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僕は僕のために。

僕らは、諸々開けないこのご時世に、オンラインでの合同サークル紹介イベントを開こうとしている。それだけ聞けば、新入生のために、サークルのために、頑張る偉い人に成りかねない。そんなことはない。僕は僕のために、僕のやりたいことをやるだけだ。自分が頑張る上で、彼らの喜びはオマケだ。新しいゲームを始めたような楽しさがあるからやっている。

初期ステータス、僕らは知名度のない非公認サークルだった。コアメンバーはたった4人。それが2週間のうちに、25以上のサークルや委員会、そして学務や学部まで仲間になった。発信を続けるTwitterもフォロワーが開始前の5倍に増えた。イベントの急速なレベルアップを肌で感じる。このイベントに間接的に関わる人は100人も1000人もいるかもしれない。それが面白くて仕方ないのだ。

考えてみれば、こんなにゲームチックなこと、中々味わう機会はない。必要なものは大抵既に何処かにあって、それが脈々と受け継がれてる。ルールがあって、セオリーがある。だから脳死状態でも案外うまくいくし、その中にいる人はわざわざ面倒なことに手を出さない。
 今は違う。僕らも周りの人も普段の生活を送れなくて困ってる。必要なものが足りてない。つまり、圧倒的に協力を得られやすい場が構築されている。そこを活かせば、普段は繋がれない人とも繋がれる。自分たちだけでは為し得ない規模のことをやれる絶好の追い風なのだ。追い風を活かせば、こんなに楽しくゲームが出来る。

誰かのためになんて綺麗なことじゃなく、僕は今、楽しい。
 毎日、今まで以上に誰かと会っている、オンラインで。誰かと会うことで、僕は精神衛生を保っている。誰かに会いたいから、僕はイベントに加担する。
 話す内容は初めてのことばかり。今までの経験や知識から類推して、率直に話し合う。その結果はすぐに目に見えるレベルアップに繋がる。成長が目に見えるから、知的好奇心が疼く。
 そうは言っても、誰かに必要とされたい。自分のために動くことで、誰かの迷惑には決してなりたくない。その点、このイベントは誰に役立つかを明確に想像できる。誰かに役立つから、僕はここにいていいと思える。

他にも、サークルの知名度を上げたいとか、ちょっとすごいでしょと自慢したいとか、全然誰かを想って作ってない。やっぱり偉い人じゃない。僕は僕のために、あくまで僕のために、みんなのイベントを作っているよ。

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