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佐井村立牛滝小中学校 へき地5級校の学校

2024.04.30 今年のゴールデンウィークはなんと10連休を頂き、東北旅行に出掛け、旅もやっと青森県に突入だ。暫し、青い森鉄道を巡る旅と別れ下北半島観光も終え、この先仏ヶ浦に向かったが、なんともいまいちで下北半島西側には、見ておくべき観光地など無かった。その中でも寄り道したい地があったここは、牛滝小中学校で、なぜここを訪問したかと言えば、本州唯一のへき地5級校の学校であった。まず、牛滝小は1881(明治14)年創立した公立学校だが、2019年3月末に卒業生1人を送り出したあと、在校生は1人だけに。この1人の転校が決まり、4月から休校になった。同じ校舎を使う牛滝中学校も21年4月から休校になっていたが、2023年4月この学校に2人の転入生を迎え、4年ぶりに再開していた。本当に恥ずかしいのだけれど、へき地5級校の地を訪ねてみたかった。へき地の等級決めは、国家公務員が働く際の手当の基準となる僻地度合いで、判断要素は「駅又は停留所,病院,診療所,高等学校,郵便局,教育委員会,市の中心地,県庁所在地又はこれに準ずる都市の中心地,船着場までの距離」などです。この等級によって,教員にはへき地手当が支給されます。等級は5段階で1級地の4%増しから5級地は25%増しとなる。因みに平成18年度のへき地5級の小学校は本校、分校合わせて104校。そのうち61校が鹿児島県にあり、19校沖縄県、8校長崎県、7校北海道、4校東京都であとは全て1校ずつなのであった。牛滝地区は、村役場から車で1時間ほど行った海辺にある小さな集落で、人口は10年前から約30人減り、2023年2月末時点で38世帯89人。引っ越してきたSさんはこの地区で生まれ育った場所であり、両親と暮らしたいとの思いや、父も自分も学んだ牛滝小を存続させたいとの願いもあり、実家に戻ることにした。6年生の長女と、4年生の長男の児童数2人は県内で最少であった。4歳の次女と3歳の三女も牛滝小に入学させる予定であった。更に、牛滝ではこんな話題があった。年に二回行なわれる伝統の神楽。「囃子をやりたい」と憧れる牛滝小学校に通う6年生長女、しかし、神様が女を嫌うという理由で、100年以上の歴史で一度も女性の参加が許されたことはない。ひとりの女の子の願いを、伝統と生きてきた地区の男たちはどう受け止めるのかであった。


学校隣にある唯一の下北医療センター 牛滝診療所です。


港では、漁から帰ってきた漁船から魚が下ろされていたが、魚種は解らなかった。



最後は兄弟仲良く一生懸命勉強してください。

本州唯一のへき地5級校の牛滝小中学校です。へき地学校の等級(1級~5級)は,その数字が大きいほどへき地の度合いは高くなります。この級数の判断は,「へき地教育振興法施行規則」により定められており,判断要素は「駅又は停留所,病院,診療所,高等学校,郵便局,教育委員会,市の中心地,県庁所在地又はこれに準ずる都市の中心地,船着場までの距離」などです。この等級によって,教員にはへき地手当が支給されます。その値は本俸に対する付加額で示され,1級が+8%,2級が+12%,3級が+16%,4級が+20%,5級が+25%となります。また,児童・生徒に対しても,修学旅行費の補助などがあります。


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