七夕賞 2020【予想】
前半に下りが多いことから前傾ラップになりやすく上がりが掛かりやすいラップ傾向だが、今年は確たる逃げ馬が不在で馬場も悪く、ロングスパート戦を想定する。
上がり2位以内馬は過去5年で【4.4.1.2】としているが、2角通過順が5番手以内だった馬は【1.1.2.22】で先行勢より中盤からスパートをかけられる馬が好走する傾向にあるが、昨日はメインでのアユツリオジサンの逃げ切り勝ちをはじめとして前が有利だったことを考えると固執することは危険かも知れない。
雨の影響で気温は気にする必要がなさそうなので、道悪適性と単純に上がりの掛かるロングスパート戦に向いた馬を狙いたい。
①バレリオ
ステイゴールド☓クロフネで、本質的な適性はともかく、2000m以下は約2年ぶりでペースに戸惑う可能性は低くないだろうし、重馬場もどうか。
②ウインイクシード
年始の中山金杯②着で、福島コースも昨秋の福島記念0秒2差④着を含めて①④③着としており、小回り2000mはベスト条件だろう。
ただ、③着に取りこぼした前走の福島民報杯が重馬場の影響もあってのものだから馬場はマイナス。
また、約1年ぶりのレースを勝ったことはあるが1勝クラスでのもので中4週以上は【1.4.1.5】。中3週以内【3.2.5.2】と比較して取りこぼしが多く、間隔が空いていることも気がかり。
③クレッシェンドラヴ
昨年の②着馬で、秋には福島記念勝ち。ただ、いずれも1000m通過が58秒、59秒2と福島らしい前傾ラップでのもので、重賞連勝を狙った年始の中山金杯は出遅れたこともあったが、スローペースで届かず1番人気の支持を裏切る⑦着に敗れている。
今回は筋肉痛で日経賞を回避したこともあって、その中山金杯以来となる実戦になるが、中9週以上の間隔 は【4.2.0.2】とむしろ得意にしており、昨年より2kg重い57kgのハンデも許容範囲だろう。
重馬場も500万下だが函館で勝っており、強気なスパートを期待したい。
④パッシングスルー
1年前に同コースで1勝クラスと、続く紫苑ステークスを連勝しているように小回り2000mへの適性は見せているが、その紫苑ステークスが開幕週で1分58秒3の好時計勝ちだったように渋った馬場はマイナスに映る。
暑い時期は歓迎だったが、雨の影響で気温は上がらず渋った馬場だけが残る厳しい条件になった。
⑤マイネルサーパス
急坂コースは③⑩⑦⑥⑥着と厳しい結果が続いているが、直線平坦コースなら前走の福島民報杯勝ちを含めて【4.3.0.3】。
着外3戦はいずれも東京でのもので、福島は昨夏のラジオNIKKEI賞0秒1差②着を含めて①②①着。
「道悪は決して得意ではない」と高木調教師はコメントしているが、いずれも福島で結果を残しているだけに割り引く必要はなさそうで、開いた間隔への懸念も「使い込むと気分を害するところがある」とのことだから気にしなくてもよさそう。
ハンデの56.5kgは見込まれた印象だが、福島適性を考えれば軽くは扱えない。
⑥ジナンボー
昨夏は重賞初挑戦となった新潟記念でユーキャンスマイルのクビ差②着、今年初戦の小倉大賞典は先行馬に厳しい流れを4角早め先頭から粘って③着の強い内容。2度目のGⅠ挑戦となった前走の大阪杯は展開と馬場の恩恵こそあったが、一線級を相手に0秒5差の善戦。
中9週以上の間隔を空けた際はGⅠジャパンカップを除けば【2.1.1.0】としており、ここは秋に向けて確実に賞金を加算しておきたいところだろう。
ただ、3勝クラスを不良馬場で勝っているように道悪自体はこなせると思うが、2000mの距離以上のスタミナが求められることになりそうな点がどうか。
⑦エアウィンザー
骨折休養明け2戦はいずれも1秒差以上離された⑨⑩着。GⅠ大阪杯で0秒2差の⑤着に好走した力を発揮できれば勝ち負けだが、ここでの復調はどうか。
⑧アウトライアーズ
オープン入り後、9戦して3着内なし。
昨夏の小倉記念は0秒4差、今冬の小倉大賞典は0秒8差と小回り平坦コースは向いているが、減らないハンデ54kgでは厳しいだろう。
⑨ノーブルマーズ
前走の目黒記念は前が壁になる不利がありながら0秒5差の④着。中10週以上【0.0.1.6】としていた叩き良化型だけに驚いたが、GⅠを除けば【0.2.2.1】としている叩き2戦目だけに上昇を期待したいところだろうし、何より宮本調教師自らオーナーサイドにGⅠ宝塚記念をパスしてのサマー2000シリーズ参戦を進言した経緯。
昨夏の小倉記念での0秒1差③着や、一昨年の宝塚記念0秒5差③着から小回りコースへの不安はなく、重馬場だった今冬の京都記念でも2着カレンブーケドールから0秒4差の④着に善戦。
4~5着が12回もある善戦マンだけに勝ち切るまではどうかも二桁人気なら狙ってみたい。
⑩ソールインパクト
3年前の本レース③着馬だが、全4勝が中4週以内。
中9週以上の間隔では【0.0.2.4】で、昨年のこのレース以来となる実戦では厳しいだろう。
⑪ヒンドゥタイムズ
デビュー2戦目の京成杯0秒2差③着、前々走の但馬ステークスでは⑬ブラヴァスのクビ差②着、前走の下鴨ステークスでは後にマーメイドステークスを勝つサマーセントを負かしており、55kgのハンデならGⅢを勝ち負けするレベルにはあるはず。
これまで【4.2.2.1】で唯一の着外も0秒1差の④着、これまで全てのレースで上がり3位以内で、8戦が2位以内と堅実に走ってきたノーザンファーム生産馬で人気を背負うことも仕方なしか。
1勝クラスながら重馬場での勝利実績もあり、ハービンジャー産駒なら小回り2000mも含めて何ら問題はないはず。福島への長距離輸送さえクリアできれば。
⑫ヴァンケドミンゴ
前走のエールステークスは、3勝クラス5度目の挑戦が嘘のように出遅れながら鮮やかなマクリを見せての勝利。福島コースは4戦全勝としているように別馬のようで昇級初戦でも軽視しづらい。
⑬ブラヴァス
初の重賞挑戦となった前走の新潟大賞典では伸び切れなかったが、それでも0秒3差の④着。
3走前と前々走でレース上がり33秒3、34秒2の瞬発力戦を連勝しているが、37秒以上掛かったレースでも2戦2勝としており、ハンデは据え置きの55kgでも、タフなレースで前進があるかも知れない。
⑭オセアグレイト
前走の目黒記念は外枠の高速馬場と厳しい条件だったことを思えば0秒6差⑥着は健闘した方だろう。
不良馬場は1勝クラスの稲城特別、福島コースは2勝クラスの信夫山特別で勝っているだけに道悪にも小回りコースにも不安はないが、2000mの距離はどうか。
⑮リュヌルージュ
雪が舞う中での不良馬場で行われた3走前の中山牝馬ステークスで②着、稍重馬場の前走マーメイドステークス③着と道悪は間違いなくプラスだろう。
外枠も先行争いが激しくなりそうになく、出負けした際のリカバリーからも割り引く必要はなさそうで、小回り2000mの道悪と条件はベストだけに52kgのハンデを活かして強気のスパートを期待したい。
⑯レッドローゼス
昨春の福島民報杯では③クレッシェンドラヴを下しての勝利を飾ったが、その後は歯がゆいレース続き。
渋った馬場はともかく、脚の使いどころが難しい馬だけにテン乗りの石川騎手では難しいか。
【結論】
本命 ⑨ノーブルマーズ
複勝1点勝負の予定だったが、ほどほどに荒れることを期待して3連単に複勝を押さえに購入。
3連単フォーメーション
1着:③⑥⑪
2着:③⑥⑨⑪⑫⑬⑮
3着:③⑥⑨⑪⑫⑬⑮
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