吉松温泉郷 前田温泉 超鄙びた温泉に驚く
2024.10.04
昨年に続き九州旅行に来ていた。今回の旅行、メインは7日から始まる長崎くんちであるが、それまでの日程は、主に鹿児島観光をする予定であった。さあ、もう一軒温泉に寄ってみよう。
やって来たここは、吉松温泉郷 前田温泉で、前田温泉と言えば110年前の大正3年営業からの浴室は作った当時のままの姿を残している温泉この湯は、オーナーの和久さんの祖父が手掘りで泉源を掘り当てていた。到着して、今の世の中でこんなにも鄙びた有料の温泉が存在していたことに驚くばかりであった。
掘っ立て小屋同様の湯舎は、広い脱衣所に木製のロッカーが作り付け、鍵などは勿論ありません。
湯は、吉松温泉郷特有のモール泉で、吉松温泉郷は川内川を挟んで東側がモール泉、西側が単純温泉となっているそうで、源泉温度は62~63℃とやや高かめです。
入浴料200円を払うと、入浴の際、よくかき混ぜないと熱いかもしれませんよと言われたのも、時間が経つと上層に熱い湯、下層にぬるい湯に分離されてしまうらしい。
湯船はふたつあって、ひとつは小さい方は浅く寝湯で使うのかな?、湯につかってみると、やわらかな感じで心地よく、烏龍茶のような色をした湯はモール泉独特のかすかな油臭がある。浴槽自体が黒色で色の判断が難しいが、周りの温泉よりも色が薄いそうです。湯口からは45℃くらいのお湯が注がれているが、攪拌したおかげで快適に入浴できていた。
#前田温泉