[技術士としての副業状況について]#1技術士登録と副業許可
技術士を目指したきっかけは?
実は19年前の前職の時に技術士1次試験を受験して合格していました。前職では、資格取得が推奨されていて、合格すると報奨金ももらえたということもあり、技術士以外にも情報処理系の資格試験等は片っ端から受けていました。ただし、技術士1次試験に合格した後に転職したのですが、新しい会社では資格取得は特に推奨もされていなく、資格取得が活かせそうになかったということもあり、技術士2次試験は受けていませんでした。
キャリアを進めていく中で50歳が見えてきた時に定年が見えてくる中で、キャリアプランを考えたときに経験を生かしたコンサルタントをやりたいと考え、その中で技術士資格を取得を考えるようになりました。
試験制度も以前とは異なり、技術士2次試験では一問一答式がなくなり、すべて論文形式となっていましたが、自分にとっては試験内容は勉強での知識よりはいろんな経験をしてきたことが活かしやすい(基礎的な知識よりは応用的な思考が優位)と考えて資格取得を目指しました。
技術士受験対策について
論文形式となると勉強方法をどうするか、書いたものが基準を満たしているかをどう判断するか、といったところを自己学習でやりきることができるのかといったことが課題でした。
最近は技術士2次試験対策として、論文添削を含めて対策できる場もあるのですが、まずは自力でやろうとして独学で取り組むこととしました。
実際のやることとしては試験勉強をしたというよりは業務の振り返りをしっかりやってということです。
また、業務経歴について書くことは、さすがに20年以上働いていると書ける内容も多くあるので、自分の関与したことを強調するということを意識して記載しました。(多分、ここは重要なことだと思います)
実際にどういったことを業務の振り返りをしたかという点ですが、
・商品化/開発における課題とリスクについてどのように導出したか
・商品化業務でどのようにプロジェクト管理していたか
・不具合事例での8Dレポート等を改めて進め方がどうだったか
・事業計画や中期計画でのマクロ分析等から最新のトレンド把握
・QMSや計画立案におけるフレームワークやワークフローの見直し
これらの理解は実際の試験でも、問題をワークフローのなかで検討して、どのように課題を導き出すかといった思考を駆使していくことで、比較的どの設問でも対応できたと思います。あたらめて技術士2次試験は応用力が重要なんだと実感しました。
筆記試験が終わった後に11月ごろに口頭試験の通知が来たのですが、口頭試験について調べてみると、筆記試験での内容について聞かれるとの記載があったのですが、さすがに試験から4か月経っていたので、回答として何を書いたのかをすっかり忘れてしまっていました。
無いものはないので、そこは割り切って回答の再構成はせずに臨みました。結果としては、ほぼ試験問題に関するところは聞かれていない(というか、今の立場に置き換えてとして答えをしていくことで、うまく、自分の領域に誘導できた気がします)。
結局、筆記試験も口頭試験も実業務での経験がしっかりあるのであれば、そこをいかに深堀して本質的な理解ができればある程度どんな問題が来ても対応できるのかなと思います。
そうはいっても、論文の書き方に慣れること等は、技術士対策等の講座で補足的なことやテクニックを身に着けることは本番で安心して臨めるとは思います。
合格から技術士登録/副業許可に向けて
3月上旬に合格通知が来ました。技術士と名乗るためには登録が必要ということでした。その際に所属を決めないといけないとのことです。就職している状況だと3種類の手段が取れます。
・(本業として)就職している会社の所属として登録
・(本業として)就職している会社とは別に個人(事務所)として登録
・(本業として)就職している会社とは別にほかの会社(事務所)に登録
となります。登録に際して、
一番目は所属するという証明書、
二番目は他で登録するという同意書、
三番目は就職先の同意書、技術士として所属する会社の証明書
が必要になります。
今の会社では資格を推奨していないので、証明書をもらって所属したとしても活用ができないと考えて、個人として登録をすることとしました。
同意書をもらうに当たっては他で活動をするということで副業扱いになるということで、まずは副業申請をすることになりました。
今の会社では副業は上司が認めれば可能です。上司の理解もあり、副業の許可が出ました。
もちろん本業に影響が出ないことは大前提ですが一歩前進です。次に副業申請の誓約書があるのですが、本業の所属については言わないことという内容があったのですが、実際に技術士として活動するにあたり、経歴が説明できないと信用がないことから、経歴として所属の会社名を使うことの許可について人事の方も理解いただき、社長の承認までいただけました。
同意書がいただけましたので、技術士登録申請を3月末に提出しました。
これによって、会社に所属しながら、個人事業主として技術士登録をしたうえで、副業として現在の所属会社名を使用許可を得ながら活動できることになりました。
次回は個人事業主として最初の立ち上げまで