[技術士としての副業状況について]#4実際の状況(3か月)
ルールを決める
副業技術士としてのガイドライン
技術士の倫理綱領というものがあり、その中で副業という立場では”秘密情報の保護”というのは気を付けないといけないですし、本業の企業でももちろん従業員規則の中で秘密保持というのがあります。副業許可をもらう際も秘密保持を徹底するためにサインもしています。
また、所属の会社において副業時に所属企業名は出さないということが書かれているのですが、技術士の特性上、ここについては経歴として企業名を出すということは必要ということを認めてもらい、企業名を副業やる中で明記するということは認めてもらいました。
企業名があることで、この人がどういう経歴でどういうことを身に着けてきたかという点と信用が得られやすいということになるのかなと思います。
また、技術士法の中には継続的な資質向上として自己研鑽が責務となっています。
技術士登録したうえで、副業登録したというのは、今稼ぐことを目標というよりは、いずれ企業コンサルタントとしての独立技術士を目指すということの下地作りとして、活動しやすくするためと考えています。本業があるという”甘え”ということを認識つつも企業にいるからこそ得られる経験も多くあり、うまく活用したいと思います。
そこでガイドラインとして5つを設定しました。
本業との利益相反はしない
企業名は経歴としてのみ活用
自己研鑽と人脈つくりを副業の目的とする
今までの経験とは違うテーマを設定する
必要な対価はいただく
としました。
将来企業コンサルをしていく上で、今までの経験だけでは視野が狭いというのを感じています。そこを広げていくようなことを副業を通してできればと思っています。
最近思っているのは特定のところに強みを持つ人は多くいますが、それらを有機的に繋いでより良いものを作っていくようなことであるとか、設計と物つくりを繋いでいくといったような繋ぐ技術(ノウハウ)というところに大きな価値があるのと、逆にそこが一番問題が起きるポイントというのを経験から実感もしてきており、視野を広げる、いろんな経験をするといったことの重要性を強く感じています。
そういった意味で、バックグランドをうまく活用しつつもその経験を新しいこととつなぐというところに様々なニーズがあると思っています。
テーマ設定
当初は開発やビジネス等の経験を通してQMS(Quality Managment System)の重要性からそういったプロセス改善のようなことをテーマにしてということを考えていましたが、いろんな講演会や研修会等に参加していく中で、確かにテーマとしての需要はありそうなのですが、副業でやるにはかなり入り込まないといけないというところもあり簡単ではなさそうです。
それこそPDCAをしっかり見ながらやっていくことが重要であり、やる自信はありますが、副業として取り組むにはタイムリーさを求められる問題に対して難しいというのも分かりました。
今は、大きくは二つのテーマを挙げてやろうと思っています。
一つは人的リソースです。これは人材派遣とか転職支援といったようなことが最近は盛んにおこなわれていますが、そういた方と話をすると実は経験のある理系の専門家の方って貴重という話を聞いたのですが、聞くと人のマッチングというのがやはり難しいということだそうです。
人事とかの専門家ではない視点がまさに重要という場面も多いということだそうです。
もう一つはサステナビリティです。これはべたではありますが、今後重要なテーマになるかなと思うのと、GHGとかA11yとか特定のところに取り組む人はいますが、マクロにとらえてとなるとなかなかいないのではと思います。
また、サステナビリティは企業と結びつける場合は単なるボランティではだめだと感じています。もちろん、一部はそういった活動もあると思いますが、持続的にしていくためにはビジネス活動としてやっていくことも必要だと思います。これは単に直接利益を出してということだけではなく、マクロでみてビジネスとして成り立つかという視点であるとか、そういったことを考えていければと思います。GX(グリーントランスフォーメーション)とかSX(サステナビリティトランスフォーメーション)と言われているように環境やサステナビリティがよくなればいいというだけではなく、経済(企業だと利益とか企業価値向上)がともに成長していくことが重要ということだと思います。
活動
副業ということで時間も限られていますので、その中でやることは絞るということと単発的で済むことというのをまずは考えています。
本業への影響が出てはだめというのもありますが、長期的にやると決めてしまった後に継続が難しくなるということで相手に迷惑をかけることは避けたいと考えています。軌道に乗った時点で、継続的な案件として取り組む余裕があれば考えていければというのは有りますが、最初から飛ばしていかないとします。これは副業だからこういった考えになるという特権でもあるので、今はそこを最大活用していきます。
技術士活動
日本技術士会に加入するといろんなセミナーやワークショップに参加することができます。所属する部会だけでなく、今回テーマにしようとしている環境部会といったところにも参加が可能で、そういった面でも幅が広げられそうです。また、地域の支部会での活動もあり、そこでは様々な部会の方の参加もあり、人脈つくりにはいい機会になります。
企業によっては企業内技術士の力が大きい企業もあり技術士としてうまく活用がされている企業もあり、それはそれで有効な活動に見えました。
合格初年度は部会によって参加費が免除されるケースもあり、積極的にネットワーキング兼、自己研鑽の活動として活用していきます。
資格取得
資格取得とは書いたのですが、、テーマでサステナビリティと挙げましたが今までここを専門に勉強したことはなく、勉強がてらに資格取得でもと考えて取り組みをしてみました。
別記事でGX検定の受験するにあたってノートにまとめてみました。
このGX検定は”環境省認定制度 脱炭素アドバイザー”の資格にもなるということで少しモチベーションにもつながりました。
結果としてはベーシックとアドバンスの両方を取得できました。
その上のスペシャリストについては今年は受験機会がなさそうなので、次回あれば考えたいと思います。
スポットコンサル
副業とする上で、何かできないかと考えた時に自分も仕事の中で活用したことがあるスポットコンサルをやってみようということで初めて見ました。
副業ということでいろいろ制約を付けて登録してみたのですが、それでもいくつか問い合わせ等もあり、本業に直接関係なく個人のノウハウで行けると判断したものを受ける形でいくつかやってみました。
やってみると、時間が30分とか長くて1時間ということで会話の瞬発力が鍛えられたなという気がして、自分のほうが鍛えられているのではと思うくらいでした。また、会話の中で、先方も色んな気づきを得ている感触を受けながらも自分自身も振り返りとして役に立っているのを実感しました。
また、それ以上に全く違う業界の方との話をする機会にもなり、本当に新鮮な感じになりました。その上謝礼としていただけるうえに時給換算でもかなりいい感じになり、副業活動で収支が黒になるめどがあっという間に立ってしまいました。
3か月の実績
3か月試行錯誤しながらも副業としての実績は下記の感じです。
今のところ、セミナーや資格取得、技術士会費を賄える収支になっています。
技術士関連セミナー等への参加 6回 (支出:3,500円*)
スポットコンサル 5回(収入:157,000円)
GX検定(ベーシック/アドバンス) 合格(支出:79,200円**)
*合格初年度なので割引あり
**必須研修費+受験料
10月からは本業の見る範囲も増えてくることもあり、バランスは重要ですが、本業はどうしても管理職としての管理業務が多くなるので、自己研鑽がしにくい部分も多く、副業部分で色んな幅を広げていければと思っています。
まとめ
まだ3か月ですが、無理せずに自己研鑽や人脈つくりに着手はできたかなと思います。また、スポットコンサルは短い時間でお互いのアウトプットを最大化するという意味では、鍛えられる気もしてますし、自分自身の考え方の棚卸にもなるという意味で、思っていたものよりも自己研鑽にもなっているのではと思います。技術士取得がきっかけですが、新たな道ができたかなと思います。また進捗を書いていこうと思います。
また、個人事業主登録して、青空申告登録までしていますので、少なくとも20万以上は稼がないと意味がありませんし、65万の控除まで使えるくらい何かできればと思います。(noteで稼ぐのはまだまだ先になりそうです)