一般じゃ立ち入れないインド工科大学(IIT)と日本企業向けのキャンパス特別視察を取り付けた話
企画の背景
僕の会社は創業時から「インド工科大学(IIT)」と連携をして、世界水準のITエンジニアを日本に供給する事業を展開してきた。
IITはGoogleやIBMのCEOを輩出したことで世界から注目され、インド国内に計23のキャンパスを構えるが、僕はかれこれ8年以上の付き合いになる。
途中3年間くらいはコロナに苦しんだけど、これまでに日本で205名のインターンシップと133名の新卒採用を実現している。
2023年は、「インド工科大学(IIT)」が日本のメディアに多く取り上げられた一年だった。周りの知人は、各メディアの切り抜きを送ってきて、「追い風ですね!」と言う。
ただ遠い海のむこうのスーパーエリート達の存在は、僕たち日本人にとってはなかなか身近に感じることは難しい。
世界がそう見ているように、これから新しくビジネスを生み出していくための重要なパートナーとしてIITに注目するまでには残念ながら至ってないのだ。
一方、日々インド工科大学の学生たちと会話する中で感じるのは、日本に対する関心は年々増してきているということ。
それは、いまの世代の学生たちが、巨大テック企業の1エンジニアとしてキャリアをスタートするよりも、卒業後すぐに自身の知識や能力を最大限に発揮できる環境を探し求めているからだ。
この彼らの持つマインド、圧倒的な未来志向とテクノロジーへの情熱が、今デジタル領域でなかなか力を発揮できていない日本と、めちゃくちゃ相性が良いと思っている。
そうした背景もあり、いま日本とインド工科大学との距離を少しでも縮めて、お互いの理解を深めていくことが急務だと考えて、同校との連携によるキャンパス視察企画を立ち上げた。
特別視察の内容
今回の視察では、インド国内にて以下4つのプログラムを用意している。
IITを熟知した経験豊富な当社インド拠点の日本人スタッフが全日程帯同して、安全第一で皆様をご案内する。
1)インド工科大学への企業説明
これからIITの学生の採用を検討している場合は、まずはお互いの自己紹介から。IITが企業について認知することから全てがスタートする。
2)大学関係者や学生との交流
最近トレンドの研究内容や学生達があげた成果について、紹介を受ける場を設けている。以前に企業様をお連れした際に、ここから産学連携の話が進んだ実績もある。
3)キャンパス内の施設見学
日本とはまったく違う環境で学生達が4年間どのような学生生活を送っていて、学業やプロジェクトに取り組んでいるのかがよく理解できる。
余談だけど、
以前異文化交流を目的に、日本の大学にIITの学生を連れて行ったことがあった。講義室を通りかかった際に、学生がうつ伏せて居眠りする光景を見て、IIT生は驚愕していた。
「うちの大学では教授の前であれをやったら、命はないよ。」と。
4)主要ビジネスエリア視察
インドで最も活気あるビジネス都市のひとつを視察。
最近はこれを機に、現地でのAI開発拠点の設置を検討する企業様も出てきた。
スケジュールについて
本当にざっくりだけど、以下のような旅程を予定している。
もう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ最下部に記載の問い合わせ先までご連絡いただきたい。
1日目 (いざインドへ)
朝成田を出発して、デリーには夕方頃に到着。
1日目はそのままホテルにチェックイン。
2日目 (IITキャンパス到着)
ホテルをチェックアウトした後は、IITのキャンパスを目指して専用車で休憩を挟みながら4~5時間の移動。
お昼過ぎにはキャンパスに到着したら、研究施設や受講の様子、学生寮を見学。
この日はキャンパス内のゲストルーム or 周辺ホテルにチェックイン。
※運が良ければキャンパス内に宿泊できる。
3日目 (学生や大学関係者との交流)
IITは通常、12月のリクルートシーズン以外で、企業に学生たちとの接点を持たせることはない。
でも今回は、日本企業とIITの学生との相互理解を深めたいという僕たちの想いと、これからより多くの学生たちを日本で活躍させたいというIIT側の意図がうまく噛み合ってか、特別にオッケーということになった。
IITの学生との交流で、企業紹介とQ&Aセッションの時間を設けている。
実際に学生と会って交流することで、今彼らがなぜ世界から注目されているのか、その理由を是非体感していただきたい。
お昼過ぎにはキャンパスを出発し、また専用車で4~5時間かけてデリー市内に戻る。
4日目 (インド首都の活気)
翌朝、デリーのホテルをチェックアウトし、デリー市内の視察。
凄まじい勢いで発展を遂げる街の活気を感じながら、帰国の準備。
夕方デリー空港に向かい、夜に出発する日本行きの便で出国。
5日目 (視察終了)
朝、成田空港に到着→解散。
という流れになる。
応募方法
もう少し詳しく知りたいという方は、以下の問い合わせフォームからお気軽にご連絡をいただけると幸いです。
最後に
「インド工科大学」が日本のメディアに多く取り上げられたところで、何かが変わることは期待していない。
僕たちはこのデジタル社会で、世界における日本企業のプレゼンスを上げたいと思っている。今からでも十分にその勝算があって、それを自分達のビジョンにしている。
そのためにIITが今の日本にとって、最も重要なパートナーになることは間違いないと確信している。
僕たちができることは、より多くの日本人をインド工科大学にお連れし、実際に学生と交流し、世界が注目するその訳を体感していただくことで少しづつ、確実に両者の距離を縮めていくこと。
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