NHKマイルカップ 2020【予想】
5週連続東京GⅠの幕開けを飾る3歳マイルGⅠ。深夜に降った雨の影響が心配されたが、本日も時計は速くペース次第では1分31秒台もありそう。
スピードが重要なことはもちろんだが、上表の通り、前走1400m以下の馬はおらず、東京1600mらしく長い直線でスピードを維持し続けるスタミナも必要になるレース。
②タイセイビジョン
朝日杯フューチュリティステークスでサリオスと0秒4差の好勝負を演じた他、これまで重賞2勝を含む【3.2.0.0】の実績はここではNo.1。
京王杯2歳ステークスで2歳レコード勝ちを収めた東京が舞台で、高速馬場とあれば戴冠も可能な圏内。
あとは後ろからでは差し損ねが考えられるからスタートを決められるかどうか。
③レシステンシア
使うごとに調子を上げていくタイプではあるが、-6kgだった前走の桜花賞は勝負仕上げであったし、今回はその重馬場でのタフな競馬から中3週でケアしながらのソフト調整。
今回は初の関東圏への輸送も控えており、万全の状態で迎えることは難しいだろう。
阪神ジュベナイルフィリーズでのレコード勝ちから、スピード勝負は臨むところだが、自身初となる牡馬混合戦も含めて、背負うハンデは小さくない。
④プリンスリターン
馬券圏外に敗れた2戦はいずれも道中9番手以下。
その反面、先行できた時は大崩れがない馬であり、内枠を活かした先行策がハマれば。
⑤シャインガーネット
ファルコンステークスを勝利したが、左回りにこだわって桜花賞をパスしてここへ。
過去10年で連対を果たした牝馬4頭は1600m以上の重賞での連対実績があり、牡馬を相手に勝利した前走は評価するが、最後のひと踏ん張りが利くかどうか。
⑥ギルデッドミラー
1800mの萩ステークス5着。1600m→1400mへの距離短縮で見せた前々走のパフォーマンスからは1600mへの距離延長に不安を残す。厳しいだろう。
⑧サクセッション
前走のスプリングステークスは外から積極的に動いたが、キレ負けしての5着。
敗れたとはいえ、1800mの距離を経験できたことは大きく、ここでの最後のひと踏ん張りに繋がりそう。
⑨ラインベック
前走のGⅠ皐月賞を含めて1800m以上では残念な結果が続いているが、メンバー最速の上がりで連勝したデビュー戦と中京2歳ステークスは左回りのマイル戦。
母アパパネも母父キングカメハメハも東京マイルGⅠを勝っており、マイルに戻っての激走はあるかも。
⑪ラウダシオン
全3勝を1200m～1400mで挙げており、8着に敗れた朝日杯フューチュリティステークスは8着を見ても距離延長がプラスに働くとは思えない。
⑭ルフトシュトローム
1分37秒3 → 1分34秒8 → 1分33秒0 と走るたびにマイルでの持ち時計を更新する馬。3戦すべて上がり最速と切れ味も魅力の一つといえるだろう。
⑮ソウルトレイン
マイルで挙げた2連対はいずれも1分35秒以上を要する決着。今の東京マイルが向くとは思えない。
⑯ストーンリッジ
1000m通過62秒以上を連続連対後、59秒台の前走は6着に敗れた。さらなるペースアップが見込まれる東京マイルが向くとは思えない。
⑰サトノインプレッサ
スタートに不安を抱える現状だが、それを補ってあまりある瞬発力を備えており、過去3戦で次位につけた上がり3Fの差は0秒4→0秒6→0秒4。
毎日杯での上がり3F最速馬は【1.2.0.0】としており、スピード決着にこそ不安はあるが、ここでも上位の末脚で追い込んでくるはず。