男鹿真山伝承館 なまはげを見たぞ
2024.05.02
どこから情報を得たのか忘れたが「なまはげ検定」なるものがあり、それを受検してみようと考えていた。詳しく調べると正式名を「ナマハゲ伝導士」と言い、試験は毎年1回の12月、申し込みは10月頃の予定で、今回この地にやってきたのもその情報収集でもあった。JR男鹿駅に訪問を終え、なまはげ館にも行ってみよう。
男鹿半島真山地区には、国の無形重要文化財に指定された「なまはげ」を展示してある「なまはげ館」があり、それと隣接の施設では寸劇でなまはげ伝承を語ってくれる「男鹿真山伝承館」があり、どちらかと言えば後者の方に興味があった。
「なまはげ館」と「男鹿真山伝承館」両方の入館料を払い15時半の演目に間に合った。古民家風の男鹿真山伝承館の中は一種異様な雰囲気が漂い周囲を雨戸で閉ざした中に裸電球が一つが燈り、異様な雰囲気の中語り部が「なまはげ」について語り始まった。
やがて静まりかえった館内引き裂くほどの大きな音で雨戸が叩かれ、皆度肝を抜かれ、なまはげが登場する。「うお~」と大声で咆哮し「わりごはいねが~」「なまげものはいねが~」と、雨戸をドンドンと叩いて家の中に入ってくる。そして悪い児や怠け者を探し回り、観光客の子供たちは怖がり、親にしがみついて泣きだす子さえいた。家主が「うちにはそんな悪い児はいません」と言いますが「なまはげ台帳」を持ったなまはげは、「いや、この台帳によるとまだ宿題をしていない子がいるはずだ。すぐに連れて来い」などと暴れまわり、それに家主は「そんなことはない、うちの子はもうとっくに宿題は終わっている。家の手伝いもよくやっている」などと子供を必死にかばい押し問答が続いていった。
するとなまはげにお膳を出され、酒肴が盛られ、もてなしを尽くしてやっとの事で、なまはげは引きあげていった。これを大晦日見てみたいな、そして現在、なまはげのなり手不足から募集していると言うが、どうしたら、なまはげになれるのだろうか。
*なまはげはどんな家にもずかずかと入ってくるとは限りません、これは病などで寝ている人がいる家には入らないという不文律があると言われている。さあ今度はなまはげ館に行こう。