ベイカー温泉 コンクリート升の野湯 アメリカユタ州


2023.06.16
アメリカ横断13日目。今回のアメリカ横断旅行、第1章はルート66を使い、シカゴにあるルート66の起点を目指し、途中では国立公園群を巡るため、一時離脱があるがこの国立公園巡りが第2章で、そして第3章は、シカゴからカナダに越境、ナイアガラの滝、ワシントンDC、ニューヨーク、ボストンまでの行程で、いよいよルート66から一端離れ第2章国立公園巡りが始まった。

アメリカにも温泉は湧いているが、ミステイク温泉は予想以上の高額の入浴料($25)で入浴しなかった、次のレッドヒル温泉は道が解らず未入浴、次のメドー温泉で初めて入浴が叶った。さあもう1件ベイカー温泉へ行こう。メドー温泉からベイカー温泉までは約130kmも離れていて、実際運転しているともっと遠く感じた。


174ブラッシュ・ウェルマン・ロードから1258線に右折をするのだが、Googleマップは、旧道の方を案内した為、誰も通過した跡がなく、時に泥水が溜まり、車が真っ黒になってしまったが、帰り道は整備された砂利道を進み174号線に簡単に戻れていた。


正しい入り口は発電所から17km地点のここであった。
ベイカー温泉に無事到着出来た。地図


荒野に突如現れた温泉には、誰が作ったかコンクリート製の浴槽が3槽設けられていました。もう一つは先客が入浴中で写真は控えました。


拙者が入浴しようとすると、白い肌に先客が声を発した。


源泉は裏手の草むらから水路を作られそこを流れ湯船まで導かれていた。


湯温は予想以上に熱くこの地点で既に60℃以上はあると思われ、タオル等で沢水の流入を調整することによって快適に入浴出来ます。


恐らく源泉温度は80℃くらいあり、流れて来る間に少し冷やされて現在の湯温となっている。


泉質は、鉄分を少し含んでいるようだが、湯船の中はやや透明であり、匂いはさほど感じとれない。



この湯の熱源は、火山性のもので大昔は海底に沈んでいたらしい。

先客の地元民は、この荒野でキャンプをしていて、日中でさえ人気が無いこの地で、まして夜になればもっと薄気味悪いこの地で野宿することなんて拙者にはとても出来なかった。


入浴後、旧道を走ったため泥だらけになった車を温泉水で少しだけ洗い流したが、この泥は厄介で簡単に落ちてくれなかった。


整備された砂利道です。ベイカー温泉は、アクセスもよく、直ぐ近くに車を駐められ、24時間無料で入浴出来る温泉であったが細心の注意は怠ってはならない。

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