TouchDesignerの勉強のしかた
今回は少し趣向を変えてTouchDesignerの勉強のし方を説明します。対象としては『TouchDesignerを勉強したいと思っているが、具体的な使い道が思いついていない人』です。
悩むよりも手を動かす
『何を作りたいか』を探してから手を動かすパターンの人も多いですが、丁度良い作り物が無い場合も多いので、まずは『とりあえず深く考えずに作ってみる』ことから始めてみることをお勧めします。
全部を理解しようとしない
TouchDesigner以外にも言えることですが、最近のツールは非常に多機能です。全ての機能、使い方を理解しようとするととても大変です。
例えばTouchDesigner歴に長いプロでも使った事のないオペレータが一個もない、という方は少ないと思います。それぐらい網羅的に把握する必要はない、ということです。
興味あるところから触り始め、気が付いたら大体自分が作りたいと思うモノはどうやったら作れるか想像がつくようになる、ぐらいをイメージしておくと良いかと思います。まずは触り始めましょう。
動画やサンプルファイルの閲覧がおすすめ
TouchDesignerはノードプログラミングでマウス操作が非常に多く、特に初心者だと書籍や記事で使い方を見ても判りづらいかもしれません。
マウスの動きや操作がしっかり判るチュートリアル動画や、作ったものが判るサンプルファイル付きの記事がお勧めです。
特にビジュアルプログラミング系がおすすめ
様々なチュートリアルがありますが、ビジュアルプログラミング(プログラミングでグラフィックスを作る)系は非常にお勧めです。
1つは皆さんの開発環境にはモニターは絶対あるのですぐ試せること、結果がすぐ見えること、結果が美しいとモチベーションを維持しやすいことなどです。
TouchDesignerに限らずデイリーコーディングといって毎日1時間、とか30分と決めてビジュアルプログラミングをしている人が沢山います。Twitterで#dailycodingなどのハッシュタグを追いかけてみると作品を見る事ができます。
おすすめチュートリアル5選
まず触る所から、という人向けのチュートリアル
TDSWの公開しているTDSW Youtube Academyのプレイリストはインストールしたてで『なんもわからん・・・』人にはお勧めです。解説も日本語。
いくつか作ってみたい人向けのチュートリアル
基本的な操作がなんとなく判ってきたbileam tschepeのTouchDesigner Tutorialsがとてもお勧めです。
全ての動画空っぽのTouchDesignerプロジェクトから開始され、スキップなしで15分程度と非常に短い時間でとても面白い絵が作れます。
全編英語ですが、慣れてくるとそれほど聞き取れなくても問題なく視聴できると思います。
サンプルで勉強したい人向けチュートリアル
上記の2つは動画のみで基本的にサンプルファイルはありません。
サンプルファイルを見て勉強するのが自分に合っているな、と思う人は(DE)signさんのサイトを覗いてみることをお勧めします。
もっと複雑なチュートリアル
Paketa12の動画はコードは書かないのですが、かなり複雑な構造になります。が、それに見合う複雑なビジュアルが作れます。
複雑でサンプル付きのチュートリアル
TDSWのPatreonチャンネルに思い切って課金するのがおすすめです。
サンプルファイルと動画が見れます。また、講師が毎回異なるため、様々な作り方やビジュアルが学べます。
https://www.patreon.com/tdsw/posts
また、チュートリアルは月に2度生放送されたもののアーカイブとなっており、生放送時は無料です。お金はないけど時間はある!という人はTDSWのSNSをチェックして生放送を見てみると良いかもしれません。
その他のチュートリアル
他にも沢山の判りやすいチュートリアルがインターネット上に上がっています。私が把握している限りのチュートリアルは下記サイトにまとめているので自分の好みのサイトがなければブラウジングしてみてください。
おすすめはかなり素敵な絵が作れるNoto The Talking Bellのチュートリアルや、
Bruno Imbriziのチュートリアルなどです。
より深く学ぶためTips
出来上がったプログラミングを眺めて整理する
チュートリアルを見て出来上がったプログラムを一度整理してみましょう。TouxhDesignerのルールに従って左から右に整理して、Linkは上下に並べるようにしてみましょう。そして何処でどういう処理をしているのか確認し、グループで分けて行きましょう。
沢山のオペレーターが使われいるサンプルでも実際は10個未満のオペレータ群のいくつかのグループで構成されていると思います。
パラメータを変える、オペレータを入れ替える・差し込む
パラメータを変えたり、オペレータを入れ替えたり、新たに差し込んだりして見て絵がどう変化するか確認しましょう。もし絵がうまく出なくなってしまってもCrl+Zで戻れるのであまり心配せずに色々変えてみてください。より一層チュートリアルを理解できると思います。
サンプルを改造して自分の作品を作る
出来上がったサンプルを見て、何処がどうなるとより自分好みになりそうか考えてみましょう。考えたらそれを実行するためにはTouchDesignerでどうすれば良いか考えてみましょう。
他人の作品を見る
作るのに飽きてきたら他人の作品を見てみましょう。隣の人の作品でも良いですし、先ほどのようにインターネット上で作られた作品を見てみましょう。
InstagramやTwitterで#touchdesignerで調べるとTouchDesignerで作られた世界中の人の作品を見ることができます。
自分の好みの作品を見つけたら『誰が作っているのか』『好みの表現なのはどのあたりか』『その表現はどういう言葉で呼ばれているか』『TouchDesignerでは実際どうやっているのか』『サンプルファイルが上がってないか』などを調べてみましょう。
また、各種SNSのブックマーク機能を使ってスクラップしてみましょう。