アッパー・アンテロープ・キャニオン ユタ州
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2023.06.14
アメリカ横断11日目。今回のアメリカ横断旅行、第1章はルート66を使い、シカゴにあるルート66の起点を目指し、途中では国立公園群を巡るため、一時離脱があるがこの国立公園巡りが第2章で、そして第3章は、シカゴからカナダに越境、ナイアガラの滝、ワシントンDC、ニューヨーク、ボストンまでの行程で、いよいよルート66から一端離れ第2章国立公園巡りが始まった。
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今アメリカの観光地でなかなか予約が取れないというアッパー・アンテロープ・キャニオンにやって来たが、予約は11:05、30分前の10:35集合時間だったがうっかり車中で寝過ごし、11時にやって来ると既にツアーが出発していた。
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会社の配慮で次回13:45に繰り下げがOKと車中で待つことにした。地図。
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ここアンテロープキャニオンは、アメリカの南西部に先住するナバホ族居住地域にあり、米国西部の屈指の観光エリア「グランドサークル」の中にあり、自然によって創られた岩の極彩美を堪能することができる人気の渓谷で、世界各国からの観光客が訪れるところです。
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現在アンテロープキャニオンには3つの施設があり、アッパーとロウワー、最近公開されたXとがあります。今回は、アッパーとローワーは似ているといわれ、アッパーXを予約していたがアッパーの時間が遅れた為、Xの予約時間13:40はどうなってしまうのか解らなかった。
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渓谷エントランスに向かう道は、砂道で4WDのオフロード車でもタイヤを取られ、スタック寸前にまで追い込まれる悪路であった。
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20分後エントランスに到着すると他社の車も駐まっていて大盛況の様子であった。自然と景観の保護のため、渓谷内への持ち込みは、水とカメラ以外はできないです。
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一グループ8人~10人ぐらいの編成であったが偶然にも拙者一人だけとなっていた。
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渓谷内では、ガイドがどの角度で写真を撮れば綺麗な構図になると熟知し、更にはスマホのカメラ設定も知っていた。
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毎回ポイントに来る度に渡していたスマホを中盤からガイドが持ち続け、写真を撮り続けてくれた。お陰様であっという間にコースを見終えることが出来アンテロープキャニオンXに直ぐに出掛けられた。
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10人グループであれば一スポットで10人分ガイドが写真を撮らないと行けなく、待たされる時間ばかり掛かっていた。
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ここアンテロープキャニオンは鉄砲水が何度も流れた形跡だそうで、今でも雨が降ると水が流れて危険だそうで、ツアーが中止になることがあるそうです。
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なので今も少しずつ岩は削れていっているそうです。地球上の大陸は絶えず移動をし、衝突と分離を繰り返し、その激動のなかでこのコロラド高原一帯は、約6億年前から現在まで大きな地殻変動がなく安定した地塊として存在してきた為、ここアンテロープキャニオンのような数々の絶景を生み出した源なのであった。
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アンテロープ・キャニオンの地層は「ナバホ砂岩層」でおよそ1億8千万年前に風で運ばれてきた砂が堆積して出来ていた。最大で厚さ600mにもなるこの砂岩層の砂の供給源について近年謎が解明され、大陸の東海岸沿いにあるアパラチア山脈の砂が、川と風によって2500km離れたコロラド高原まで運ばれ、約1500万年の時間をかけて厚さ600mの砂岩層を作り、高原の隆起により地表付近に露出し、岩の裂け目に浸み込んだ雨によって少しずつ削られ、幅の狭い渓谷(スロットキャニオン)を形成しました。
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これがアンテロープ・キャニオンであった。こうして見比べるとコンデジの画像には「美」が感じ取れない唯のスナップ写真でしかなかった。
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渓谷内は一方通行で出口まで到達すると迂回路の階段を登り乗ってきた車の位置まで戻ります。さあ予約時刻がとうに過ぎてしまったがXに行ってみよう。料金:149.3$