パワポ芸人と名乗るのを辞めます
こんにちは。パワポ芸人のトヨマネです。パワポ資料の作り方が学べる研修やパワポ資料の制作サービスを提供している「シリョサク株式会社」を経営しています。
このnoteを読んでくださっている方も、多くは「パワポ芸人のトヨマネさん」として認知してくださっているのではないかと思うのですが、実は私このたび
ということで、パワポ芸人と名乗るのを辞めようと思っております。
急にでかい画像を使ってびっくりさせてしまいすみません。ちなみにこの画像もパワポで作っています。便利ですね。
実際、すでにTwitterのプロフィール名も「トヨマネ|パワポ芸人」からしれっと「トヨマネ|シリョサク株式会社」に変えています。(説明文にはまだパワポ芸人が残っていますが…)今後は「シリョサクの代表の豊間根」として生きていく所存です。
このnoteでは、そもそもなんでパワポ芸人と名乗っているのか、なぜパワポ芸人を辞めるのか、今後何をするのか、といったことを書いていきたいと思います。
なお、パワポ芸人として出版したり各種メディアに出していただいたりしているので、今後も「パワポ芸人のトヨマネさん」と呼ばれることは割とよく発生すると思います。私が自分でパワポ芸人であるとあまり言わなくなるだけで、パワポ芸人と呼ばれてももちろん怒ったりはしないので安心(?)してください。
あと、先に言っておくと今走っているパワポ芸人トヨマネが関与しているパワポ関連のサービスが突然終わったりはしませんのでご安心ください。弊社が運営しているコミュニティとか、Schooの講座とかですね。
もちろん参加・受講していただいている皆さんにはパワポ軸で価値を感じていただけるよう今後もコミットしていきますし、パワポを超えた一段抽象的な見地から語ることで、さらに納得感のあるコンテンツが作れるとも思っています。乞うご期待。
それでは、本題です。
なぜパワポ芸人と名乗りはじめたのか?
そもそも、私がパワポ芸人と名乗りはじめたのは、自分にキャラ付けをしたかったからです。
今や12万人の方にフォローいただいているあのTwitterは、もともとは高校生の頃に作った普通のプライベートアカウントです。当時から「いかに知り合いを笑わせていいねを押させるか?」という問いを突き詰め、日々ネタツイートを研究していました。
しかしある時、「画像の方がバズりやすいんじゃないか…?」と思い、イラレと違ってタダで使えたパワポで画像を作りはじめたところ、だんだん反響をいただくようになり、フォロワーが増加。「トヨマネ」だと何の人かわかりにくいので何か二つ名をつけようと思い、「パワポ職人」「パワポクリエイター」などの案の中から、根っこにユーモアがあることを表せる「パワポ芸人」を選んだというのが経緯です。
このあたりの話は以下のnoteで詳細に暑苦しく書いております。
「芸人」とついているのでよくお笑い芸人だと勘違いされてしまうのですが、事務所に所属するいわゆる”芸人”ではありません。
ビジネスの場で使うツールであるパワポと、エンタメの象徴である芸人とをかけ合わせた、この何とも言えない違和感を持った二つ名は、私が多くの引き合いをいただく一つの大きな要因になったのではとも考えています。
なぜパワポ芸人と名乗るのを辞めるのか?
では、そんな二つ名を名乗ることをなぜ辞めようとしているのか。理由は主に二つあります。
❶会社をやっていることを伝えたいから
一つ目の理由は、「会社をやっていることを伝えたいから」です。
いまの私は、曲がりなりにもいち会社を経営する経営者です。私個人がインフルエンサーとして大成するのではなく、シリョサクという会社が社会に提供できる価値を最大化することを目指していくべき人間です。
しかし、「お笑い芸人の人なのかな…?」と思われてしまうくらいですから、どうしても「芸人」というワードが邪魔をして、「個人でやっている人なのかな…」というイメージを持たれてしまう悩みがありました。
実際、弊社のYouTubeではこんなコメントをいただいたことも…
❷パワポを超えていくことを伝えたいから
二つ目の理由は、「パワポを超えていきたいと思っているから」です。
先述の通り、私がさまざまなメディアの出演オファーをいただいたり、出版の引き合いをいただいたりしたのは、パワポというわかりやすい・共感を得やすいツールに焦点を絞っていたからだと考えています。
しかし、パワポはあくまでツールです。シリョサクという会社は、(もちろんパワポという道具もうまく使いこなしながら)もっと上流の、本質的なところで価値を出せる会社になっていきたいと思っています。
シリョサクという会社の社名には、「思慮に時間を割く」と「資料をサクッと作る」という二つの意味が込められています。
当たり前を疑い、自分の頭で考え、それをカタチにして伝えて人や物事を動かすという体験は、最高におもしろいものです。シリョサクは、こういった働き方をする人を増やしていく会社です。
しかし、なにぶんその会社の代表が「パワポ芸人」と名乗っていると、「まあ要するに資料作成の会社か…」「パワポの資料の体裁にやたらとこだわる人が多そう…」「パワポの使い方の研修をしてるのかな…?」と、パワポというツールに課題が矮小化されてしまうという問題がありました。
もちろん、抽象的な概念を図に起こして一目でわかる状態を作れるパワポは、多人数の目線を揃えて大きな物事を動かすときに特にその威力を発揮する、ビジネスパーソンにとっての最強の武器です。
しかし、あくまでもそれを第一義的なものとして捉えられないようにするべく、今回このような決断をしました。
ところで、「それじゃあパワポ芸人を辞めて何を名乗るの?」というと、今後は、「シリョサク株式会社の代表」を名乗っていこうと思っています。私個人ではなくシリョサクという会社が提供価値を最大化することが人生のミッションになったので、これが最適解です。今後は全力でシリョサクの看板を務めていきます。
パワポ芸人を辞めるとどんなデメリットがあるか?
しかし、実際問題ここまで「パワポ芸人」という二つ名を前提に多くの人に知っていただいたわけで、それを捨てるのは相当な痛みを伴うとも思っています。
今までは「パワポ」という明確で誰もがわかる言葉でバキバキにとがっていたキャラが、「シリョサク」という得体が知れないうえに微妙に発音しにくい言葉を看板に掲げるわけですから…ある意味再出発であり、いばらの道になるかもしれません。
しかし、先述のとおりこれはシリョサクが成長するうえで必要な痛みだと考えています。KADOKAWAの編集の間さん、僕が二つ名を変えるせいで本が微妙に売れづらくなったらすみません。別軸でがんばって売ります。
一応リンクだけ貼っておきますね。
今後は何をしていくのか?
最後に、私がパワポ芸人という一定の地位を得た肩書きをかなぐり捨ててまで実現したい世界について書いておきます。
シリョサクが実現したいのは、「仕事をおもしろがる人を増やす」ということです。
世の中には二種類の人がいます。仕事をつまらながっている人と、仕事をおもしろがっている人です。
私たちは、「つまらない仕事」と「おもしろい仕事」があるのではなく、「つまらながる人」と「おもしろがる人」とがあるのだと考えます。すなわち、仕事がおもしろくなる要因は仕事そのものではなく、仕事をする人のスキルやマインドにあるという思想です。
仕事をおもしろがるためには、「視野を広げる」「自分の頭で考える」「カタチにする」という3つの要素が必要です。
この3つの要素を持っている、できる人は、仕事のオーナーシップを持ち、自ら仕事を動かすことで、あらゆる仕事をおもしろがることができます。一方で、持っていない人はどんな仕事もつまらながってしまいます。
では、なぜ仕事をおもしろがることが必要か。それは、世の中が仕事をおもしろがる人を必要としているからです。
ひと昔かふた昔ほど前は、仕事はつまらなくてもOKでした。決まったマニュアルに従ってモノを作れば売れたからです。しかし変化が激しく先の見えない現代、誰も正解がわかりません。なんなら、何の正解を考えればいいかすらわかりません。
指示されたとおりに、受動的に作業をこなすだけの仕事は、これからどんどんAIに奪われていきます。仕事をおもしろがり、能動的に問いを立て、新たな価値を生み出す人こそがこれからの時代に必要な人材だとシリョサクは考えます。
そして、シリョサクはこの「おもしろがり人材」を増やすことに取り組みます。まずは、PowerPointという最強の武器を使って「カタチにする」そして「自分の頭で考える」というスキルを身に着けてもらうところから。時には、我々が思いをカタチにするお手伝いをしながら。
その方法は研修プログラムだったり、コミュニティだったり、資料のデザインだったり、はたまたイベント運営だったりすると思いますが、とにかくこれをやっていくのがシリョサクという会社なのです。
(ちなみに先に紹介した以前のnoteでは「問いを持つ人を増やす」と言っていたことが「おもしろがる人を増やす」に変わっていますが、本質的には同じことです)
ここまで読んで、もしかすると皆さんは「具体的にどうやるんだよ」と思われたでしょうか。
そうですよね。我々はそこをまさに今、もがきながら作っています。結構大変な課題であろうことは、重々承知の上です。
幸い今も引き合いをいただけるお客様がいらっしゃるので、個別の課題を解決する方法を頭をひねって組み立てつつ、最終的につくる世界を想像しながら、日々邁進しています。今最も力を入れて組み立てているのは、数か月程度の一定の長さの時間をかけて行う、提案力・企画力の向上をゴールに置いた研修プログラムです。
お客様と向き合ってサービスを組み立てながら改善していく中で、徐々につくりたい世界、やりたいことが見えてきたフェーズだと思っています。
そんな感じでまだまだ完全にサービスが固まりきっていないところで、日々悩みまくっているのですが、シリョサク一同毎日のように新たな発見をしながら、社会に少しでもいい影響を与えるべく日々邁進中です。
理念に共感してくださる企業担当者様、ぜひぜひお問い合わせをお待ちしています!
また、仕事をおもしろがる人を増やすことを一緒におもしろがる人(=私たちと働く方)も募集中です。