NTR脳破壊作品で脳を破壊された感想
前置き
私はNTR作品が嫌いである。
NTRと一口に言っても、「寝取り」「寝取られ」「寝取らせ」等その3文字に含まれる意味は幅広い。
NTRが嫌いと言っても、私は何もNTR作品のことを知らない。
ただ印象だけで食わず嫌いしていなか?と疑問を持ち、NTRものの作品を買うことを決めた。
初めての脳破壊
FNAZAやDLSiteを見たとき、一番勢いのあるNTRは「寝取られ」だと感じ、私は入門として次の作品を購入した。
・ホントノキモチ
話の概要としては、主人公とヒロインが出会うところから始まり、徐々に時間をかけて仲を深め、恋人になってから、間男であるチャラ男が登場、ヒロインがチャラ男に取られるという内容だ。
始める前に苦しい戦いになると覚悟こそしていたものの、私はこの作品は最後までプレイすることが出来なかった…
理由としてはヒロインと主人公が恋人になった後、チャラ男が登場し間接的に寝取られていることが匂わされている描写で、心理的に大ダメージを受け、その先の苦しい展開を想像してしまい、マウスカーソルをクリックできなくなってしまっていた。
回復
寝取られ作品で深いメンタルダメージを受けた私は、女体でシコるのも苦しくなり、その間は男の娘もののエロ同人で傷ついた心を癒した。
一定期間がたった後、傷も癒え「自分がなぜ傷ついたのか?」を考察した。すると、私が少年のころに見た一つのアニメ作品が脳裏を駆け巡った。
その作品とは、名作ロボットアニメ「天元突破グレンラガン」である。
第1部 立志編の決戦の前、主人公であるシモンが兄貴分であるカミナとヒロインのヨーコが逢引をしているシーンを見てしまいひどく動揺するシーンがあり、当時そのシーンを見ていた私は「そりゃカミナみたいなリーダーシップを遺憾なく発揮する強く男らしい男にヒロインであるヨーコも惹かれるだろ」と子供心に思っており、シモンに全く感情移入できなかった。
それが、今になってシモンの感情を追体験することが出来たと少し嬉しくもあった。
再挑戦
作品を最後まで完遂することもできず、嫌いと言い続けるのも不義理であるため、私はもう一度「寝取られ」作品に挑戦することにした。
前回挑戦失敗したノベルゲームは、そもそも純愛ものでハッピーエンドであっても終わった後に大きな喪失感を覚えるものである。
最初に選択する形式として誤ったものを選んでしまったのが最後までプレイできなかった敗因だと考察し、次は漫画形式のものを買うことにした。
いくつか購入したが、その中でも印象的だった作品は次の二つである。
・高身長バレー部の清楚系彼女が先輩のモノになってしまう一部始終
・それでも僕は優乃が好き
漫画であるため、サクっと最後まで読むことが出来、メンタルダメージも大して受けることもなかった。
いくつか読んだ結果として「寝取られ」系の作品には概ね以下の共通点があることを発見できた。
①主人公は平凡であること。
②ヒロインは清楚系且つ巨乳であること。
③間男は①が到底勝てなさそうなマッチョな男性であること。
前述のゲームについても概ねこの特徴と合致しており、「寝取られ」を構成する要素として大切なのはおそらくこの3つだろう。
今回の体験でメンタル的耐性をある程度獲得した私は、次に音声系の作品に挑戦を試みた。
音声作品の破壊力
私は少し調子に乗っていた。
初めて「寝取られ」系の音声作品を聞いた後の感想は、またしても後悔だった。
最初に私が聞いた音声作品は次の作品だ。
・優しい彼女のおねショタ浮気エッチ事後報告
そう、タイトルにもあるように「事後報告」なのだ。
ヒロインである彼女から話を聞いているときにはもうすべて事が終わっている。主人公である自分はただただ、終わった出来事の内容を詳細に聞かされるだけ。
主人公(聞き手)は完全に無力な存在であり、ヒロインに打ち明けられる報告内容の濃淡によってメンタルダメージが異なるのだが、比較的ライトなこの作品でもそれなりにダメージを負った。
だが、苦しい経験を乗り越えた私は歯を食いしばり、また複数の寝取られ作品を鑑賞していったのだった。
作品系統別メンタルダメージ量
自身の心を傷つけながらも、どのような作品がメンタルを傷つけるのか、ある程度傾向があることが分かった。
以下、メンタルダメージ量:概要
・メンタルダメージ中:
主人公に寝取られ願望があり、主人公がヒロインにお願いをして、間男にヒロインが落ちてしまう。因果応報的な側面があり、意外と心にダメージが無い。
・メンタルダメージ大:
ヒロインの浮気相手の間男が主人公よりも劣った存在であるにも関わらず、淡々と浮気していることを報告される。主人公と付き合っている状態が継続されていると苦しみを感じる。
・メンタルダメージ特大:
ヒロインが主人公に黙って浮気をしており、事後報告で行為の詳細を伝えられ、最終的に間男の子供を妊娠していることを告げられる。ヒロインが主人公に対して好意が残っている作品と、残っていない作品では、前者のほうがメンタルダメージが大きい。
特に心に深い爪痕を刻んだ作品は次の作品だった。
もし視聴することがあれば心して鑑賞することをお勧めする。
・【NTR】清楚なシスターの囁き寝取られ報告
結論
数々の寝取られ作品を鑑賞した結果、架空の恋人が間男に取られる体験はいうなれば幻肢痛であり、性質的にはジェットコースターやバンジージャンプのように安全な状態で恐怖という感情を楽しむコンテンツであると納得感を得ることができた。
作品のコンセプトごとに受けるメンタルダメージ量は、激辛料理店の辛さの段階を刻んでいくようなもので、最初はつらかったとしても人間には適応力があるので、慣れることが出来ると感じた。いやはや、人間とはすごいものである。
結論として私は寝取られは嫌いであること特に変わらなかった。
だが、それはそれとして興奮するジャンルであることも間違いではないということがわかった。
以上、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。