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FedEx vs. UPS 国際宅急便の沿革比較が面白い
海外に製品を発送したいと思った場合、どのような方法があるのでしょうか?
日本は海に囲まれた島国なので、海上輸送か航空輸送を使って海を越える必要があります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、企業戦略や製品特徴に合わせた輸送方法を選ぶことになります。
今回は航空輸送のうち、国際宅急便に関する記事です。
国際宅急便とは?
別名クーリエ。物流業界にいる方にとっては、こちらの呼称のほうが馴染みがあるかもしれません。
国際宅急便は、航空便で海外に書類や小口荷物を届ける民間の配達サービスのことです。FedEx(フェデックス)、DHL(ディーエイチエル)、UPS(ユーピーエス)なんかが有名な企業です。
これらの企業する最大のメリットは、手続が圧倒的に簡単だということです。発送元と配達先を指定すれば、自社の航空機と陸送手段で配送を行ってくれます。また、通関手続きも代行してくれます。
そのため、国際宅急便サービスを使えば比較的簡単に輸出を行うことができます。個人で越境ECサイトを運営している方の利用も多いのではないでしょうか?
国際宅急便企業の沿革の違い
僕のお気に入りのYoutubeチャンネルに「Company Man」というチャンネルがあります。企業の沿革や出来事をまとめてくれているチャンネルで、語学学習にも活用させていただいています。
そのなかで、FedExとUPSの比較動画を見つけたので紹介させていただきます。
Company Man
https://www.youtube.com/watch?v=L1p1RU4osRY
詳しくは上記リンクの動画を見ていただきたいのです。要約すると、
FedExは1971年に設立。創業者の素晴らしいアイデアと明確なビジョンから生まれた。貨物を都市間の直送ではなく、一度拠点に集約させることで、より早く、より安い輸送を可能とした。幸運なことに、創業者には潤沢な資金があり、エネルギー危機などの困難を乗り越えながらも事業の実現に至った。
UPSは1907年に設立。自転車での電信配達業からスタートした。やがて電話が普及して電信が廃れると小売配送へ転換した。さらに自動車が普及すると、自動車を利用した輸送へ転換した。時代の流れに対応すべく事業転換を繰り返すうち、現在の国際宅急便業者としての立ち位置を獲得した。
FedExもUPSも現在では類似した事業を行い、類似したサービスを提供しているのですが、設立年や沿革が全く異なっていて面白いと思いました。UPSのほうがFedExの60年以上前に設立されていたんですね。
UPSの時代に合わせてビジネスモデルを転換する様は見事ですね。FedExのような後発の企業に対してもしっかりと対応がとれる。常に自社のリソースやビジネスプロセスを洗練させてきた結果なのではないでしょうか?
なお上記リンク動画には登場しなかったDHLですが、こちらはFedExとほぼ同時期の1969年に設立。
現在はドイツに本社を置くDHLですが、設立されたのはFedExやUPSと同じくアメリカ。アメリカの広大な土地と軍事も含めた輸送への研究が、物流業界発展の土壌だったのかもしれませんね。
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しばらく貿易や語学学習関連の記事更新が滞っていましたが、これらもそろそろ更新を再開しようと思っています。