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レゴで作る台鉄EMU700型電車(京急カラー)
前回に引き続き、台湾の列車の紹介になります。今回は京急カラーの台鉄EMU700型電車の紹介です。前回の記事はこちら↓
実車紹介
EMU700型は、台湾鉄路管理局で運用されている通勤電車です。普通のEMU700型は青とオレンジの南海電車みたいな色をしていますが、京急と台鉄の提携1周年を記念して1編成だけ京急カラーになりました。京急カラーになったのは2016年から2017年にかけての期間限定です。今回は通常の塗装ではなく京急カラーを再現しています。
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製作過程
完成までがちょっと長いですが最後までお付き合いください。レポートだと全然書けないのにブログは長くなるのなんで?
製作動機
2017年に台湾へ旅行に行ったのですが、暇つぶしに跨線橋から電車を眺めていたら京急の色の電車が走ってきて衝撃を受けたんですよね。当時は小学生で、台鉄と京急がコラボしていることは知らなかったので(インターネット触れなかったし)、まさか台湾で京急の色の電車を見かけることになるとは思いませんでした。
↑小学生だった頃に撮影した京急カラーのEMU700型
台湾に行ったのに京急の色の電車が走っているのが衝撃的すぎて頭から離れなくなってしまい、レゴで作ることにしました。
設計
例によってstudio2.0を使って設計しました。今回設計で一番時間をかけたのは先頭車の連結器カバーです。
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EMU700型の最大の特徴は、通勤電車なのに連結器にカバーがついていることです。尖った連結器カバーがドラえもんに出てくるスネ夫に似ているので、台湾では「小夫號・阿福號(スネ夫号)」と呼ばれているそう。このカバーをどう作るかで印象が変わってくるので色々なパーツを使って試作してみたのですが、何度試してもなぜか違和感が拭えません。何がおかしいのかと思って実車と比べてみたら、カバーの尖りが足りないことがわかり、スカートにポチスロを使って角度をつけることにしました。
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電車の顔ってちょっとしたところで印象が変わるんですよね。再現系の作品は実物を細かいところまでよく観察して作ることが大事です。
製作中…
今回は赤いパーツが大量に必要だったので、以前作った名鉄6750系を解体してパーツを捻出しました。これも早く紹介しないとなぁ。
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本当は作ったものは残しておきたいのですが、なにしろパーツの在庫が少ないのでスクラップ&ビルドしないと新しい作品を作れません。そのため、作ってある程度時間が経ったら崩して他の作品に生まれ変わるというサイクルを無限に繰り返しています。レゴは輪廻転生を体現するものなのです。そろそろレゴが仏教の象徴になるのでは?(なるわけない)
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完成
ということで名鉄からとってきたパーツを使って完成。4両あったので、設計から完成まで1週間かかりました。いつも設計図から魔改造改良しているけど今回は設計図通りに作ってます。
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レゴ作品紹介
実物は8両編成ですが、長いと扱いづらいので4両編成で再現しました。
先頭車(1・4号車)
実物では1・8号車にあたる車両です。レゴでは半分に短縮したので1・4号車になります。
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顔と側面の窓は横組みになっています。順組みと比べて歪みやすいので、取り扱いには注意が必要です。
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連結器カバーはカーブスロープの上にウェッジプレートを斜めに取り付けて作っていますが、この組み方だとどうしても隙間ができてしまいます。そのため、下から見るとパーツの隙間が結構目立ちます。ここは改善したいポイントですが、今のところいい組み方が思いつきません……。上から見るとパーツの隙間が目立たないので、写真を撮るときは上から撮った方が見栄えが良くなります。
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中間車(2・3号車)
実物では2・7号車にあたる車両です。どちらも全く同じ設計で、向きを変えて連結しています。窓は先頭車と同じく横組みになっています。
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パンタグラフの下の白い部分は、トイレの採光用の窓です。通勤電車ではありますが長距離を走るので、トイレが設置されています。採光窓は白の1×1ブロックを横向きにして再現しました。
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終わりに
小学生の頃の思い出に残った車両を作ることができてとても満足しました。思い出の車両を作ると当時を思い出して懐かしくなりますね。
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せっかく台湾の電車を作ったので、E500型と一緒にYokohama brick fes.2025に出展しようと思います。イベントで見かけたときはぜひ上の方から写真を撮ってくださいね!
それではまた次回もお楽しみに〜