400字のショートショート
妖怪笑説【のっぺらぼう】
妖怪猫娘はのっぺらぼうを好きになってしまい、告白したらフラれた。
猫アレルギーだったからだ。
「あなた、女を見る目ないわね」
『最初からねーわ!』
のっぺらぼうの誕生日。
プレゼントが届いた。
『なにかなぁ…』
箱を開けた。
『メガネ?…必要ねーわ!』
のっぺらぼうはドラキュラの誕生会に招待された。
席に座っていると、ドラキュラがやってきた。
「おや?料理がお口に合いませんか」
『最初から食えねーわ!』
「ではお飲みものを」
『飲めねーわ!』
のっぺらぼうに彼女ができた。
彼女ものっぺらぼうだ。
「ねぇ、キスして」
「えーと…クチビルねーだろ!」
のっぺらぼうギャルのグラビア撮影会が始まった。
「もっと笑ってみようか」
『笑えるかっ! 表情ねーわ』
のっぺらぼうの同窓会が始まった。
「えーと…おまえ誰だっけ?」
「おまえこそ誰だよ!」
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