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Photo by
ibaraki_nakai
【物語】気まぐれタクシー
東京スカイツリーなどの高い建物がある。
そこにはいつも双眼鏡がついている。
1分10円〜100円くらいの。
そこから鳥や、自分の家や、富士山などを見る。
見ているうちにさっと目に入る家で暮らしている3人家族。
その家族は緊急事態宣言前の会食に行こうとした。(無謀な家族もいるものだ)
しかし、電車は密になる可能性が高く怖いので、タクシーを使うことにした。
今は便利な世界だ。
ちょっと前まで手を挙げなくては行けないのが今は
「ヘイタクシー!」
と叫ぶだけで換気をしている窓の間から声が伝わる。
しかし、周りから変な視線を浴びる可能性が有るのでそれはやめた。
さっと手を挙げるとさっと止まる。
おっと。夫がまだ行き先を決めていなかった。(暖房の温度を27℃にするように。😅)
どこにしようか迷っていると銀座がいいなと思った。
しかしそれは気まぐれタクシーだったのだ。
「じゃあ銀座まで。」
「・・・」
「ルートは何でも構いませんよ。」
「・・・」
「おーい」
「・・・」
「本当に大丈夫かな。」
「・・・」
といって出発した。
この運転士は気まぐれな人で基本的にはノンストップ。赤信号のときだけ止まる。無駄な動きは一切しない。これが基本的なルールだった。
おっ。ちゃんと銀座向かってくれているぞ。そう思ったのもつかの間だった。
銀座を通り抜かしてしまったのだ。
基本的なルールなので、たまに違うことをおこします。
Uターン
車線変更
インターチェンジ乗り換え
今回はUターンを実行したらしく、夫は
通り抜けてしまったからUターンしたんだな。
と思いました。
しかしまたもや銀座をすっ飛ばし、家の前で」止まります。
「料金は10000円です。」
初めて運転士が喋った。
という訳で1cm動くのに10000かかったとさ。
「ぼったくりや〜」
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