About TouchDesigner / 事例
TouchDesignerは現在さまざまなところで利用されています。いくつか実際にTouchDesignerを使っている事例を見ていきましょう。
制作物別
まずは制作物ごとに事例を見ていきましょう。
ライトインスタレーション
TouchDesignerの事例で非常に良く見られるものとして、ライトインスタレーション(Light Installation)があります。
特にムービングヘッドやキネティックライト(Kinetic Light)など、動く照明をシミュレーションし、かつ制御するアプリケーションをTouchDesignerで開発している会社やチームが多く見られます。
プロジェクションマッピング
おなじみプロジェクションマッピングやビデオマッピングでもTouchDesginerはよく使われています。
通常のマッピングと異なり、リアルタイムに映像の出し方を変えられるため、ユーザ参加型のマッピングで特に採用されています。このようにリアルタイムに変化することをインタラクション性がある、インタラクティブである、と言います。通常のプロジェクションマッピングでは必ずしもTouchDesignerは必要でありませんが、インタラクション性を付与したり、リアルタイムに生成されて毎回異なる映像を作り出したい場合、TouchDesignerは非常に有効です。
また、他のデバイスとタイムラインを同期させることができるため、マッピングとロボットアーム、マッピングと照明など、メディアを混ぜた複合的な演出が可能です。
オーディオビジュアルライブ
先ほど説明した通り他のデバイスやメディアとタイムラインを合わせることができるため、その端的な例としてオーディオと映像を両方作り出す、オーディオビジュアルと言われるジャンルでTouchDesignerはよく使われています。
演劇
ギリギリまでパラメーターを調整可能なところから、即興的な演出の変化を求められる演劇業界でもTouchDesignerはよく使われています。
アプリケーション
TouchDesignerはコンテンツだけでなく、アプリケーションを開発することもできます。東京のクラブAgehaのレジデントVJであるNobuaki Kazoeは一般的なVJアプリケーションに満足できず、TouchDesignerを使ってオリジナルのVJアプリケーションを開発しました。
Alva Notoなど、有名アーティストの専属VJはTouchDesignerでそのツアーに最適なアプリケーションをTouchDesignerで組んでいることも多いです。
ハリウッドでSFの映画を見た際、宇宙船のGUIとして大量のタッチパネルを持っている場合がありませんか?そこではTouchDesignerが使われていたりします。『エイリアン・コヴナント』では大量のディスプレイの表示制御にTouchDesignerが使われていました。
VR/AR
VRでよく使われるヘッドマウントディスプレイ(HMD)もTouchDesignerで利用可能です。単体でVRコンテンツを作るというよりもライブやステージのシミュレーション、見えの確認用途としてVRを利用する場合が多いようです。
会社別
主だったTouchDesignerを利用してコンテンツを開発している会社を見ていきましょう。
Moment Factory
大阪城のサクヤルミナ、長崎のアイランドルミナなど、海外だけでなく日本でも大規模なナイトウォークコンテンツを開発しているカナダはモントリオールのMoment Factoryは世界最大のTouchDesignerユーザを抱える会社です。
WHITEvoid
ドイツのWHITEvoidも非常に有名なTouchDesignerユーザを抱える会社です。
NAKED
Flowersで有名なNAKEDはTouchDesignerを積極的に利用しているようです。
TeamLab
TeamLabはメインのグラフィックスはUNITYによって作られている場合が多く、TouchDesignerはサポートツール的なポジションで利用しているようです。
ワントゥーテン
国内では最大のTouchDesignerユーザを抱えるワントゥーテンも国内外で数多くのコンテンツを開発・提供しています。
もっと事例を見たければ
derivative社のサイトのShowcaseページはderivative社オフィシャルのTouchDesigner事例が公開されています。