中村 岐路の庚申塚と菩薩像
説明
中村の旧県道とさらに古い街道との分岐点に庚申塚と菩薩さまの坐像、それと年季のはいった灯篭があります。それらは全て旧県道に背を向け、旧街道のほうに面しています。左から庚申塚、小さな人工石の地蔵さま、菩薩さまと並んでいて、それらの後ろに灯篭があります。
庚申塚は自然石の正面に庚申と彫られ、その側面に1825年の年号が彫られています。
小さなお地蔵さまは人造石でつくられていて一部塗色されており、昭和か平成時代の作とみられます。
その左の菩薩さまは、お地蔵さまのようにも見えますが、半跏の姿勢で岩の上に座られています。日本では地蔵菩薩さまは勤勉な修行僧の姿をしておられることが多く、半跏の姿勢をとるのは人智を超えた存在の弥勒菩薩さまや観音菩薩さまであることが多いです。こちらの像は花崗岩に彫られていて、台座に1778年の年号が刻まれています。
後ろの石灯篭はかなり古い形式のもので、火籠の部分が灯りの熱により亀裂が入っており、少なくとも一時期は常夜灯として使われていたものと思われます。(F)
画像
庚申塚
菩薩像
場所
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