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おちんぎんは身を削った証
一般職のみなさまはボーナスをもらって師走を、サービス業のみなさまは繁忙期をひた走ったこの年末。
手にしたお賃金には満足していますか?
過去にも写メ日記やTwitterで語ったことがありますが、私は過去に42連勤だったか43連勤だったかをやったことがあります。
キャバ時代だったんですけどね。
18:30~25:00(同伴は19:30までに入店、過ぎたら遅刻扱い)営業のお店で、無遅刻無早退無欠勤の連勤です。
何が怖いって、これ同伴でも遅刻扱いになる場合があるということ。
まだよく知らないお客さまとの同伴、この時期めちゃくちゃ怖かったです。
実はこの連勤、当時勤務していたお店のグループがボーナス時期にかこつけたキャンペーンを打ち出しており、40日の期間中にキャストに色々とボーナスを出していたのです(連続同伴、連続勤務、指名本数ランキング、パー券販売数などなど)
まあ店舗ごとに「このくらいはやれるよね」っていう本社からのノルマがもちろんあるわけで、キャンペーン前に店長さんは何人かにこれをやってほしい的な打診をするわけですよ。
私は基本的にノルマ的なものがとても嫌いなのですが、連勤は他人に迷惑をかけず自分の力量の範囲でできることだと思い、それなりに長くいた店だし連勤だけは前期後期通しで両方やるねってことで了承してやったんですけども。
これがまーしんどい。
体調管理もだし、しこたま酔ってても帰れないしげろげろに二日酔いでも定時にはいかなきゃいけないし。
先のことを考えたらその日1日の売り上げのためだけに無茶して飲みまくることもできず、とはいえせっかく売り上げ上がるだろう場面で下手に引くわけにもいかず…。
連勤すると変な脳疲労と純粋な疲労が重なるし、先の予約とか予定が多いとそれを反故にするわけにはいかないというプレッシャーも乗るし、とにかくずっと疲れてるのとランナーズハイみたいな妙な感覚がすごかったです。
で、まあ単純に時給制のお仕事で勤務時間が長いのでその時のお給料は結構貰えたわけですよ。
達成できた連勤ボーナスもあったし(確か前期2万後期2万、通しのボーナス1万で合計5万とかだったはず)
ただね。
こんだけ働いてんだからそのくらいの給料当たり前だわ
ってマジで思った。
そしてその時に「あ、連勤ってあんまりしちゃだめだ」って思ったんです。
考え方ひとつというかね、言葉のチョイスの問題ではあるんですけどね。
「たくさん働いたからお給料もいっぱいでうれしい!」
って思えないなら休んだ方がいいって思ったの。
労働の対価なので当たり前の報酬には違いないんだけど、「こっちはちゃんと働いてんだから給料くらいそれなりに貰って当たり前」は健全な思考じゃないと思ったのです。
なんていうか、お給料って身を削った証なんだなって。
アカスリや爪切りなんかそうだけど、削っていい部分はむしろ気持ちよく出せるのに0.1ミリでも自分の身体に必要な部分に踏み込まれると不快を通り越して痛みが出る。
痛みを伴うならしっかり対価が欲しくなるし文句も出るわけです。
自分の中で「働いてやった」とか「ちゃんとやってる」とか、やってあげた感が出てきたらさっさと休んだ方がいいとその頃から無茶なシフトの組み方はしなくなりました。
その方が健全に働けるしそれなりに仕事楽しいと思えるので。
まあもちろん無茶をしてでも稼ぎたい理由があるなら頑張らないといけないのでそれは心と身体が病まない程度に頑張ってと思いますけど、心も身体も病んだら治るまでに時間かかるのですよ…。
アルコールと一緒で、自分のキャパを超えないようにみんな自分自身のことも大事にしてあげてください。
お金は大事だけど、そのお金を稼ぐための最大の資本は自分自身の心と身体なのでね…。
今月のおちんぎんがたくさんだった方は、お正月休みに頑張った自分をちゃんと褒めて労わること!
お正月休みがないひとはその勤務が終わったらちゃんと休みを取って、人が休んでるときに働いた自分えらい!!ってしっかり慰めてあげてください。
働いたらそのぶん、おいしいものをたべて、あたたかい布団にくるまって、ゆっくり身体を休めて、そのうえで楽しいと思うことをなにかしてね。
それは一人でできることでも、誰かに頼ることでもいいと思います。
ただ、くるしいだけの労働をしてお金を手にしたときに「そりゃ稼げるよな、しんどかったもんな」ってならないように。
痛みを伴う身を削る労働は必要最低限のたまにだけにしようね。