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京王杯スプリングカップ 2020【予想】

京王杯スプリングカップ 過去

例年であれば、3F目から11秒台を刻み続ける高速レースになりやすいのだが、今年は朝から降り続ける雨による道悪馬場に加えて、明確な逃げ馬も不在。
3年前のようなスローペースからの瞬発力戦を想定。

また、もともと馬格のある馬が有利なレースで、

京王杯スプリングカップ 馬体重

2018年のダンスディレクター(440kg)は1番人気で15着、2015年のダイワマッジョーレ(438kg)も1番人気10着と、過去5年の1番人気で牡馬にしては軽かった2頭はいずれも二桁着順に沈んでいる。
道悪もこなせるパワータイプを狙いたい。

①ラヴィングアンサー

昨春の晩春ステークスを32秒7の上がり最速で勝つなど左回りは【2.1.1.2】と得意にしているが、オープン入り後に初めて3着以内に入った前走の春雷ステークスがそうであったように、ダイワメジャー産駒らしく前傾ラップでこその馬。道悪はプラスに働きそうでも、瞬発力戦では分が悪いと見る。

②グルーヴィット

昨年のNHKマイルカップは10着ながら勝ったアドマイヤマーズとは0秒5差で、続く中京記念では3.5kgの斤量差があったとはいえ、左回りの1600mを得意とするプリモシーンを下しており、前走の高松宮記念は休み明けに加えて、スローペースで前が有利の展開の中、メンバー2位の上がりで追い込んで勝ち馬から0秒3差。
左回りの1400mは好条件だろう。

③ケイアイノーテック

2年前のNHKマイルカップ勝ち馬であるが、その後は11戦して3着以内がなく、追い込むも届かずの競馬が続いている。前走のダービー卿チャレンジトロフィーでは2018年毎日王冠以来の掲示板入りを果たす4着だったが、掲示板内5頭の3角位置取りは⑥⑧⑨⑫⑪と差し馬有利の展開に加えて得意とする前傾ラップでのもの。
今回からチークピーシーズ着用とのことだが、瞬発力戦では厳しいだろう。

④ドーヴァー

これまで3着以内に好走した11回中、10回が11~3月の涼しい季節から寒い季節。
前走のダービー卿チャレンジトロフィー6着にしても差し馬有利の展開の恩恵があってのもの。

⑤レッドアンシェル

前走のシルクロードステークスはシンガリ負けだが、レース中にトモを痛めていたようで途中でやめたものだから参考外。
今回はそれから約3か月ぶりとなるが、1週前追い切りでは福永騎手を背に坂路で4F51秒1の自己ベストをマークしており、仕上がりは上々のはず。

今回は①③②③着とまだ底を見せていない1400mで、道悪も不良馬場のCBC賞を勝つなど①④③②①着だから馬場悪化もプラス。
課題としては、関東圏でのレースではこれまで④④⑦着と20kg近く馬体を減らしてしまうらしいので、力を発揮できる状態かどうかだろう。

⑥ライラックカラー

重賞初挑戦となった前走の阪急杯は13着と初めて掲示板外に敗れてしまったが、これまで中京を含めた関西圏では⑤④⑤着としていただけに長距離輸送の影響も少なからずあったはず。

今回と同じ舞台で行われた3走前の奥多摩ステークスは前後半3F36秒6-33秒1と3秒5差もあった後傾ラップを終始外々を回りながら上がり最速32秒6の脚で勝ち切る強い競馬を見せており、今回は同様のスローペースからの瞬発力戦が見込める上に、その奥多摩ステークスも含めて中10週以上は①③①着。

道悪も500万下時代になるが、稍重以上に悪かった札幌で勝利しており、ルーラーシップ産駒なら問題ないだろう。藤沢和厩舎二頭出しの人気薄でもあり、10番人気の低評価であれば複勝は買う。

⑦ストーミーシー

前走のダービー卿チャレンジトロフィーは0秒5差の7着に敗れてしまったが、先行馬に厳しい展開だっただけに、むしろ4角早め先頭でよく粘った方。すでに45戦のキャリアを誇るが、先行力を身に着けたことで一段とパワーアップした印象。
ただ前傾ラップがベターであり、渋った馬場こそプラスだが、最後まで粘り通せるかまでは難しいか。

⑨セイウンコウセイ

オープン入り後は1400m戦で⑭⑫⑧着と結果が出ていないが、2年前の同レースでは0秒5差と着順ほど負けているわけではなく、得意とする左回りであれば道悪馬場を味方に粘り込むシーンもあるかも知れない。

⑩タワーオブロンドン

昨年レコード勝ちを収めているように1400mは3戦3勝と、その高いスピード能力で昨年のスプリンターズステークスまで勝ってしまったが、1400mこそベストの馬だと見ている。
使うごとに調子を上げていくタイプだけに今回は狙いたいどころでもあったのだが、前走の高松宮記念は道悪が響いたにしては負けすぎの印象で、今回も道悪であることを考えると一番人気は過剰と見る。

⑪エントシャイデン

オープン入り後は11戦して3着以内無しとクラスの壁にぶつかっていたが、ここ2走の連続好走でようやくクラスに目処を立てられたか。
矢作厩舎の連闘となれば警戒はしたいところではあるが、このメンバー相手の好走はまだ厳しいと見る。

⑫ステルヴィオ

初の1200mとなった前走の高松宮記念はさすがに忙しい印象に映ったし、重馬場も堪えた。
1400mは前々走の阪急杯で0秒2差の5着と健闘しているし、毎日王冠2着やマイルチャンピオンシップ勝ちを見れば、前半ゆったりとした後傾ラップの方がベターだから今回は阪急杯以上の内容が期待できるところではあるが、この馬場で勝ち切るまではどうか。

⑬ダノンスマッシュ

1400m以上の距離は約2年ぶり。落馬寸前のスタートから散々なレースだった前走の高松宮記念は度外視するにしても、今回も良績のない左回り。
そこまで気にする程ではないとは思うが、2番人気で買いたいとまでは思えず、レーン騎手の腕でどこまでではないかと思う。

【結論】
単勝 ②グルーヴィット

前走の高松宮記念は落ち着いたペースにもかかわらず追走に忙しそうに映ったし、ダートを含めれば①①②着の1400mへの距離延長はプラスだろう。
今回は良績を示している左回りだし、前走の内容から道悪も問題ない。上がりが掛かった方がベターだけに瞬発力戦には不安はあるが、安田記念へ向けて賞金を加算したいはずで、デムーロ騎手の腕に期待する。

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