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なぜコロナワクチンの接種で腕が上がらなくなるのか?
コロナワクチンの副反応の中に「腕が上がらなくなる」というものがありますよね。
そう聞くとなんだかコロナワクチン独特の副反応のように聞こえて怖くなりますが、これ、意外とインフルエンザのワクチンなんかでもときおり見られる症状なんです。
この「腕が上がらなくなる」という不思議な症状の犯人は三角筋への筋肉注射です。
本来、腕をあげる(外に開く:外転)動作では上腕骨頭が肩甲骨の関節面を下に滑り降りるように転がります。
これが、三角筋の緊張が強くなりすぎると肩峰という肩関節の天井に上腕骨がぶつかってしまいます。
この状態で腕を開こうとすると肩関節にロッキングを生じてしまうんです。
さて、ワクチン。
ワクチン接種で強い炎症が三角筋に生じると、三角筋はどうなるか?
炎症を起こしている最中は過緊張してしまいますし、腫れが引いたときには炎症後の瘢痕として三角筋自体が硬く縮んでしまいます。
すると、上腕骨は関節を滑ることができず腕が上がらなくなるというわけです。
対応としては、接種直後の炎症期は消炎鎮痛剤を服用したり、アイシングするなどして不必要に腫れが広がることを防ぎましょう。
そうすると、その後の瘢痕化も軽く済み、回復が早くなります。
炎症が過ぎ去り(通常2~3日)三角筋が硬く縮んでしまったら、こちらの動画のボールマッサージをお試しください。
5分あたりが三角筋のボールマッサージの紹介となっています。
いっけん摩訶不思議な副反応ですが、そうなるにはちゃんと理由があるんです。
確かに、こうした副反応が多く報告されるあたり、強い炎症が生じやすいのかもしれません(^_^;)
でも、その理由に沿った対処がなされればちゃんと回復するものですので過度に怖がる必要はありません。
どうかご安心ください。