通洞(つうどう)駅 わたらせ渓谷鉄道 登録有形文化財


2024.04.02
栃木県日光市にあるわたらせ渓谷鉄道の通洞駅にやって来た。


足尾駅よりも住宅地の中にあり旧足尾町の玄関駅であり、足尾観光の拠点とし、観光シーズンでは多くの乗客がこの駅で乗り降りをする。


日中のみ有人駅になり、自動券売機はなく、手売りの乗車券販売となっていた。駅は、1面1線の構造で「トロッコわたらせ渓谷号」および「トロッコわっしー号」の停車駅である。


駅名の「通洞」は足尾銅山にあった坑口の名前で、近代産業の歴史を知るうえで重要なものとして「通洞坑」は2008年に史跡として国から指定を受けていた。


わたらせ渓谷鉄道もその点では負けてはいない、木造平屋の駅舎は、ヨーロッパの山小屋を思わせる外観、窓枠の形も特徴的で駅本屋とプラットフォームが国の登録有形文化財に登録され、木製ラッチ(改札)が今も存在している。


駅から数分のところにある足尾銅山の坑内観光施設に立ち寄ってみた。


足尾銅山は20世紀初頭、日本の銅産出量の4分の1を担うほどの大鉱山で、この通洞駅は観光坑道の最寄り駅であり、閉山後に坑内の一部が開放され、トロッコ電車に乗って全長約460メートルの薄暗い坑道に入っていくと、当時の辛く厳しい鉱石採掘の様子が年代ごとにリアルな人形で再現され、鉱石から銅になるまでの過程などが展示されている銅資料館と足字銭の鋳造過程が展示されている鋳銭座も併設されており、日本の近代化を支えた足尾銅山の歴史や役割を学ぶことができます。


ちょうどトロッコ列車が出発していくが、ここには大昔に一度訪問しこのトロッコ列車に乗っていた。


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