし、個人的に母がマイラーだったサプレザということで抱いていた距離不安も一掃してみせた。
ただ、コーナーで若干行きたがる面も見せていたから、距離は2000mまでで2400mは難しそう。

サトノインプレッサ 前詰まる

2着②アルジャンナ

2週連続で一杯に追って、マイナス6kgとしっかり仕上がっていた。勝負処で前が壁にはなっていたが早めに動きたい気持ちは伝わっており、直線でも早め抜け出しを狙いながら勝ち馬の進路を塞ぐ、勝利への執念を見せての敗戦だけに今回は完敗の形。

デビューから3戦連続で後傾ラップの瞬発力戦を経ての初めての持続力戦もこなしたことは評価できるが、今ひとつベストな条件が掴めず、善戦マンタイプのような馬になりそうな気がしてきた。

3着⑤ダノンアレー

好スタートを決めたが、ハナにこだわる素振りもなく外からメイショウラツワンが来ても慌てず3番手の位置をキープ。直線でもしっかり脚は伸ばしており、この馬の力は出せた印象。
前走、前々走では道悪で好走しており、渋った馬場が味方したこともありそうで、今回のメンバーレベルを考えると芝の重賞でもすぐ通用とは考えにくい。

4着⑦メイショウラツワン

ハナに立つまでに脚を使ったが、コーナーでそれほど息を入れられた訳でもなく、それで4着という結果は立派ではあるが、他が走らなかったこともある。
今回を含めた全6戦での自己最速上がりは34秒4(5頭立て4着)だから、渋った馬場とペースを落とさず、他馬にも脚を使わせたことが健闘の要因だろう。

5着⑩メイショウダジン

デビュー4戦目にして初の芝レース。後方からの競馬となったが、コーナーでムチが入るズブさ。
上がりはメンバー3位なので、芝がダメというわけではないが、軽い芝ではなかったこともあったし、血統通りダート向きの印象。

6着⑥ストーンリッジ

鞍上はデビュー2年目の岩田望騎手。直前10レースでの体重超過に動揺したかどうかは知らないが、隣の⑦メイショウラツワンにぶつかって出足がつかなかったことに焦ったか、押す → 掛かる → 抑えるで4角では8番手まで下がるチグハグな競馬になってしまい、直線では盛り返すこともなく終わってしまった。

先行して脚を使える点を評価して本命に挙げたが、これまでの2戦はともに前が有利だったスローの瞬発力戦でのもの。残念ながら課題評価だった可能性が高い。

7着④テイエムタイホー

スタート後に⑥ストーンリッジに前に入られて引っ張る場面こそあったが、その後は終始最内を走るロスのない競馬。今回は力負け。

9着①アーヴィンド

キャリア1戦で迎えた初の芝レースでも先行こそできたが外に⑤ダノンアレーがいて苦しかったか。
中2週でプラス12kgの馬体重も少なからず影響があったかも知れない。

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