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アンタレスステークス 2020【反省】

アンタレスステークス 結果

2F目こそスタート後にやや躓いた大外枠メイショウワザシがハナを取りに行ったため10秒9と速くなったが、1角に入ってからは例年通り。
勝ち時計こそ1分49秒8と思ったほど出なかったが、勝ち馬の上がりが芝並みの35秒0が出ていることからも軽いダートだったように思う。

1着⑧ウェスタールンド

いつも通り後方から。一昨年のチャンピオンズカップ2着以来となった藤岡佑騎手は本馬の脚の使い方を熟知しており、3角でも後方のままジッと我慢。
中間あたりから勢いよく大外を上がると、次位に1秒も差をつける上がりで直線一気に突き抜けた。

前述のチャンピオンズカップでの自身の上がりが34秒4で、同年シリウスステークスが35秒1、今回が35秒0。芝並みの速い上がりを要求されるレースで脚をタメる競馬が合っている
勝ち鞍が良馬場に集中していることから、良馬場ベターとみて軽視していたが、大変なボーンヘッド。
後方脚質の時点で買う気はさらさら起きなかったと思うが、適性を大きく見誤っていたことは反省。

2着⑪アナザートゥルース

昨年より2kg重い58kgを背負って連覇に挑んだ今年は外目を先行する横綱の競馬を展開。
斤量が2kg軽い勝ち馬の強襲には屈したものの、ハナ差の争いになった3〜4着馬には先着を許さず、終始4頭分ほど外を回ったロスを考えれば昨年の勝ち馬としての貫禄は示した格好。
これでオープン入り後の稍重〜重馬場成績は③①②③①②着となり、抜群の適性を改めて示した。

3着④クリンチャー

ダート転向後の2戦はいずれも後方からメンバー最速の上がりで追い込む競馬を見せたが、今回はスタートが良く中団〜好位からの競馬。
もともと芝路線で活躍していただけに締まったダートが味方したはずで、まだ経験のないパサパサのダートは課題として残ってはいるが、今回のように中団〜好位からの競馬が出来るようであれば、今後も安定した成績が残せるだろう。

4着⑮リワードアンヴァル

重賞初挑戦となった今回は先行集団外目を追走する強気な競馬。最後は実績馬に屈したものの、外から⑪アナザートゥルースのプレッシャーを受ける中で、逃げた⑯メイショウワザシがシンガリ、1番人気に推されマークした⑦ベストタッチダウンが14着に沈んだ流れを考えれば、立派な内容だろう。

これで良馬場【0.3.1.3】に対して、
稍重〜重馬場【4.0.2.3】3度の着外もデビューしてから勝ち上がるまでに苦労していた頃の⑤④着と今回。
【4.2.2.2】としている中4週以内のローテも良かった。

5着⑨コマビショウ

好位集団から離れた中団でスムーズに運べたが、勝負処で外から上がってきた⑥アングライフェンが壁に。だが、このワンテンポの遅れが功を奏したか、直線では上位勢の後ろから伸びて4度目の重賞挑戦にして初の掲示板確保を果たした。

これで9戦連続となる道悪馬場なので比較は難しいが、この間に連勝した2勝クラス〜3勝クラスが脚抜きがいい稍重〜重馬場。良馬場での成績が【1.3.2.1】であることを見るとパサパサのダートの方が合うように見えるが、10着に敗れた與杼特別を南井調教師は「パサパサのダートは合わない」と振り返っており、今回は脚抜きのいい馬場が味方したのだろう。
また、これまで中2週以内【3.2.0.3】としており、中2週と詰まった間隔も健闘の要因だろう。

これだけ条件が揃っての敗戦であるから重賞での好走は厳しいが、メンバーが落ちるオープン特別で間隔が詰まった時に脚抜きのいい馬場なら狙ってみたい。

6着⑩サトノプライム

行き脚がつかずに後方から。エンジンの掛かりが遅く勝ち馬には勝負処で一気に交わされたが、直線じりじり伸びてメンバー2位の上がりをマークした。
とはいえ、とても勝負にならない位置からなだれ込んだだけとも取れる内容で、今後の重賞でハマる可能性までは感じなかった。

7着⑥アングライフェン

中団から運ぶまでは良かったが、追走に苦労している節も見える中で、このラップを3角から動くのは無謀だった気がする。持ち前のスタミナで0秒8差に粘ったが流石に無理があるだろう。
8歳馬で昨冬には2500mの名古屋グランプリを連対しているぐらいだから、この距離での稍重馬場となるとスピードの面で厳しかったかも知れない。

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8着③ロードゴラッソ

先行馬を前に見る好位5番手は絶好のポジションに思えたが、勝負処から手応えで見劣り、直線も案外。
時計面で若干の不安があったが、まだ5歳で1分49秒台後半なら対応できないはずがない。
昨年の大沼ステークスからコンスタントに使われて今回が9戦目。藤岡健調教師も戦前に「幾らか動きに硬さがある」とも話していたように疲労が敗因かも。

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10着⑫モズアトラクション

2年前の3勝クラス勝利以降の連対はすべて京都か北海道に限られていて、急坂コースは⑥⑪1212着。
急坂コースに不安があったが、坂に到達する前から伸びておらず、敗因は別のところにありそう。
同じ中11週で2着に連対した昨年の平安ステークスを考えれば状態面だけでもなさそう。
昨年の平安ステークス〜エルムステークスでの3連対時のレース上がりが37秒4、37秒3、37秒3で、1秒差の4着に敗れた大沼ステークスが36秒4。掲示板外の敗戦となっていた近3走の上がりはいずれも37秒未満で、今回のレース上がりも36秒6。速い上がりを要求されるレースだと厳しいのかも知れない。

13着②ワイルドカード

③ロードゴラッソの直後でいい形で運べていたように見えたが、勝負処で前後左右が詰まって動けない場面があったものの、突き抜けそうな手応えがあるようにも見えなかった。
前走での順延開催からの中2週で状態面を心配していたが、レース内容を含めて騎乗した岩田望騎手が満足していたことから、ある程度は力負けだろう。

14着⑦ベストタッチダウン

逃げて3連勝を重ねてきた馬で、ハナに立てず自分のリズムで走れなかったことで脆さが出た格好。
条件戦と違って重賞レベルになるとハナに立つことも簡単ではなくなるし、レース中に受ける重圧から重賞の壁に直面することはよくあるケース。

まだ4歳で伸びしろは十分にあるが、現状ではスムーズにハナに立てるメンバー構成と並びが必要か。

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16着⑯メイショウワザシ

スタート直後に軽く躓いただけに大外枠から無理する必要もなかったと思うが、ベストの形にこだわってハナへ。最初のコーナーまでに先手は取れたものの番手からのプレッシャーもあっては流石に厳しかったか。
1700mで3勝しているものの、1800mでは12回走って持ち時計が1分50秒9とスピード面でも厳しかったか。稍重〜重【2.0.1.5】に対して、良馬場【3.2.1.3】とパサパサのダートの方が合う

予想記事で「1分50秒9の持ち時計も持っており」と書いとるけど、全然足りんがな。恥ずかしい…

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