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小倉記念 2020【予想】

小倉記念 過去

過去10年で1分56秒台の決着が1回、57秒台が5回、58秒台が2回。この10年の間に3度もレコードが更新されており、今年は開幕週で昨日の10R西部日刊スポーツ杯が1分57秒8での決着。
前半のペース次第ではレコードまでありそう。

ただし、高速決着といっても前半から流れるコース形態であるため、過去10年の内、35秒以上掛かった年が8回を数え、その平均は35秒5。
上がりの掛かる高速決着が本レースの特徴。

スパート地点は読みづらいが、向正面からのロングスパート戦を想定。先行~好位のポジションが取れて上がりの掛かる高速決着向きの馬を狙いたい。

①ノーブルマーズ(〇)

昨年の③着を含めて小倉は【1.0.2.0】と得意にしている舞台で、一昨年のGⅠ宝塚記念でも③着に好走しているように暑い季節も得意。

前々走の目黒記念は【0.0.1.6】と実績のない中10週以上の間隔の空いたローテーションの上、前が詰まる不利がありながら0秒5差の④着。
GⅠを除けば叩き2戦目を【0.2.2.1】としていた叩き良化型だけに前走の七夕賞は期待していたが、3角から反応がなく2秒2差も離された⑬着の大敗。
馬場が重すぎたにしても負け過ぎで、福島との相性の悪さだけではないと思うが…

宮本調教師自ら進言したサマー2000シリーズ参戦。③着に好走した昨年よりメンバーは落ちるし、前々走の目黒記念のように内々をロスなく先行できる1枠もプラスなら、上がりの掛かる展開、高速決着も問題ないとなれば中心視したいところ。

中5週以内のローテーションは【5.5.8.12】複勝率 60%としており、鞍上の高倉騎手には使い続けてくれている陣営への恩返しとなる渾身の騎乗を期待したい。

②ミスディレクション(⋯)

小倉2000mは500万下時代の2年前に1分59秒1で、同年冬には1000万下条件の再度山特別を1分58秒7で逃げ切っており、開幕週のスピード決着は望むところ。

5歳になってから厳しい結果が続いていたが、今春の尼崎ステークスを1000m通過62秒3の楽逃げという展開利こそあったものの逃げ切ってオープン入り。

逃げたい馬もおらず、条件自体はいいだけにマイペースで行ければ粘り込みがあっても良さそうだが、短い直線を意識して各馬が早めに動く分、逃げ馬は過去10年でも2頭しか馬券になっておらず、勝ち馬も0。

今回は約5か月ぶりの実戦で、中9週以上【0.1.1.5】としていることから叩いた次で狙いたいところ。

③アールスター(⋯)

ちょうど1年前に小倉2000mの1勝クラスを勝ってはいるが、その時の勝ち時計が1分59秒4。これが2000mの自己ベストで、53kgのハンデでは厳しい印象。

④アウトライアーズ(⋯)

昨年は0秒4差の⑥着。芝2000mの持ち時計だけでいえばメンバー中2位ではあるが、時計が掛かった方がいいタイプだけに今の馬場では厳しいはず。

⑤サトノガーネット(⋯)

4走ぶりの2000m戦。中盤から加速していくラップになれば、中日新聞杯勝利時の再現が期待されるところではあるが、当時の1分59秒2が2000mの自己ベスト。
ここまで速い馬場には不安が残る。

また、中3週以内【4.2.1.5】に対して
   中4週以上【0.0.0.7】としていることからも
近走で短い距離を使われた経験はここではまだ活きないと見る。

⑥サラス(⋯)

昨年のマーメイドステークス勝ち馬だが、当時はいかにも51kgの軽ハンデとスタミナが活きたレース。
それから長期休養明けとなったここ2走は後方のまま伸び切れない内容で状態面にも不安。

スピード決着よりは時計が掛かってくれた方がいいはずで、ここでの一変は難しいと見る。

⑦アメリカズカップ(⋯)

重馬場のきさらぎ賞勝ちや、不良馬場のカシオペアステークスを3馬身半差で圧勝した道悪の鬼。
この高速馬場では厳しい。

⑧サマーセント(△)

格上挑戦で初の重賞挑戦だった前走のマーメイドステークスはスッと2番手につけるセンスのある競馬で押し切り勝ち。ただ、0秒1差の2着センテュリオとは5kgのハンデ差があった50kgの軽ハンデに、時計の掛かる馬場が味方した印象もある。

昨夏の阪神開幕週で1勝クラスを1分58秒7の時計で勝ってはいるが、この時の斤量が49kgで鵜呑みにしていいものかどうか。
今回は牡馬相手に前走比2kg増の52kg。

小倉でも勝ち鞍があって小回り向きの器用さがある点は強みだし、【3.0.1.2】と大崩のない2000m。
3番人気は過剰人気に映るが、小粒な今年のメンバーなら好走の可能性は捨て切れない。

⑨タニノフランケル(△)

昨年2月の小倉大賞典②着より9戦連続で着外が続いており前走はダートまで試されたが、その中でも昨夏の本レースは0秒1差の④着。
Frankel 産駒で走る気持ち次第にはなるし、高速馬場より時計が掛かってくれた方がいいタイプに映る。

⑩レイホーロマンス(▲)

前々走のマーメイドステークスから中4週で挑んだ前走の函館記念。20kgも馬体を減らしたが0秒4差の⑤着に健闘。今回はさらに中3週での小倉遠征となり、移動による疲労が懸念されるが、小倉は今冬の愛知杯③着や小倉大賞典④着を含めて【1.1.1.4】。

一昨年の本レースでは勝ったトリオンフからは0秒7差つけられたが、1分57秒6で④着。持ち時計としてはメンバー中1位であり、走れる状態であれば最軽量51kgのハンデを活かした激走があっても驚けない。

⑪サトノルークス(☆)

昨年の菊花賞②着馬。前走の鳴尾記念は骨折休養明けとなる7か月半ぶりの一戦だったが、開幕週でイン有利の馬場に大外枠で外を回る形だった時点で終戦といってもいい状況。

本格化前とはいえ、大敗を喫した皐月賞とダービーはいずれも高速馬場でのもので、力を示したセントライト記念は重馬場の2200m、菊花賞は前日の重馬場から乾いていく中での良馬場での3000m。
全姉タッチングスピーチも重馬場の京都記念で②着で好走しており、母父 Sadler's Wells であるようにパワー型の印象が先行する。
前走の鳴尾記念は長期休み明けとはいえ、1000m60秒0のペースでも息が持たなかったことは追走で一杯になった可能性も少なからずありそうで、スピード決着が予想される2000mはどうか。

川田騎手を配した以上は少なくとも「捨てレース」として臨んでいないとは思うし、今年の小粒なメンバー構成なら勝ってもおかしくないかも知れないが、凡走でも驚けない。

⑫ショウナンバルディ(⋯)

昨夏の阪神開催2週目に行われた2勝クラスが2分1秒1で②着、前々走の垂水ステークスが1分59秒4で②着。
小倉の2000mは条件としては悪くはないと思うが、このメンバー相手に53kgでは厳しく映る。

⑬ロードクエスト(⋯)

3走前のマイラーズカップが得意とするスローペースの瞬発力戦でも0秒6差の④着と7歳で限界が見え始めただけに、昨夏に0秒3差の⑥着に追い込んだ関谷記念ではなく2000mのこちらに活路を見出した陣営の考えは英断かも知れない。

ただ、本レースはスピードを持続することが求められる一戦であり、2000mでマイルで見せたような脚が使えるかは疑問が残る。

⑭ランブリングアレー(◎)

以前は気持ちが走る方向に向かずにチークピーシーズを使用していたが、精神面の成長と共に今年に入って①②①①着と1勝クラスから一気にオープン入り。

もともとは昨春のフラワーカップでコントラチェックから0秒4差の③着に好走した素質馬。
前々走の糺の森特別を1分46秒0で勝っており、開幕週の馬場はプラスに働きそう。

今回騎乗する武豊騎手は、一昨年のトリオンフを含めて小倉記念通算4勝で現役最多。
小回り向きの先行力もあって好位の外目から抜け出す理想的な形に持ち込めそう。

【結論】
複勝 ⑩レイホーロマンス

メンバーが小粒すぎて、来そうにない馬すら好走の可能性があることを考えると3連単は決め切れず、①ノーブルマーズが人気しているため、人気のないこちらの複勝1点勝負。

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