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Twitter×マンガ・イラストでUGCを生み出す!成功事例7選
最近、マーケティングの場でよく「UGC」というワードを耳にします。いざUGCを生み出したいと思っても、どんな手法が効果的なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
実は、共感や親近感を抱かれやすいコンテンツである「マンガ」や「イラスト」が、UGCを生み出すヒントになるかもしれません。
本記事では、UGCを生み出すコツを事例を交えてご紹介します!
注目キーワード「UGC」
それではまず、UGCとはなにかを解説します。
そもそもUGCとは?
UGCとは「User Generated Contents」の略で、日本語では「ユーザーが生み出したコンテンツ」の意味です。主にSNS・ブログといったインターネット上のプラットフォームにユーザーが投稿する文章・写真・動画・マンガ・イラストなどを指します。
ユーザーが商品やサービスを使用した感想や体験をUGCとして投稿するものと、企業が広告として宣伝するものとを比較すると、より消費者に近い目線で投稿されるUGCは他のユーザーの共感を生みやすく、購買意欲を高められると考えられます。
実際に商品やサービスの購入を検討する時や購入するか迷ったときに、最終的にUGCを見て判断する人も多いとされています。現在、SNS上ではUGCが大きな影響を与えています。
UGCを増やす必要があるのはなぜ?
ここで、2020年7月にアライドアーキテクツ株式会社が約4,000人を対象に実施した調査(https://service.aainc.co.jp/product/echoes/voices/0033)から、いくつかの内容を紹介します。
まず、最も利用頻度が高いSNSは?という設問に対して、回答の1位が Twitter(35%)でした。
また、回答者の約70%がSNSを今後「商品やサービスに関する情報収集やクチコミの検索」の目的で、約60%が「商品やサービスの申し込みや購買」の目的で使いたいと回答しています。さらに、特にTwitter・Instagramユーザーにこの傾向が高いことも分かりました。
この調査から、Twitter・InstagramにおけるUGCの生成は、購買行動に大きな影響を与えると考えられます。だからこそ、企業側はUGCの投稿を促す施策を行う必要があります。
UGCの事例7選
ここからは、UGCの事例を紹介します。
『#みんなの元気がつながる日』オロナミンC
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こちらは、オロナミンCドリンクのキャンペーンです。Twitterに音や画をハッシュタグをつけて投稿すると、その素材でスペシャルムービーを制作するというものです。
オロナミンCはこれ以外にもさまざまな形のUGC施策を行っています。清涼飲料水というライバルの多い商品だからこそ、ユーザーが飲んでどんな気持ちになるのかを考え、それをシェアしてもらうことに重きを置いた施策といえます。
『#ひと夏のマックフィズ』マクドナルド
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マクドナルドの夏季限定商品「マックフィズ」のキャンペーンです。プレゼントキャンペーンではありますが、ハッシュタグを検索すると実際に購入した商品を投稿したり、商品を飲んだシチュエーションが投稿されています。
また、商品が入っているカップのイラストにも仕掛けがあり、それに気づいた人が写真をTwitterに投稿するという現象も生まれています。
『みんなのホットクックストーリー』シャープ
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シャープの調理家電「ホットクック」を購入し、使用した体験を人気インフルエンサー漫画家「ぴよとと」さんに作成依頼。同時に、 Twitterでも体験談を募集し、漫画化するという施策を展開しました。
こちらの施策は、従来のプロモーションに比べて約半分のコストで、サイト誘導数は2桁成長という実績を残しました。
『#デル本気創作』デル・テクノロジーズ
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Twitterユーザーに本気で創作したものを投稿してもらう、というキャンペーンです。デル製品を使用して創作したものに留まらず、手芸や料理、陶芸、ブロックアート、絵画など幅広い種類の作品が投稿されています。
通常、企業アカウントのSNSキャンペーンは、自社製品やサービスをPRするために行われます。しかし、当キャンペーンは「挑戦する人を応援する」メッセージを想起させるコンセプトがあると考えられます。企業ブランディングのプロモーションの好例といえるでしょう。
『冷凍うどんで解決キャンペーン』テーブルマーク
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冷凍うどんを製造・販売するテーブルマークのプロモーションとして、TwitterにGIFアニメを作成し、掲載しました。GIFアニメはパラパラマンガのように画面が動きますが、クリック(タップ)することでその動きを止められます。その特徴を生かしたこのプロモーションは、ユーザーが挑戦し結果を投稿してもらうのが醍醐味となっています。
「私は○○でした」や「××な結果が出ました、面白い!」などユーザーがコンテンツを通じて経験したことを投稿してもらうのも、UGCの一つです。
『#松野家6つ子生誕祭2020企画』おそ松さん
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アニメ『おそ松さん』の主人公たちの誕生日を祝う企画です。Twitterユーザーからお祝いのメッセージをハッシュタグ投稿で募集し、それを基にしたイラストを作成。それ以外にも映画の上映会やプレゼントキャンペーンも実施しています。
自社商品やサービスにキャラクターがいる場合は、誕生日やリリース記念日などにメッセージを募るのもよいアイデアです。
『#StarbucksBecolorfulCupArt』スターバックス コーヒー
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StarbacksがTwitterとInstagramの両方で実施した「カップアートコンテスト」は、スターバックスの白いカップにイラストやデザインを描き、ハッシュタグをつけて投稿してもらうものです。
こちらのキャンペーンは2019年に実施されたものですが、投稿の中から選ばれたいくつかのデザインは2020年秋にリユーザブルカップのデザインとして採用されました。
自分の描いたものが公式に採用されるかもしれないというワクワク感が後押しとなり、多くの投稿を獲得しました。誰でも参加しやすいキャンペーン内容ではありますが、中にはプロ並みの作品もあり、質の高いUGCを産み出すことに成功しました。
まとめ
今回の記事では、UGCとは何か、UGCを増やす必要がある理由を解説し、実際に企業がUGCの投稿を促すために行っている施策を事例として紹介しました。UGCの生成を促すことにより、企業とSNSユーザーの間によい関係が生まれていることをご理解いただけたのではないでしょうか。
特にホットクックやテーブルマークの事例を見ると分かりますが、ストーリーマンガは自分ごと化しやすいという特徴があり、UGCを生み出すことに効果的です。マンガに共感した後に「自分だったら…」と考えられるため、投稿が生まれやすいコンテンツだといえます。
さらに、ストーリーマンガでなくても「○○あるある」などでは、同じようにユーザーの共感を生み出しやすく、1枚のイラストで投稿できるのでコンテンツの制作コストを抑えられます。
ユーザー参加型のTwitter企画に関する記事は、こちらも参考にしてくださいね。
マンガやイラストを使った投稿をご検討の方は、ぜひトレンド・プロへご相談ください!