函館記念 2020【予想】
過去5年の3着内好走馬の内、ほぼ全馬が4角を5番手以内で通過しており、9頭が上がり4位以下で位置取りが重要なレース。
昨日行われた芝の7レース全ての勝ち馬が4角を5番手以内で通過しており、2~3着狙いならともかく勝ち切るなら、後ろから運ぶにしても勝負処で前を射程圏に入れられる位置にはいておきたい。
ハンデに関して言えば、重いハンデを課された実績馬が特に強いというわけではなく、過去5年で57kg以上は【0.1.1.14】。
①レイエンダ
前走のエプソムカップ時にも書いたが、母ラドラーダ産駒は早熟傾向が強く、偉大な兄レイデオロも4歳までは【7.2.1.2】と活躍していたが、5歳になってからは⑥⑤④⑪⑦着で引退。
2000mの距離も含めて今回はバッサリ切るまである。
②バイオスパーク
キャリア23戦目にして重賞初挑戦。
前走は京都の1800m、都大路ステークスでクビ差②着に好走したが、小回り2000mも【3.2.1.3】とむしろ立ち回りの巧さを活かせる舞台。
2000mを超える距離では④⑫着と、道悪自体はこなせても2000mの距離以上を求められるスタミナがあるかどうかだが、力を出せる中6週以上【2.3.1.2】のローテーションを考えての出走。
前々走でも出遅れたようにスタートが安定しているわけではないので、スタートを決められれば内枠を活かした先行策が取れれば期待できる。
③ミスマンマミーア
3走前の松籟ステークスではトーセンカンビーナから0秒3差の④着。2000mだと後ろからになってしまうし、道悪を得意にしているだけに良馬場でのレースで恩恵に預かれないことは痛い。
池添騎手のイン突きでどこまで差を詰められるか。
④ランフォザローゼス
7か月ぶりの実戦で、マイルすら走ったことがなかった中での1400mだった前走の安土城ステークス大敗は度外視できるが、青葉賞②着やダービーの0秒6差⑦着、毎日王冠0秒6差⑤着からは高速馬場の東京コースが向いている印象。
ひと叩きされたとはいえ、前走の1400mがいい刺激になったとしてもこの舞台での一変は難しいと見る。
⑤カウディーリョ
滞在競馬は3戦3勝。前走のメトロポリタンステークスでも序盤に行きたがったように距離短縮もプラスだろう。きっちり折り合えば番手抜け出しの理想的な競馬が展望できるはず。
⑥ドゥオーモ
連闘でカデナの②着に好走した小倉大賞典からも、中1週の軽ハンデでここに挑戦することが当初の青写真だったはずだが、陣営が思ったほど馬場が悪化しなかったことは誤算だったように思う。
ハンデは53kgで済んだので、勝ち切るまではどうかも小倉大賞典のようにマクる競馬が出来れば好走も可能なはず。
⑦レイホーロマンス
小倉で行われた今冬の愛知杯が重馬場で③着。1kg減の51kgは魅力だが、やはり冬場に狙いたい。
⑧ベストアプローチ
脚部不安に転厩、去勢手術と色々あって2年2か月ぶりとなった前走の巴賞は⑥着に敗れたが、上がり最速での0秒5差なら上々だろう。
脚元や気性の面で初となる中1週での競馬がどう出るか懐疑的な部分もあり、後ろからになりそうな面も含めて今回は様子見としたい。
⑨レッドサイオン
重賞初挑戦でルメール騎手の乗り替わりは痛いが、岩田康騎手を確保できたことは大きい。
気性的な面でも距離延長はプラスとは言えないが、中1週は初めてだが滞在競馬だし、中5週以内【3.0.2.0】と間隔が空くよりはいいだろう。
⑩トーラスジェミニ
自分の形に持ち込められれば強いだけに、他にハナを主張しそうな馬がいないことは最大のプラス。
不良馬場だった前々走のエプソムカップでも③着に粘ったようにパワーのある馬だけに道悪にでもなればなお良かったが、距離の不安もなくはないだけに却って良かったかも知れない。
全5勝を挙げている中2週以内の競馬で、あとは2000mの距離で最後まで粘り通せるかどうか。
⑪スズカロング
⑦レイホーロマンスの半弟。まともに追えなかった前走の五稜郭ステークスを勝っていたと仮定すれば函館2連勝で迎えていたことになる。
連闘はダート時代に0秒8差と結果が出なかったが、全4勝中3勝を中2週で挙げている。
枠も外めで重賞になるとすんなり先行できないかも知れないが、51kgのハンデに先行脚質も魅力。
⑫プレシャスブルー
1800mがベスト条件と見ていただけに前走の新潟大賞典をメンバー最速の上がりで追い込んでの③着には驚いたが、全5勝を挙げていた中3週以内のローテーションだったことを考えれば押さえておくべきだったか。
今回は間隔が中9週と空くうえに先行有利の小回りコースでは3着までだろう。
⑬ニシノデイジー
もともと2000m以上の距離で【0.0.1.8】としていた中で先行勢に厳しかった前走の目黒記念シンガリ負けは度外視できるが、2歳時は重賞連勝を含む【3.1.1.0】とクラシック候補に挙がる程の活躍も、3歳以降は【0.0..0.8】と一度も3着以内なし。
成長力に疑問も感じるし、脚をためる競馬を示唆している点からも厳しいレースになりそう。
⑭アドマイヤジャスタ
前走の鳴尾記念はパシュファイヤー着用の効果か前進は見られたが、それでも1秒差の⑥着。
差す競馬になりそうでもあり、ここは掲示板が目標になりそう。
⑮ナイトオブナイツ
前走は2年連続で連対していた得意の巴賞は1秒1差の⑧着。厳しいレースになりそう。
⑯マイネルファンロン
昨年の②着馬で今年は1週前まで美浦での調整だが、手塚調教師は「昨年より状態はいい」とコメント。
イメージとは逆に良馬場向きで不良馬場だった上に出遅れた前走のエプソムカップは度外視できるし、もともと先行力のある馬だけに二桁人気の低評価なら押さえておきたい。
【結論】
本命 ②バイオスパーク
3連単フォーメーション
1着 ②⑤⑩
2着 ②⑤⑥⑨⑩⑯
3着 ①②⑤⑥⑧⑨⑩⑯