湯野川温泉郷 むつ市 地元専用の湯
2024.04.30 今年のゴールデンウィークはなんと10連休を頂き、東北旅行に出掛け、旅もやっと青森県に突入だ。暫し、青い森鉄道を巡る旅と別れ下北半島観光も終え、この先仏ヶ浦に向かったが、なんともいまいちで下北半島西側には、見ておくべき観光地など無かった。
むつ市に向けて走っていると湯野川温泉郷の標識が現れ、道草をすることにした。この温泉は、朝比奈岳の西麓、湯野川の渓流に臨む山間の湯治場で水上勉の映画「飢餓海峡」のロケ地でもあったが、この温泉のことは全くと言って情報が無かった。温泉地は、昔から湯治場として親しまれ、現在3軒の旅館があり、日帰り入浴施設濃々園が、ありますが、令和2年より施設の老朽化に伴い休館していた。
そんな小さな温泉街を走っていると湯小屋らしい施設に目が止まり、やってくると『ピンポーン』でも残念ながら地元専用の湯であり、外部の者は入浴できなかった。
温泉は、無色透明のアルカリ性単純泉で、源泉温度は、54.4~56.6℃。声を掛け誰もいないらしく、失礼して小屋内を覗かして貰った。
正方形の湯船は予想以上に小さく3人も入ればいっぱいになってしまう大きさであった。湯船を前にして入浴できないのは温泉好きにとって一番酷なことだが、約束事は破れないので後ろ髪引かれながら後にした。
現在、日帰り入浴施設が休業の今、入浴料100円で日中のみ外部者に解放してほしいものだ。