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パワポ社長と名乗ることにしました
はじめに
こんにちは。シリョサクという会社を経営している、豊間根 青地(とよまね せいち)と申します。
もしかすると「パワポ芸人の人だよ」とか「トヨマネっていうTwitterのアカウントの人だよ」とか「桃太郎のパワポ作ってた人だよ」とか「山手線の広告に出てた人だよ」とかの方が通りがいいかもしれません。
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すこし自己紹介をさせてください。
東京大学を卒業して2017年に新卒でサントリーに入社。DtoCの領域でCRMや広告に携わっていましたが、趣味で投稿していた「パワポで作ったコンテンツ」がTwitterでバズり、出版や登壇などの機会を副業としていただくように。
それを事業化する形で2022年に今の会社を起業したという、少々変わった人間です。経営する「シリョサク株式会社」は、2024年7月時点で社員7名、全部で20名強のチームに成長しています。
Xアカウントは今では12万人以上の方にフォローいただいており、個人・会社として今まで100社以上、3万人以上の方に向けて「パワポ資料」の講演や研修を行ってきました。
NewsPickで取材いただいた動画は160万再生を突破。
Schooでは30回以上授業を実施し、いいね数は累計5.7万超。
PIVOTでは国山ハセンさんのパワポを添削したりしました。
おそらく日本で唯一の「資料作成に特化したコミュニティ」も運営。参加者数は200名を突破しています。
要するに私は、東大を出てサントリーに入ったと思ったら、うっかりSNSでバズって「パワポの人」になり、かと思えばついには会社を起こして、パワポ資料の会社をやっている起業家です。
「パワポ芸人」を辞めた背景
そんな少々変わった経歴を持っている私ですが、実は昨年の10月にこんなnoteを出していました。
タイトルの通りなのですが、要約すると以下のようなことを言っています。
自分のキャラをわかりやすくするために、「パワポ芸人」を名乗っていた
しかし、この機会に「パワポ芸人」を名乗ることを辞めた
理由は「経営者っぽくないから」「提供価値はパワポだけじゃないから」
「仕事をおもしろがる人を増やす事業」をやっていきたい
要するに、ワイは単なるパワポインフルエンサーちゃうぞ!という意志表示をしたつもりだったわけです。
しかし。
このたび、先日の所信表明からは少々矛盾しているようにも思えますが、わたくし豊間根は今後「パワポ社長」を名乗っていきたいと思っています。
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これがこのnoteの主旨です。
要するに、サントリーの社員が「パワポ芸人」になり、一定の空白期間を経て今度は「パワポ社長」になると言っているわけです。わかりにくいので図にしてみました。
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やはり複雑な情報は図にするとわかりやすいですね。もちろんこの画像はパワポで作っています。パワポ万歳。
…もしかすると、皆さんからしたら「勝手にしろ」感がすごいかもしれないですが、私にとって、ひいてはシリョサクにとっては結構重要な話なのです。
これだけだと真意が伝わらないので、もう少しちゃんと説明していきたいと思います。
なぜ「パワポ社長」を名乗るのか
なぜ今回あえてまたパワポに戻って「パワポ社長」を名乗るか。その理由は端的に言うと「わかりやすいから」です。
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「本質的な問題や提供価値はパワポ資料にあるわけではない」という考えはずっと変わっていません。シリョサク(=私)は、常に「パワポ資料とはあくまで道具にすぎない」と考えています。
では、なぜあえて「パワポ社長」というなんかちょっと俗っぽくてダザい二つ名を名乗るのか。それはすなわち「わかりやすいから」です。
そもそも、我々が生きる世界には、「目に見える世界」と「目に見えない世界」があります。
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我々が提供する価値は、本質的には「自分の頭で考えるチカラ」であり「価値を具現化するチカラ」です。パワポ資料の作成という作業の裏には、実はこうした本質的な概念が隠れているのですが、残念ながらこいつらは「目に見えない世界」にあります。要するにカタチがないわけですね。
目に見えないので、意識的に見ようとしないと知覚できません。
つまり、わかりづらいのです。
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一方で、そうしたスキルを駆使して具現化されたパワポ資料は、まさに「目に見える世界」のものです。誰の目にも見えるので、その存在を知覚することができます。
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つまりめっちゃわかりやすいわけですね。SNSのショート動画とかで、「そのスライドいつ使うねん」みたいなやたらとカッコいいパワポ資料の作り方の動画がバズってるのも、テクニックとしてわかりやすいからなのです。わかりやすくないと、多くの人に知ってもらうことが難しいわけです。
そしてこの「パワポ社長」という二つ名は、私=シリョサクという会社の代表にとって多くの人に知ってもらうための入り口になるべきキーワードです。
「なんかよくわからないけど、パワポに詳しくて、会社やってる人なのね」という認識を、まずは多くの人にしてもらう。その目的を達成する上では、多少ダサいとしても、結局このシンプルなネーミングが最適であると考えました。
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ちなみに、「パワポ芸人」を辞めた2つの理由のうち、「①経営者っぽくないから」は安直ながら「社長」という言葉を入れることで解決しています。
「②提供価値はパワポだけじゃないから」については、引き続きその通りではあるのですが、二つ名の役割を明確に認知獲得に変えたことにより解決されました。
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というわけで、改めてこれからは明確な意志をもって「パワポ社長」を名乗っていきます。
パワポといえばトヨマネ、トヨマネといえばパワポ。まずは日本の「パワポ」というニッチな領域で、圧倒的な第一想起を取りに行きます。
パワポで困ったらまずはトヨマネ・ひいてはシリョサクにご相談ください。
日本企業のパワポ文化にメスを入れたい
というわけで晴れてパワポ社長になったわけですが、そんな私がこれから会社としてどんなことに取り組んでいくのかというと、マジで「パワポ資料から働き方をアップデートしたい」と思っています。
突然ですがみなさん、パワポ資料ってしんどくないですか?
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いわゆるホワイトカラーは日本に約3,000万人いますが、そのうちパワポを日常的に使う人は約1,200万人ほどいると推計されます。
その大半が、パワポ資料に対してネガティブな印象を持っています。(この辺りはシリョサクが今後きちんと調査して定量的に示す予定です)
肌感としても、パワポ資料を日常的に使っている人で、パワポ資料に対して「しんどい」「大変」という印象を全く持っていない人はほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、これは言ってみれば至極当然のことです。なぜなら、パワポ資料とはそもそも非常に「難しい」ものであるからです。
パワポ資料作成って、実はかなり高度な知的生産的作業。そもそも文章を書くこと自体難しいのに、そこに「配置」「色」「画像」といった変数がドンドコ乗っかってくる。これ、実はめっちゃ難しい。…
— トヨマネ|シリョサク株式会社 (@toyomane) June 12, 2024
そもそもわかりやすい文章を書くだけでも難しいのに、図形を組み合わせて図解も作る必要があり、さらに色や画像といった変数も加わる。これは本来本職のデザイナーが行うような作業であり、誰でも当たり前のようにできることではありません。
このことを理解せずにむやみにパワポを使ってしまうと、さまざまな問題が発生します。
大量の情報を載せることで、論点や主張があいまいになる
スライドごとに情報がぶつ切りになるため、論理をごまかしてしまう
色や画像などの変数が多く、作成に時間がかかってしまう
成果物が目に見えるので、作成自体が目的化してしまう
しかし、パワポ資料の「さまざまな形態の情報を詰め込みやすい」という特徴は、日本企業の根回しや阿吽の呼吸を前提としたムラ文化的な意思決定・合意形成の習慣にばっちりハマってしまいました。そのため、今の日本企業には必要以上にパワポ資料が浸透してしまっています。
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皆さんも身に覚えがあるでしょう。30分の会議に50枚の資料を持ってくる人。情報ミチミチのスライドで、何が言いたいのかまったく伝わってこない念仏のようなプレゼンをする人。高い時給をもらっているのに、資料の図形の色使いを延々議論する人。パワポじゃないとわからないと言って、資料を見ようとすらしない人。たかが社内議論用のパワポ資料を、何時間もかけてこだわって作る人…。
そうこうしているうちに、スピード感のある企業はどんどん意思決定して新しい価値を生み出しています。この悪しきパワポ文化が、日本経済の「失われた30年」の一翼を担っていたと私は本気で思っています。
「Amazonはパワポ禁止」というのは有名な話ですが、大前提として「パワポ資料は難しい」「作らなくていいなら、作らない方がいい」というのがシリョサクの思想です。
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とはいえ、この問題はあまり簡単なものではありません。Amazonがパワポを禁止できるのは、強い経営の意志とそれを当たり前とする組織文化、そして文章の正しい読み・書きができるリテラシーがあってこそ。
また、役員会議や顧客との商談、大人数への説明会など、パワポの「一目でわかる」という特徴が有効にはたらくシーンも実際にあります。
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単に頭ごなしにツールとしてのPowerPointを禁止するだけでは、パワポ資料に慣れた現場は動きませんし、本質的な問題解決になりません。
正しい変革のためには、個社に合わせた適切なコミュニケーション設計と、ていねいな対話が必要なのです。
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シリョサクは、パワポ資料を通した圧倒的な実務理解と緻密なコンテンツ設計・コミュニティ運営ノウハウで、現場からボトムアップで組織を動かすプロジェクトを推進しています。
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YouTubeでもさまざまなノウハウや実績を週2回更新で紹介中。登録者数はもうちょっとで5万人です。
シリョサクの未来
そんなわけでシリョサクは、日本企業の悪しきパワポ文化にメスを入れていきたいと思っています。
そしてそれは、「思慮に時間を割き、資料をサクッと作る」人と組織を増やすことだと言い換えることができます。
自分の頭で考え、思いを具現化する人を増やすこと。抽象的な経営の方針が、目に見えるアウトプットとして組織内外をめぐり、社会にインパクトをもたらせるような企業を増やすこと。
それがこの国の経済を元気にするとシリョサクは考えます。
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なお、シリョサクはきっとどこかで社名を変えるはずです。なぜなら、シリョサクがめざす世界は「パワポ資料」だけでは達成できないから。思考とアウトプットの方法論を洗練させ、テクノロジーを掛け合わせたソリューションとして展開していきます。
しかし今はまず、「パワポ資料といえばシリョサク」の名を日本に轟かせるところをやりきります。そしてそこで得た資産とノウハウを元にして、より広く、インパクトの大きな領域へと踏み入れていく所存です。
シリョサクで一緒に働きませんか?
さて、ベンチャー企業なのにパワポというえらく渋い領域を攻めているシリョサクという会社。しかし、単なるかっこいいパワポ資料を作っている会社ではないということは、少しはおわかりいただけたのではないでしょうか。
シリョサクでは、絶賛採用強化中です。仕事をおもしろがりながら、今までになかった形で日本企業の働き方にアプローチしようとするシリョサクに飛び込んできてくれる方を絶賛募集しています。
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